2013年11月10日日曜日

蓼科だより・317号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月9日(土)★
★テーマ:タニシのおつゆ,長岡式酵素玄米,農業振興,

     自殺の現実,
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 3日毎位に雨がるので畑と田んぼが乾かなくて困ります。田んぼをお返しする為にビニールハウスと小屋の片付けをやっていますが,日頃刈らない部分の草や茅が結構ありました。乾いたら火をつけたいのですができません。
 片付けで田んぼを歩いていて,タニシをたくさん拾いました。2~3日きれいな水に入れてから洗ってみそ汁にしていただきます。「美味いもんだよ,タニシのおつゆ!」と昔から言われますが,本当に美味しいです。晩酌のつまみには最高です。もちろん,無農薬の田んぼだからいいのです!
 タニシが好きだという友人にも分けてあげました。

 遅れていたタマネギの定植も半分終りました。ダイコンの育ちが悪くて心配しています。いつもより念入りに堆肥と燻炭を入れて1ヶ月以上前に土づくりをしたのですが,何故か育ちにムラがあり悪いところが大半です。去年からお借りしている畑ですが,難しいものです。課題が一つ増えました。

ーーーーー驚異の長岡式酵素玄米!

 去る3日(日),川越市の長岡式酵素玄米の普及をしている太陽の家に,Mさんと二人で講習に行ってきました。この訪問についてMさんが素敵なリポートを書いてくださったので引用させていただきます。

< 館長の新井郭之さんご夫妻の説明で、講釈と処方を見学して、試食も戴いてきました。炊きたても、発酵3日後もとても美味しかったです。

創設者は長岡勝弥医師で、酵素の効能を発見し、酵素玄米を広める為に、山形から川越に越してくる途上に、お亡くなりになられたそうで、それが40年ほど前のこと。

このくだりは下記ブログ「たてしな元気畑の朝までわくわく」に判りやすく書かれていました。何とその方は立科町の住人で知人なのにビックリです。
http://shinshu.fm/MHz/11.33/a02048/0000030938.html

玄米を自分の酵素で発酵させるという、完結した方程式が40年も前に発見されていたことが驚きで、医師でありながら余生を酵素玄米食に捧げようとした長岡勝弥先生に、岩澤信夫先生と同じ尊敬の念を抱きました。

霊能力者の高橋信次氏との邂逅が、彼をしてこの道に進むきっかけだったようで、今でもその陰が読み取れましたが、後継者の新井郭之氏がその後生涯を割いて、教えを正確に伝えていることについては、これまた尊敬すべき行為と感心致しました。

さて、その発酵玄米ですが、日本不耕起栽培普及会でも会報9月号において、紹介をされていました。

玄米を自分の酵素において発酵を促し,3日の後に最良の状態に醸し、以後10日くらいまでに食すべしと言うところは、どの炊飯器においても似た説明で、私は糀を醸せますので、それらの説明や処方に合理性を見いだしました。
 
「『無農薬の玄米を炊き』『発酵させて食す』このことが、完結した食事法であること。」が、無農薬の米をつくることの最終形であるとの意識を強くし、私は、この処方を科学的に説明することで、「ほたるの田んぼ」を広め、消費者に健康と希望をおわけする仕事をする。と、決めました。>


(私)わたしは講習の終了後,長岡式の炊飯機具一式を注文して帰りました。一昨日その一式が着払い宅急便で届きましたので,その夜と昨夜と連続一升づつ炊きました。炊き方は講習と受けないと理解が難しいので,妻にはやらせず自分でマニュアルを見ながらやりました。
 専用の電子ジャーには2升分はいるので,炊きあがった玄米飯を左右に分けて入れて観察しながら進めます。3日おいてから食べなさいと指導されていますが,2回目のからそうすることにして最初に炊いたのは翌朝からいただいていますがとても美味しいです。

 玄米を嫌っていた妻も喜んで食べています。前回書きましたが,「こんなすばらしい味の食べ物が体に悪い筈はない!」と本気で思っています。酵素の力は,体力だけでなく精神にも良い影響を与え,バランスの良い人間力をつけてくれるのではないかと期待しています。
 昨日テレビで,楽天のマー君が「下半身を鍛えることによって復調した」と語っていましたが,技術も思考力も大事なのは基礎体力だと思います。
 基礎体力があって,内蔵に酵素力があれば,病気の撃退もできる筈と感じています。 
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 そして,不耕起の仲間と話しました。せっかく無農薬でお米を作っているのだから,今後は玄米を主力に販売させて頂こうと。
 玄米食には賛否両論諸説がありますが,「無農薬玄米が良い」という点では共通しているからです。そして,無農薬玄米の生産量は非常に少ないからです。

