2013年4月6日土曜日

蓼科だより・286号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年4月6日(土)★
★テーマ:何故手植え?,TPPに中国も,祖国・愛国心・・,

     対談:続き
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 稲作りについて,昨年一年間,園原先生から教わって,本を読んで判ったつもりになっていても,イザ現実に対処してみると判らないことだらけです。
 初めての稲苗づくりは夫々の作業の勘所が判らず,隣町の米作り先輩のMさんにケイタイで確かめながらの進行となりましたが,不耕起移植栽培の成功という共通の目標があるので心強いです。

 一般的には小規模・兼業農家の皆さんはほとんどがJA或いは専業農家からできあがった苗を購入しているようです。お年寄りががんばっている農家では種籾をJAから購入し自家用の苗を育てています。しかし,私がやろうとしている手植え専用の苗を水苗代で作っている人はなさそうです。

 何故こんなことをしているか不思議に思われている方も多いと思いますので,説明致します。私の最終目標は,「田舎暮らしコミュニティ」をこの地域に造ることです。

 そのためには,”田舎暮らし”を考える皆さんに,こうしたらステキな”田舎暮らし”ができますよというモデルを提示する必要があります。

 ステキなというのは,心身共に健康で,安価なコストで,安全で楽しい生活ができて,充実した余生を過ごすことです。その第一歩が自給自足だと考えています。全食品を自給というのは無理ですが,主要な食品の自給であれば,決して難しくないと考えています。

 ここで細かい説明はできませんが,例えば,夫婦二人の一年間に食べるお米を作るには,2アール=200m2あれば足ります。とても小さな面積です。この面積であれば,全部手作業でやってもできると思います。田植も手植えで十分です。なので,私は手植えにしたのです。
 因に私の田んぼは16アールありますから,8夫婦分あることになります。長野県の標準の田んぼの面積は30アールですから,1枚の田んぼを借りて共同で作れば,15家族分があることになります。

 野菜づくりも同様です。夫婦二人分であれば小さな畑で楽しみながら作ることができます。しかも健康の元である食材を減農薬・無農薬でつくることができます。自信ができて子供や孫たちの分まで作れるようになれば最高です。
 更に,一つのコミュニティを形成し,協同できる仕組みを組み込めば,経費も安く,何よりも安全・安心な生活を送ることができると考えています。

 話しを元に戻します。今日催芽(さいが:種籾が芽を出す直前の状況にすること)が確認できました。籾の芽になる部分が膨らんでくるのですが,どこで良しとするかが判りませんでした。
 これで良いだろうと思った時には,目見当ですが,10%くらいが発芽してしまったのです。そうなってみて気がつくのですが,その手前で止めなければいけなかったのです。これで判りました。
 芽が出てしまうと,培土に蒔きつけるまでの作業過程で芽がとれてしまう恐れがあるからです。

 どんなことでも,やってみなければ判らないと,実感です。

 今日は強風と雨でしたが,明日は晴れそうなので蒔き付けを行うつもりです。

ーーーーーTPPに中国も巻込む戦略!

「農業ビジネス」メルマガより
「TPPの解き方(3) 【対中戦略(下)】 キヤノングローバル戦略研究所・山下一仁研究主幹」

 私は昨年の2月に、米国のホワイトハウスのすぐ近くにある全米商工会議所で講演した。そうすると真っ先にコメントしてくれたのが、つい最近までホワイトハウスで働き、今は世界で有数のシンクタンクの部長として働いている人物。
 この人がコメントしてくれて、「いや、まさにあなたのおっしゃる通りなんだ」と。「オバマ政権はTPPについて中国を排除する仕組みとは考えていないんだ。むしろ中国をこのアジア太平洋地域に取り込むために考えている仕組みなんだ」と。
 つまりTPPが拡大すれば、いずれ中国も入らざるを得なくなる。自由貿易協定というのは、入るメリットはあるが、入らないデメリットはとても大きいから。
日本が「TPPに入る」と言い出したら、カナダやメキシコもあわてて参加を表明しましたよね。

 カナダもメキシコも、米国市場に対してはすでにNAFTAという北米自由協定がある。ところが日本がTPPに参加すれば、巨大な経済圏ができあがってしまう。その中に自分達は入らなければ排除されてしまう。この恐怖感がカナダとメキシコをTPP参加に駆り立てたわけだね。
 そういう意味でTPPが拡大すれば、中国もいずれ入らざるを得ない。その時に中国に対して貿易・投資について高いレベルの規律を課そうとしているんだと。これが米国の戦略だというんだね。残念ながらアメリカは日本の市場を食いつぶそうみたいな、そんなケチなことは考えていない。
 悪いけれど、もはや日本はそんなに魅力のある高い国ではなくなっている。そういう力関係がこのアジア太平洋地域には働いているということだね。(続く)

ーーーーー『祖国・愛国心・そして感謝』

 「希望日本投票者の会」がすばらしい情報を下さいました。これは決して右翼じゃありません。左寄りとリベラルの方は敵情を知るつもりで,右寄りの方は自分の思想を確認する意味で,下記URLを是非開いて下さい。本当にすばらしい動画です。
 ハリウッド,ワシントン,ロンドンで,そして国連でも上映したということです。私が疑問に思っていたことの答えがありました。

