2013年4月21日日曜日

蓼科だより・288号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年4月20日(土)★
★テーマ:稲の生理,日本産米輸出,朝鮮学校補助金,厭戦平和主義
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 4月7日に種(籾)蒔きした苗代に産毛のような芽が出たのが14日でした。そして,現在は第二葉の伸び始めていますが,果たして正常なのかどうか,初めてのことなので客観性がもてません。近日中に仲間のを見せてもらおうと考えています。
 発芽から成長の過程をYoutubeにアップロードしましたので,先輩方のご意見を承りたいと思っています。宜しくお願いいたします。

 稲の生理を勉強させてもらい,研究熱心な仲間からの情報もあり,おかげさまで生き物について根本的なことが判ってきたように感じています。
 な~るほど!と思うのは,種のDNAにはその生物の生き方が全部書き込まれているということです。例えば,籾は8℃~10℃で,水分と酸素と光があれば発芽しなさいと書かれているようです。
 そして,一定の成長を達成すると,体の成長を止めて実(種)を作るように命じるのです。刈り取られた後は,発芽しないようにもなっているそうです。そして条件が整えば発芽させるのです。

 これらの書き込まれた設計を動かしているのはホルモンと酵素だといいます。成長を促進したり止めたりする様々なホルモンと酵素があるようです。結局,生物を生かしているのは微生物なんですね。当然,人間も一緒だと思います。
 こうして考えてみると,やはり化学薬品を使うことが危うく思われてきます。微量な微生物が影響を受けない筈がないからです。
 除草剤の悪口を言いたい訳ではありませんが,稲だけが生きていて,草が一本もないマッサラな田んぼを見ると恐ろしさを感じます。そこにあるのは,稲以外の全ての生命活動が止まった世界です。

 しかし,この問題は人間の食料確保と食品の安全について,どのような価値観でどのような尺度で見るかによって答えは変わります。一概に決めつけることはできないと思っています。

 ただ,私自身が一番気になるのは,本来あるべきホルモンや酵素が損なわれている食品が,人間性を狂わせたり,DNAに書き込まれた設計に狂いを生じさせ本来の生命形成が損なわれることです。
 「キレル!」などという言葉が日常的に使われることも,発達障害が小中学生の7%(全国で50~60万人/厚労省発表。私の実感ではもっと多いと思います)もいることもこの問題と無関係とは思えません。



ーーーーー日本産米輸出

農業ビジネス2/15より
「意地と度胸で国境を越えた日本産米輸出のパイオニア」

2011年における日本産米の輸出量は2129t(財務省「貿易統計」)、輸出相手国のトップ3は香港、シンガポール、台湾。その台湾を中心に約100tを輸出していたのが、新潟県新潟市にある農業生産法人(株)新潟玉木農園だ。同社の若き経営者、玉木修は日本産米の輸出が時期尚早と見られていた2005年から輸出事業に積極的に取り組んだパイオニアとして知られている。
 あえて高校にも進学せず、若くして農業で食うことを決意したこの男、幾度も襲った困難をどのような覚悟で乗り越えていったのか。撮影・取材・文/紺野浩二

・・中略。
TPPには結局賛成かそれとも反対かと聞かれても、答えは出せない。というか、導き出される答えがひとつだけだとすれば、そんなのは無理。ウチは国内事業と海外事業の2部門あって、国内事業の立場でいえば外国産米が安価で入ってくるわけだからノーだし、海外事業であれば輸出しやすい仕組みになるわけだから、農業のグローバル化にはイエスという答えになりますよ」

 「でも、流れは止められないですよ。貿易自由化はあくまで国家間の話であって、日本の農家が何万人、いや何百万人反対したところで覆せるはずがない。反対署名はオバマ大統領のところに行くわけじゃないし、届けたところでどうにかなるはずもないじゃないですか。それだったら、TPPに参加した場合の仮説を立てる、影響を受けない戦略に基づき経営を実現していくしかない」

・・中略。
 頓挫しかかっていた輸出事業がブレークスルーしたのは、向こう見ずな玉木の行動だった。日系デパートで門前払いを食らい続けた彼は、東京にある三越(現・三越伊勢丹)本社に電話をかける。「台湾でコメを売りたいが、担当者につないでほしい」と告げたのだ。多少時間は要したものの、現地の新光三越の副社長と面会の機会を得ることに成功。

 偶然にも副社長の妻が新潟県出身ということもあり、玉木のコメは現地最大の日系デパートに置かれることになった。その後、またたく間に台湾の日系デパートがこぞって「玉木米」を扱い始める。こうして輸出量は平成18年産米約2t22年産約80t23年産約100tに増加。現在輸出継続中の24年産米は昨年の3倍以上の量が見込まれている。

