2013年4月14日日曜日

田舎暮らし便り287号(蓼科より)

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年4月13日(土)★
★テーマ:稲の発芽,田植の助っ人募集,佐渡・辻井を聞く,

     シアトルからの便り
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 昨日夕方,苗代を確認すると2ミリほどの芽があちこちに出ていました。発芽です。7日に種蒔きしましたから5日目です。
 温度管理は,芽が1センチになるまでは,夜温は21℃,日中は23℃です。10℃以下だと稲は生長せず,温度が高すぎると苗が徒長するから良くないのです。1センチ以上になると夜温は10℃以上とします。

 「不耕起移植栽培の苗作りの基本は,苗を鍛え学習させ,丈夫に育て,冷害を回避し,多収穫にするため伸ばさない育描法です。」と岩澤信夫先生の著書「不耕起でよみがえる」にあります。私は,最初これを読んだ時,子育と一緒だと思いました。

 夜温の方は,穴あきマルチと苗代全体を覆うブルーシートで防寒し,加温は耕土中12センチに埋め込んだ1KWの温熱線をサーモスタットで管理します。
 全てが初めてなので,計画通りに装置や防寒が機能するかどうかかなり神経を使いましたが,要領が判ってしまえば難しいことではありません。

 一般の育苗法で作られる苗は稚苗といい,1ヶ月以下の日数で草丈20センチに育てますが,不耕起の育苗は約2ヶ月かけて稚苗と同じ草丈の五葉の苗を育てます。できあがった苗を見ると,丈は同じですが,太さは稚苗の2~3倍ありがっしりしています。
 稚苗は2.5葉から3葉ですが,機械植えと生育期間短縮に適した設計になっているのだそうです。

 田んぼの方は,昨日第一回目の代掻きを行いました。「何故?」と思われたことと思います。不耕起ですから,前2年間は田ぶちも代掻きもやっていませんが,今年は草退治と手植えを目的をした半不耕起栽培としました。

 この半不耕起栽培は岩沢先生の本にも記述されていますし,高山村の塾でも除草と一般の田植機を使う方法として学習しました。特に除草の為には乳酸菌の散布と組み合わせて,田植前に3回代掻きをする予定です。田植後はチェーン除草の計画です。

 以前に書きましたが,今年は手植えで縦横33センチ間隔の1本植えでいきます。自給自足の機械不要農法の確立を狙っています。前号で書きましたように,自分達の分だけでしたら面積が小さいので,楽しみながら運動にしながら全て手作業で稲を作ることができます。

 しかし,ここでお願いがあります。
 私の場合,7家族分程ありますので,一人ではちょっとシンドイので助っ人を募集させてもらいます。余裕をみて3人です。私を入れて4人で植えます。
 一人で腰を屈めて植えっぱなしはキツイので,3人で交代しながら植えていく方法をとります。宮下式手植え法です。植えているのは常に一人です。手植えは今後続けていく予定です。

 募集条件は,朝9時から終るまで,終らなくとも最終は夕方5時とします。昼食はバーベキューを召し上がって頂き,秋にはこの田んぼから収穫したお米5kgを送らせて頂きます。
 重労働ではありませんが,腰の弱い人には向きません。

 現在の様子から判断すると,田植は5月末から6月初旬になりそうですが,手植えですから苗が多少早すぎても遅すぎても問題ありませんので,6月2日(日)とします。

 このメルマガの返信で結構ですから,〒,住所,お名前,性別,年齢,ケイタイを書いてお申し込み下さい。万一応募多数の場合はどうするかは,その時点で考えます。(笑)

 「チョッピリ体験を」なんて方がいらっしゃいましたら,昼食代込み2000円位でどうでしょうか?

 Youtubeに苗代づくり・その一とその二をアップロードしました。

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 この2週間ばかり,断続的に畑の土作りをしながら各種野菜の苗作りをしています。苗作りには夜10℃は保つことができるバイオマス温室が役に立っています。

 タマネギとニンニクの追肥と春の手入れをし,ジャガイモの種芋を切り日陰干ししています。天然ミツバが5センチ程に伸びてきたので,雑草取りやEM活性液散布などしています。ミツバの場所は昨年かなり手入れしたので今年は良いものがたくさん収穫できると思います。

 ミツバは,今年も昨年と同じ条件で,直売所販売と通販をする予定ですので,お買上げください。私の小遣い稼ぎです。

 尚,籾殻燻炭の販売をしております。籾殻燻炭を作り始めて3年目ですが,ようやく上手に焼けるコツが判ってきましたので,生焼けの混入がほとんどなくなり品質は良くなりました。

ーーーーーBBCフィルハーモニック日本ツアー

 今の私にとっては分不相応な最高のコンサートに連れていってもらいました。これは書かずにおこうとも思いましたが,余りにもすばらしかったので書かずにいられません。
 昨日,ホクト文化ホールで行われた佐渡裕指揮,辻井伸行ピアノの「BBCフィルハーモニック日本ツアー」コンサートです。

 佐渡さんも辻井さんも有名ですからテレビでは何回か見たことがありましたが,世界に誇る日本の名指揮者,名ピアニストの生演奏を聞くことができるとは思っていませんでした。

 B席だったのですが,二階席の一番後の真中でした。連れていってもらって贅沢を言えたものではありませんが,最初ちょっとガッカリ。
 しかし,演奏が始まって判りました。遠いので,演奏者の顔がよく見えないのが難点ですが,音がすばらしかったです。下や横から見るのと違って,上から指揮者とオーケストラを見おろす感じなので指揮と演奏の様子が3次元で見ることができてとても良かったです。
 大きなホールに行く時はオペラグラスを持っていくべきでした!

