2013年6月30日日曜日

蓼科だより・298号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年6月29日(土)★
★テーマ:ガス問題,長野県の教育再生とほっとステイ,
     勝てば官軍!,一曲 ”Hero”
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 稲作りの失敗の始末を断続的にやっています。慣行農法で行われている方法は,水を排水して田面を出しガス抜きします。しかし,私は除草剤を使っていないので,水を落とすと草が一斉に出てしまいます。
 わたしは水を落とさずに,羽根がたくさんついたローラーで土を撹拌して行く「田転がし」と言われる道具を使って,除草を兼ねてガス抜きをしました。
 動かす度に,足を踏み入れる度に,ブクブクと大量のガスが大きな泡になって上がってきます。よくもまあ,こんなにガスが土中にあるものだと驚きます。

 しかし,ガス抜きをするとその直後は量が減っていますが,3日もすると同じになってしまいます。何時になったらガスの発生が収まるのか,先輩に聞いても状況が違うので判らないといいます。
 除草剤を使えば,簡単に解決するのですが,どんなに収量が減ってもそれだけはやりたくありません。

 先輩方に相談していろいろ対策を考えていますが,不耕起栽培の仲間が,有機物の分解を早めるには田んぼにEM活性液を大量投入したら良いと教えてくれました。EM活性液は大量に作ってあるので,明日のでも早速やってみます。

 ガスは,化学肥料を使えば出ません。有機栽培故の問題です。しかし,必ず解決法はあると思います。まだ駆け出しですから焦らずに行きます。
 こうなればじたばたしてもしょうがないので,ガスが永久に出続ける訳ではないでしょうから,やれることをやって待つことに決め,来年に備えます。

ーーーーー長野県の教育再生とほっとステイ

 信州せいしゅん村の小林村長(むらおさ)がたった今電話をくれました。長野県の教育再生方針を憂えて提言したという話でした。小林さんのfacebookにその意見が載っていたので引用します。

<【地域社会の教育力】が無い。

28日の信濃毎日新聞トップページに、新聞社が全面広告気味で、「教育県」再興に向けて 本誌取材班提案 が書かれていた。

本気で新聞社が取り組んでいてとても頼もしく思え、良い事するじゃーねーかーと独り言を言いながら読み進めてみる。

ところが信州せいしゅん村が掲げている『交流学習での教育=地域社会の教育力』の観点が無い。長野県も教育再生を掲げているが同じ。地域社会が担う教育力を受け止めていない様だ。先に生まれた人=先生が社会には沢山いることを知らないのだろうか。長野県が率先して私達の「ほっとステイ」導入を行ったらどうかな!>

 続いて,阿部知事の普通のコメントを挟んで,次のように述べています。

<《祖父度世代が孫世代を育てる》
「ほっとステイ」は都会の孫世代と田舎の祖父母世代の交流学習だと位置付けています。場所は農村の家や田圃や畑。世界中を歩いた民俗学の先生が『どこの民族でも、その民族の歴史風俗習慣は祖父母世代が孫世代に伝えている』と報告しています。例外の国は日本だとも言っています。
 日本の子供の育ちに関わる大人は学校の先生と塾の先生と親だけ。その大人は『勉強したか?何点取った?』が関心ごとで、人間性を高めてくれる機会は少なく、また地域社会の大人が関わった子育て環境は少ないのです。これを農村社会の祖父母世代が行うと云うコンセプトなのです。>

 信毎に掲載されていた「教育県再興へ七つの提案」には,学校中心の観点しかありません。小林さんが,「地域社会が担う教育力を受け止めていない様だ。」というのはごもっともです。
 私が付け加えるなら,「家庭教育」も無視されていますね。学校だけで子どもが育つと思っているのでしょうか。
 昨年12月に長野県主催で行われた「農村ツーリズムシンポジウム」では,フランスのグリーンツーリズムが紹介され,その中に子供たちの教育ファームのことが報告されていました。教育的効果はもちろん,人間形成の面でも高い評価がされていました。そのシンポジウムをまとめたYoutube動画がありますのでご覧下さい。

 このシンポジウムで基調講演をされた大島順子先生の著書には,オランダでは小学校から農業が授業に組み込まれているとありました。土=自然,農=生命科学という本質が理解されているのでしょう。大島順子先生のブログは下記です。とても素敵です!
 「ブルゴーニュだより」http://www.bourgognissimo.com/

 昨年秋,阿部知事が信州せいしゅん村の提言を受けて「国際青少年交流農村宣言」(下記URL)を制定・発表し,12月には上記シンポジウムまで行ったのに,社会教育の視点がないのはどうしてでしょう。

 わたしも昨年からほっとステイの受入を始めて,今までに20校以上の中学生(一つの高校と小学生があった)を受入れて,楽しくて有意義な体験と勉強をさせてもらいました。おまけにお金まで頂けるので最高です。

 神奈川県,千葉県,東京都が主ですが,学校により生徒と先生の様子は様々です。行儀とマナーの悪い学校もあれば,驚くほどすばらしい学校もあります。発達障害という病気のことも学ばせてもらい,哀れな子どもの姿にため息もでました。

 ここでは,すばらしい学校をひとつ紹介致します。
 昨日のことでした。東京都小金井市立小金井第二中学校です。私の所へは2年1組6班6名が来てくれました。バスから降りて対面した時の先生と子供たちの挨拶が素敵でした。
 休憩所に入って着席させると,何と全員キチンと正座したのです。初めてでした。
 コミュニケーションもチャントできて,仲間への気遣いや連帯感(責任)も感じられ,作業も真剣で,昼食に出したみそ汁と天ぷらはキレイに食べ終えました。

