2013年10月27日日曜日

蓼科だより・315号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月26日(土)★
★テーマ:神津島の姪,田んぼの返還,酵素玄米,

  たかすけのお米,松枯れ・県民の集い,気になること
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 今日昼過ぎに,立科町ではわずかですが日が差しました。

 伊豆諸島の神津島に私の姪が漁師の家に嫁いでいます。年末に初産を控えているので心配です。その神津島村にも避難勧告が出たようです。
 こんな時,山国信州は自然の要塞に守られて安全であることをありがたく思います。海はその広大さと豊かな海産資源に恵まれますが自然の脅威も凄まじいです。一番は津波,二番が台風でしょうか。

 信州は冬が厳しいですが,津波はありませんし,台風も大きな被害を出すのは数十年に一度です。信州が男女共に長寿日本一であることは,恵まれた自然環境に大きな要因があるのではないでしょうか。

 神津島の姪に電話しました。何と,「避難勧告がガンガン流れているが誰も行かない!」という返事!いったいどうなっているのでしょう。きっと住んでいるところが安全なところなんでしょう。
 羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)とか,オオカミ少年とかが頭を過ります。

 大島町でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
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 ある程度予期してはいたのですが,ひとつ難題が発生しました。今お米を作っている田んぼをお返ししなければならなくなってしまいました。お借りした相手はお年寄りだったのでず〜と貸して頂けると思いこんでいたのですが,息子さんがやりたいと言い出したようです。

 その田んぼで5回米づくりしました。2回目からは無農薬でつくり,3回目からは無農薬・不耕起栽培にし,今年ようやく並の収穫を得ました。
 土づくりもできたところなので,とても残念ですが仕方ありません。しかし,不耕起栽培のノウハウをかなり取得できたので,新たな田んぼで慣行農法からの転換手法を研究しようと企んでいます。

 問題は,お返しするのに工事をしなければならないことです。10年以上も前のことですが,イチゴ栽培をやった時に,20%ほどの部分に土を入れて30センチばかり高くしてあったのです。休憩小屋とビニールハウス一棟を撤去し,その土を取り除かなければなりません。

 以前に仲間が客土したいという話しがあったので相談しましたが,今年は予算がなくてできないとのこと。そこで,行きつけの人気茶房ユシカフェに行って情報を流すことにしました。
 以前に何回かこのカフェのことを書きましたが地域の人気店です。マスターはお若いのですが,祖父の住まいを上手に手入れして田舎らしさを演出しています。昔のミシンもテーブルになっています。
 マスターは自然食に拘ってすてきなコーヒーと軽食を出してくれます。何よりも彼のセンスとマナーの良さに感心します。

 彼の煎れてくれるコーヒーを飲むと癒されます。エクセレントです。県外からもわざわざ訪ねて来られる方もいて驚きます。下記URLは2008年に私がYoutubeにアップロードした動画です。

 本題に戻ります。マスターに「土の欲しい人,いないかな。150m3ほど捨てなきゃいけないんだよ」と話したトタン,「ある,ある,土の欲しい人がいますよ」とのこと。「え!ほんと!」,一瞬信じられない気持ちでしたが,「今,電話してみるよ」と言って,「今,来るそうです」と。

 日頃お馴染みで無肥料で米を作り続けているUさんでした。本人が欲しいのではなく,やはり仲間から相談されて応援しているというお話でした。旧望月町内ですが,砕石を入れてしまった畑に客土して畑に戻したいということでした。
 話しがまとまりました。こちらではバックホーを用意して積み込みをする。先方は4トンダンプ2〜3台で取りに来てくれる,ということになりました。私も経費が半分ですみますし,先方もありがたいと言って喜んでいます。

 たったこれだけの話しですが,自分一人でこの情報を見つけようとしたらほとんど不可能です。ユシカフェには農業者の常連が多いのですばらしい情報交換の場になっています。少量ですが,野菜や卵などの生産物の直売所にもなっています。
 本当にありがたく,感謝です。
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 玄米食についてメル友から様々な情報を頂きます。次のようなメールも。
 「奥様は、胃が弱いとのこと。我が家で行っている酵素玄米なら多分奥様も大丈夫だと思います。
詳しくは私の家内にお問い合わせください。」として 奥様の携帯とメールアドレスを知らせて下さいました。

 又,違う先輩からは「脱穀の成果が楽しみですね!「酵素玄米ガマ」を購入しました。発酵させるためには無農薬の玄米が必要だそうです。お譲り頂けると期待しています。」とあり,食用玄米20kgのご注文を頂きました。
 そして昨日,その窯で炊いた私の玄米をご馳走になりましたが,とても柔らかく炊きあがっていて美味しかったです。これなら胃の弱い人でもいけると思います。