 このツアーは,ホームページによると次のように出ています。
<国際的に活躍する指揮者の佐渡 裕が英国の超名門BBCフィルハーモニックと共演。昨年、初の凱旋公演として注目されながら、東日本大震災と原発事故により中止を余儀なくされていた日本ツアーの後半5公演が2年余りを経て、2013年春についに完結する。
 ソリストには、'09年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し、世界中を感動させた奇跡のピアニスト辻井伸行。メインとなる演目は佐渡の18番でもあるチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』とドヴォルザーク『新世界』。
 そしてCDでも大ヒットしたラフマニノフ『ピアノ協奏曲 第2番』。機能的で高性能なパワーを備えたBBCフィルを自在に繰る佐渡 裕とのコラボレーションはもちろん、深い絆で結ばれた辻井伸行との豪華共演が与える感動を堪能していただきたい。>

 これは宣伝文句ではありますが,実際私は大感動しましたし,大ホール約2200人の聴衆の拍手はスゴいものでした。皆感動していました。

 昨日演奏された『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』は誰もが馴染みのある曲だと思いますが,私にとっては,先輩に連れられて名曲喫茶で初めて聞いた本格的なクラシック音楽でしたので,悩みの多かった青春時代を思い出しながら感動していました。

 そして,『ドボルザーク:交響曲第9番「新世界より」』も馴染みの曲ですが,生演奏を聴くのは何十年ぶりでした。本当にすばらしかった!

 私には音楽の批評などできませんが,日本の範疇に収まらず世界で認められ活躍するお二人の演奏に酔いしれました。お二人とも天才ですね。なんで,こんなスゴイことができるのか!私の人生で最高のコンサートでした。心から感謝です。

ーーーーー男の子が,女子の3分の1?

 二人の息子家族の長女と次女の小学校入学式が終り,孫から電話が入りましたが,喜びの声と同時に驚きのニュースが入りました。男女の構成比です。
 佐久市の小学校1年生となった長男の次女のクラスは,女子が37人男子が13人で,男子の割合が26%。名古屋に住んでいる次男の長女のクラスは女子が12人,男子が9人で43%。ところが,名古屋の5年生の子のクラスは,女子27人,男子9人で25%しかいない。

 これは大問題じゃないかと驚いて,全国ではどうなっているのかと思い,パソコンで日本の人口ピラミッドを見ると面白いことが判りました。人口ピラミッドは5才単位で表示されていますが,男女の比率は50~54才を境に逆転します。
 何と孫たちの実数に反して,50~54才から下は男子が多いのです。そこから上は女子が多くなります。4才以下では男子が5%多く,85才以上では女子が男子の2.7倍います。頷けますね。

 孫たちの男女比率を聞いた時にはビックリして,もう10年もしたら一夫多妻制にしなければいけないかと思いましたが,人口ピラミッドを見る限りでは,そのアンバランスは単なる偶然の所産だと判り安心しました。
 どんな物事も,スポットの情報で判断するととんでもない間違いをするという教訓「群盲,象をなでる」を思い出しました。保守の人が赤旗を読むと言いますが必要かも・・? 

ーーーーーーシアトルからの日本人メルマガより

<今朝、地元高校生で日本語を履修している生徒対象に少林寺拳法の体験学習を担当してきました。 武道は剣道と少林寺拳法。 他に和太鼓、書道、生け花、日本料理、方言などいろいろなカリキュラムが用意されていました。

持ち時間は70分。

 突いたり、蹴ったりなどの実技をちょっと体験してもらいながら、一番伝えたかったのが、「武」の意義と思いやり。 ポケットに手を突っ込んだりは当然許さず、きちんと結手構え(手を前に揃え、踵もつけた)で話を聞く姿勢からスタート。 その後、鎮魂行といって坐禅と聖句、誓願、信条も唱和。

 物事を理解するには「形」から入ることは大切だなと実感しました。 武術や芸事の形にはそれなりの意味がある。 理屈抜きにそれを繰り返えす。

 常に疑問など考える癖のもと、そうした意識をもって望むことの大切さとは反対。 つべこべ言わずに骨身に染みるまで黙ってやる。 東洋、日本的な教え方のひとつかもしれません。 でも説明しない意味もあると思います。>

(私)シアトルでIT企業を経営している尾中泰さんです。こんなすばらしい日本人がたくさんいらっしゃると良いですね。
http://www.enlinxpartners.com
http://tao-harmonybalance.blogspot.com

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農村ツーリズムとは何か?
http://www.youtube.com/watch?v=fuQzkGU_CHA

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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