 こんな素敵な子供達は初めてでした。5段階評価になっている終了レポートで,10項目前項に5をつけてやり,最期にバスに送る時,先生に「今までで最高の子供達でした。すばらしい学校ですね。」と申し上げました。
 こういう子供達がいるということは,地域も学校も先生もすばらしいのだろうと思います。

 一方,とんでもない学校も子供もあります。率直に言って,親と教師をはり倒してやりたい心境にもなります。そして,子供達が可哀相でなりません。悪い学校の先生は挨拶も満足にできません。
 一番可哀相なのは発達障害です。これは親の責任であり,政治の責任だと思っています。でも,我が農村であれば,その彼らを直せるかもしれないと思っています。
 ねえ,小林さん!

 最近初めて県内の高校からのほっとステイがありました。判ったことは農業に関しては首都圏の子どもと変わらないことと,残念ながら質が悪かったことです。長野県の教育再生が急務です。

 別件ですが,教育がらみで一つ。私は阿部知事を支持している一人ではあるのですが,今回の県立大学の一件は理解に苦しみます。学生が減っていく時勢である上に,全国的に大学が多すぎるという強い批判もあり,県内に競合する私立大学もあるというのに,税金を使ってまで民業を圧迫して良いのでしょうか。

ーーーーー信州せいしゅん村

 信州せいしゅん村活動を長期間に渡りNHK長野放送局が取材し、6月14日に長野県内に放送し、6月22日には全国放送もされましたが、昨日,今度は国際放送の「NHKワールド」の番組で流されました。
 テーマは,
「過疎の農村に“お宝”あり〜長野 上田・ある農家の挑戦〜」でした。世界の信州せいしゅん村になったのです。
 おめでとうございます。同時に期待と責任が重大ですね!

 ほっとステイは,台湾からも中国からも子供達が来るようになりました。日本社会より国際社会の方が反応が早いかもしれませんね。

ーーーーー勝てば官軍!

 先月でしたが,次のようなコメントを安中氏から頂いており,全く同感しています。

<慰安婦問題の論点は、実に単純なものです。問われているのは、当時の日本政府や日本軍の公式命令による慰安婦の「強制連行の有無」。これだけです。そして、結論は出ています。何度調査しても「あった」とする証拠が出て来なかったのです。

 唯一、元慰安婦の中から「私は強制連行された」という証言が出てきたわけですが、この証言を裏付ける証拠や他の証言が出て来ないことから、信ぴょう性に疑問符がついています。
 彼女らの証言が事実としても、当時10代から20代初めの彼女らに、強制が「政府や軍の指示」であったかどうかなど、分かるはずはありません。たとえ、その場所に日本軍の服装の兵隊がいたとしてもです。
 当時、朝鮮半島に駐留していた日本兵の中に悪事を働いていた者は必ずいたと思われます。しかし、それをもって国家や軍の指示とは言えないわけです。
 沖縄の米兵の犯罪が米国政府や米軍の命令ではないことと同義です。公式の命令書や高位の軍人などの証言が出て来ない限り、国家犯罪とはならないわけです。この一点こそ一番大事な論点で、もし、確たる証拠が出てきた場合は、日本は認めるべきです。

 歴史は、常に勝者が自分の都合で書き変えてきました。でも、改ざんされた歴史は、どこかでつじつまが合わなくなります。中国や韓国の主張も矛盾だらけです。
 最近、韓国は、日本のことをナチスだと言い出しています。どうやら、自分たちはユダヤ人のように迫害されたと言いたいらしい。その代表が慰安婦だと言わんばかりの主張です。かってのドイツはユダヤ人を根絶やしにしようと大量虐殺しました。
 かっての日本は、併合した韓国に投資し、韓国に維新を起こし近代化させようとしました。朝鮮王室も日本の王室と同等に扱いました。朝鮮の人も日本の学校だけでなく陸軍士官学校や海軍兵学校にも入ることが出来ました(今の大統領のお父さんは日本の陸士卒業のはずですね)。
 このどこが、ユダヤ人ホロコーストと同じというのでしょうか。

 それにしても、敗戦国はいつまでも叩かれるのですね。それが悔しいです。>

(私)最近,NHKの会津のドラマを見ながら「勝てば官軍」の意味を考えています。戦争というのは,非常時故に,お互いに悲惨なあってはならないことが起きると思いますが,勝った側のそれらは不問にされ,負けた側は全てを断罪され,おまけに捏造までされて虐められるんだと・・。
米中韓は官軍で,日本は賊軍ですからね。

 安中さんは,「始末が悪いのは,中国には勝者の想いが持てないこと。日本もアメリカには負けたけれども中国に負けたという意識は希薄なこと,おまけに経済的にも文化的にも戦後大きく後塵を拝してしまったことが余計に中国人の意識を逆なでする。」とも言っています。
 憎さのあまり捏造する。その通りではないかと思っています。

ーーーーー気分直しに,一曲 ”Hero”

 京都のメル友からMariah Careyの素敵な歌を頂きました。
 自分が”hero”になった気分になり,勇気を与えてくれます。(笑)
 本当に,素敵な歌です!

ーーーーーフッター

新しい国づくりの考え方「公と私」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/01/blog-post_28.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
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