■■希望日本 オープンセミナー

【平成立志社】主催勉強会 俳優/演出家/映画監督 今井雅之 先生
テーマ 『祖国・愛国心・そして感謝』
http://amba.to/YwTIsa

■■希望日本研究所チャンネル

みんなで学ぼう!一票の格差【第2期】

ーーーーー前回の続き:対談「預金封鎖と不平等条約」

(安中)
「預金封鎖」のエピソードを一つ。少々長くなりますが、辛抱(?)してお読みください。

 23年前、創業を前にして、夫婦で南米を旅しました。ちょうど、外交官の妹がブラジルに赴任していたので、サンパウロの妹の住むマンションを起点に各地に行きました。その出発少し前に妹から連絡が入りました。「持てる限りのドルを現金で持ってきて!」

 驚いて、妹に理由を尋ねました。「昨日、ブラジルの全銀行に預金凍結令が出されたの。今回は外国人も対象で、外交官といえども公金以外の私的な預金が凍結されたのよ。同僚たちも生活費にこと欠く有様で、みな困っている」とのこと。
 それで、銀行に行き、1万ドル(当時のレートで200万円ぐらい?)を調達しました。

・・・中略

 なんと、当時のブラジルでは、額面が同じでも、価値が1/1000ずつ違う紙幣が3種類も併存していたのです。年率1000%を超えるインフレの凄まじさを実感しました。
 その中にあって、ドルだけは安定していたのです。商店も日用品以外は、ドルでなければ売ってくれない、というひどさです。


 私の持っていった1万ドルは、妹の同僚たちから大歓迎されました。妹は、それぞれの家族数に応じて分配していました。自分のことだけでなく、同僚たちのことまで考えていた妹に感心すると同時に、
肝心の外務省は何をしているんだと疑問を持ちました。

 最後に、妹に尋ねました。「預金が凍結されて、市民が暴動を起こさないのか?」
 妹いわく「そんな心配ないのよ。そもそも預金を持っている国民の割合は5%ぐらい。おまけに金持ち連中は、海外に預金を持っているから別に困らない」
 私「あっ、そうなの・・」でした。

(私)
 ということは,「インフレで物価が上がる」とよく言いますが,それは間違いで「インフレでお金の価値が下がる」というのが正しいのですね。

(安中)
 そうです。その逆でデフレは「おカネの価値が上がる」です。だから、大口預金者、年金暮らし、生活保護者の天国なのです。「なにもしない者が儲かる経済」です。

(私)
 物価が上がるのではなく,その国の通貨価値が下がるんですね。だからドルで買えば,以前の価格で買えるんでしょうね。

(安中)
 そうです。宝石類などの高額商品は、現地通貨(クルーゼル)では売ってくれません。ドルでないと売らないのです。しかし、庶民にはドルは手に入りません。だから、地下のドル売買商売が生まれます。
 ブラジルだけではありません。パキスタンの現場をやった時なども、現地人から「ドルを売ってくれ」としつこくせがまれましたから。「ドル」は貨幣というより、貴重な「商品」なのです。

(私)
 不平等条約のことも,冷静に考えてみると,その言葉はアメリカが使う言葉であって,日本からみれば「保護観察受託条約」になるのでは。「身売り条約」と言った方が正しいかも知れませんね。

(安中)
 そのとおりで、笑ってしまいますね。

(私)
 日米安保は,同盟とは名ばかりで実態がない訳ですから,「国益を守るため」がアメリカ側の論拠だとすれば,もしアメリカが国益に反すると判断すれば,日本は捨てられますね。

(安中)
 これは笑えませんけど、ご指摘の通りです。中国や北朝鮮の脅威がなくなった時、沖縄が捨てられ、
やがて日本も捨てられ・・というより、米国の対日圧力が激化するでしょうね。

(私)
 吉田茂はどんな気持ちでこの条約を結んだのか考えてみました。
 「今は日本民族と国を生き残すことが最優先,だから,とりあえずはアメリカの権益に甘んじよう。その先は次の世代にまかせよう」と考えたのでは・・。
 敗戦の凄まじい状況下ではこれしか選択肢はなかったのではないでしょうか。その時は,正しかったと思います。問題は,ダーウィンじゃありませんが,環境の変化について来られなかったことではないでしょうか。時代はどんどん変わったのに,憲法も安保も昔のままです。ドイツなんか40回も憲法改正しています。

(安中)
 その通りだと思います。


(私)
 そして,反安保闘争が不純で,本質は反米・社会主義革命闘争だったのではないでしょうか。アメリカをソビエトか中共に変えたかった。成れの果てが浅間山荘事件では。
 共産・社会主義者たちの不毛の闘争の影響で,国家の根幹に関わる憲法と防衛の適正化ができなかったのではと思っています。
 日本を一度破壊したい人達にとって,日本が正しく強くなることは好ましくなかったのでは。この歪んだ心情が,日本の正常化を妨げてきたのではないでしょうか。

(安中)
 それに、マスコミが乗り、国民をだまし続けてきたわけです。もっとも、騙され続けてきた国民の責任が大きいのだと思います。学生時代、私もその口で、デモにも行きましたが、やがて目覚めましたが・・
 しかし,多くの国民は、若い頃に刷り込まれた思想から抜け出せないでいるようです。

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農村ツーリズムとは何か?
http://www.youtube.com/watch?v=fuQzkGU_CHA

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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