・・中略。
 玉木を取材した筆者の率直な感想は「ああ、この人って去勢されていないな、オスなんだな」というものだった。むき出しの野心、闘争本能、生存本能といったものは、筆者が知る限り、同世代の農業者から感じられることがない。そんな玉木は、きっとコメ農家にとって困難な事態が予想されるTPPに日本に参加することになっても、あらゆる手段と策を使って生き残ろうとするはずだ。
 
 もちろん、農業開国の日には無傷ではいられまい。しかし、今後も日本と台湾を中心とした、東アジアを股にかける農業経営を確立していければ、彼が目指す世界一の最強農家の座を狙える位置にいることだろう。>

ーーーーー長野県が朝鮮学校に補助金!

 最近の産經新聞に朝鮮学校に対する補助金のことが出ていましたが,見ると長野県も支給しているとありました。
 以外に思って,念の為に長野県の教育委員会に聞いてみましたら,「外国人学校」という範疇で支給している。予算は,平成24年度に239万円,25年度は243万円です。」との返事でした。

 外国人学校とはどんな学校があるのかと聞いたら,「松本市にある長野朝鮮初中級学校1校です」とのことでした。
 その職員は言い辛そうに「朝鮮学校にではなく,外国人学校に補助しているのです」と弁明していましたが,なんだか気の毒になりました。

 産経新聞によると,補助を打ち切っているのは自治体全体の3割位らしいですが,長野県はしていないと勝手に思い込んでいたので意外でした。
 いろんな考え方はあるのでしょうが,拉致問題を起こし,その解決もせず,日本国内で反日教育を行い,東京を火の海にすると喚いている北朝鮮の学校に補助金を出す理由も心情も理解できません。

 私が知らないだけかも知れませんが,知事は「検討課題」と仰っているとのことでしたが,議会では話題にした程度のようで,問題意識は感じられませんでした。
 金額は小さいですが,額の問題ではないと思います。国と民族の尊厳の問題ではないでしょうか。何故こんなことになっているのでしょう。非常に寂しい気持ちです。

 アウン・サン・スー・チーさんのスピーチやインタビューをテレビでみましたが,彼女の持っている人間と国家の尊厳に対する強い信念と行動力を見ていると,我々が失ってしまった大事なことを示してくれたような気がします。オーラがあるように感じました。
 次の言葉に感じ入りました。

「大事なことは,したいことをするのではなく,やるべきことをやることです。」
「努力しない者は,希望を持つ権利がない。」

ーーーーー厭戦平和主義が戦争を招く!

再生日本21のメルマガより(下段にURL
<日本が戦争と平和について冷徹に考えられない戦後の空気は極めて危険である。かつてヨーロッパでもこうした厭戦平和主義が広がった時期があった。1500万人もの犠牲者を出した第一次大戦後である。 その結果どうなったか。ヒトラーの侵略を許すこととなったのである。
・・中略。
 193637日、ドイツ軍がラインラントに進駐した。ラインラントとは、ヴェルサイユ条約で非武装化が定められ、これに違反することは敵対行為とみなすとされていた。しかし、フランスはこれも容認したのだ。
 第二次世界大戦後(勃発は1939年)、フランス軍に尋問されたドイツ軍のハインツ・グデーリアン将軍は、「もし1936年にフランス軍がラインラントに進軍すれば、我々は敗北し、ヒトラーは失脚していただろう」と答えている。
・・中略。
 軍事から目を背けることが平和につながるという意識は、日本人の中にしっかり根付いている。2005年に電通総研などが行なった世界価値観調査によれば、「(もし戦争になったら)進んで国のために戦うか」という問いに対して、イエスと答えた日本人は15.1%で世界でダントツの低さである。ちなみに、中国は75.7%、韓国は71.7%、米国は63.2%、ロシアは60.6%となっている。
・・中略。
 同じ調査における「国民の暮らしに国は責任を持つべきか」という問いへの回答は71.4%がイエスと答えている。ちなみに、2010年の調査では76.4%とさらに上昇した。
 国のために戦うのは嫌だが、国は国民の暮らしに責任を持ってほしい。今の日本人の多くは、こういう意識を持っているのである。・・・>

(私)再生日本21代表浅井隆氏の著書からの引用ですが,「何故,第二次世界大戦が防げなかったか」,その大きな理由にフランスとイギリスの厭戦と油断にあると論じています。下にごく一部を引用します。現在の日本と同じ状況のように思えます。
 浅井さんは過激な表現もしますが,考え方には同調します。

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「サッチャー首相と住宅政策」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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