 先輩が使っている窯は「酵素玄米Pro2」という韓国製のものでした。ネットで調べてみましたが日本製のこの種の電気釜はまだなさそうです。

 圧力鍋を使った酵素玄米の炊き方という下記ページもありましたが,読んでみるとかなり面倒で時間(7時間?)がかかりますす。現在,一般的にはこの方法が普及しているようです。上記の電気釜はまだあまり普及していない感じです。

 しかし,酵素玄米などという新しい言葉に遭遇して混乱しています。
 ネットでいろいろ読んでみるといろんな解釈があり,酵素玄米より発芽玄米の方が良いと書いてる人もいますが,私の既知を総合すると酵素玄米が良いと思っています。
 この論点の違いは,フィチン酸とギャバの働きの解釈の違いにあります。
 ご存知の方,ご教授をお願い申し上げます。

 ですが,一番の問題は玄米そのものです。自治体が認証している特別栽培米というのがありますが,農薬も化学肥料も6割減でしかありません。
 これに関して自然栽培で売っている株式会社ナチュラル・ハーモニーが下記URL「玄米の見分け方」を掲載しています。ごく一部ですが農薬について書いている部分を引用します。下記URLに詳細がありますが,私はこの自然栽培に多いに興味を持っています。

< 農薬はお米にとって「薬」。人にも動物にも植物にもいえることですが、元気なお米とは病気にならないもののこと。強くて病気にならないからこそ、農薬を必要としないというわけなのです。
 このことから「有機野菜」が人気で安全な食べものの象徴のようになっているのですが、その実態はというと……、なんと、約30種類の農薬の使用が許されているのです!

 「えっ!知らなかった」,「有機農産物イコール無農薬だと思っていたわ」なんて方も多いのではないでしょうか?そう思われても無理はありません。実はほとんどの方が見落としていたり、混同している事実なのです……

 つまり、この約30種類の農薬ならば、たとえ100回使ったとしても、「有機米」、「有機農産物」と名乗っても良い、こうしたことになるのです。問題は農薬の使用に対する「表示義務」がないことです。>

 私や仲間が有機認証をとろうとしないのは,上記のような理由があるからです。意味がないとは言いませんがものたりないのです。
 ですから,有機栽培米は無農薬ではありません。
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 前回のメルマガから,「たかすけのお米」の販売を始めました。
 おかげさまで5名様からご注文を頂きましたが,年内には何とか売り切りたいです。
 私の米は,玄米食にお使い頂くのが一番良いと思っています。
 本当の無農薬だからです。健康は安全な食で確保しましょう。

 最低5kgから,5kg単位で20kgまで発送致します。
 定期的な予約発送も承ります。
 販売の詳細については,下記デーランボーのURLをご覧下さい。
 私の貴重な稼ぎです。
 ご注文をお待ちしております。

http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
 
ーーーーー松枯れ関連の新情報

 村山様から「松枯れ農薬空中散布を考える県民の集い」という学習会の情報を頂きました。
 挨拶文の一部を引用します。詳細を知りたい方はお知らせください。文書を別送致します。

今回は長野県の松枯れ農薬空中散布実施に対応して、その問題点などを探ります。各々の立場からは、”空散問題の本質”が報告・解明される予定です。今回は空中散布問題が客観的に総合的視点(人間健康分野・自然環境分野・防除効果分野・推進方法分野)で解明します。

日時 平成252013)年1124日(日) 開会1330~終了1630
会場 長野県松本文化会館(キッセイ文化ホール)
主催 長野県空中散布廃止連絡協議会(会長  河原田和夫)
参加費 500円(高校生以下は無料)
《お申し込み・お問い合わせ先》
事務局:〒389-0813  長野県千曲市若宮448-7 池田靖子気付
電話 026-275-2094   携帯電話 090-9294-5003  E-mailk.mirai@hb.tp1.jp

ーーーーーこの数年,気になっていること

 この数年,報道の度に気になっていることがあります。 公務員,学校の先生,大企業等の末端社員が個人的な反社会的行為をした時のことです。或いは有名人の家族が問題を起こした時です。

 今週も教員の不祥事がありましたが,校長と教育委員長がテレビ会見で謝罪していました。謝罪しているというより,マスコミと世間の圧力で謝罪させられていると言った方が合っているように感じます。

 気になるというのは,この動きに全体主義への傾倒を感じているからです。
 何故なら,個人の問題をその個人が所属している組織のトップが責任を取るということは,そのトップは末端の構成員の私生活まで監督指導しなければならなくなるからです。
 責任をとらせるということは,裏返せば権限を与えることになります。私生活を管理監督する権限を持たせることは,個人の尊厳と責任という民主主義の根本を否定するものだと思うからです。

 つまり,個人の尊厳と責任の放棄につながるのではないでしょうか。
 何故,教諭が退校後酔っぱらって起こした不祥事をその学校の校長や教育委員長が謝罪しなければならないのでしょうか。世論がそういう現象を望んでいるように感じられるのが恐ろしいのです。

フッターーーーーーー

世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”−1
http://www.youtube.com/my_videos?o=U&pi=1

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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