 無農薬玄米販売用の下記ブログを作りました。
 もちろん,従来通り白米も販売致します。
 お買上げ,宜しくお願い申し上げます。


ーーーーー農業振興ビジョン・パブリックコメント

 10月に立科町から立科町農業振興ビジョン・パブリックコメント実施についての通知が部落長(区における今年の私の役目)に届きました。来年度から始まる6カ年計画を策定するためということです。
 法律の分類によると私も一応「販売農家」(30アール以上の耕作をしている)であり「専業農家」(世帯員の中に兼業従事者がいない)でもありますし,農業の行方は大切な問題だと思っているので町が示している素案の内容を町ホームページで確認してみました。

 素案の根拠になっているのは,農水省の「農林業センサス 」,「 生産農業所得統計」と、「町農林課調査データ」でした。
 それらのデータは,ほとんどが既知のことではありましたが,余りにも虚しい統計数字にため息がでるばかりです。統計数字そのものに意味を感じられないからです。これらは農業統計ではなく,農家統計です。ですから,これらの数字をいくらながめても農業にはつながらないと思うからです。

 例えば,農家数の統計がありますが,専業農家がこの数年著しく増えていますが,それは兼業であった人達が退職して兼業でなくなったから自動的に専業になったというだけであることは明白です。
 販売金額規模別の300万円以上は全体の30%しかありません。しかもこれは売上であり,所得ではありません。農業機械・設備・種苗・肥料等の経費を引いて生計を立てることを考えれば,最低売上で1000万以上は必要でしょう。1000万円以上は5.3%しかありません。

 農業者と言えるのはこの5.3%だけではないでしょうか。あとはただの農家です。
 農業政策とはこの5.3%の人達のことを考えることであって,それで飯を食っていない95%の人達のことを考えることではないと思っています。

 更に,農家数の統計というのがありますが,年々減っています。これを普通の感覚で読むなら,減る=悪くなっていると受けとられますが,OECD加盟国等の統計を見れば一目瞭然ですが,全く意味が違います。
 日本は農政の頽廃により農業生産性が低すぎて,農家数,農業従事者がダントツに多過ぎるのです。であるなら,減ることは良いことになります。それは,農業で飯を食っていない農家が農業の一員としてカウントされているからです。

 公的機関が統計を発表するということは,社会を良い方向に導く為にすることでなければならない筈。農水省のやり方は,統計が意味をなしておらず,大手デパート・ホテルの食品偽装表示と同じではないかと感じています。
 何故そうなっているのでしょう。1180戸/2791戸=42.3%。これは立科町の農家比率ですが,全国的にも似たようなことが言えるわけす。この大票田を逃したくないから,地方政治家と農水省官僚とJAは,農業をしていない95%の農家を手放さず,そこになにがしかのお金が届く仕組みを維持しているのです。
 ですから,零細な私も補助金を頂けるのです。TPP反対運動もこのシステム維持のためだと思います。

ーーーーー本当にヒドい!日本の「自殺」の現実

 前回の「自殺者1万人を救う戦い」について三重県のN様から深刻なコメントを頂きました。
< 私は過去に友人を自殺でなくしており、何故あの時何もできなかったのだろうと、30年近く経った今でも思うことがあります。
そして、今はアルコール依存症だった友人に寄り添い、時々精神科へ通っています。(過去2年間は、入院中の時も通院の時も週に一度は付き添っていましたが、随分良くなりましたので、今は時間のあるときだけです。)

そこでは本当に様々な患者さんに出会いますし、映画の中でも紹介されていましたが、医師は多忙でクタクタです。幸い、友人の主治医は本当に良くこちらの話に耳を傾けて下さいますので、私たちはそのドクターにお会いするのが楽しみな程なのですが、中にはご自身が体調を崩されて休暇中という医師もいらっしゃいますし、患者さん自身も精神科に通院しているということをひた隠しにしないといけないと感じておられる方が多いようです。

この2年間で私が見聞きして来た精神科は、とてもじゃないですが、自殺者を減らせるような環境にはないと感じています。
苦しんでいる方を目の当たりにして何とか出来ないかと思っても、彼らにずっと寄り添う覚悟がなければ、結局は救えない、つまり中途半端な気持ちでは関われないと言うのが事実かと思います。
今回この映画を見て、多くの方を救うことは不可能ですが、私にできる唯一の事は、かけがえのない友人にこれからも寄り添って生きて行くことだと思いました。>

(私)更に,T様が次のようなコメントを下さいました

< 日本の自殺者の公式発表は年3万人。でもこれはウソ。他国は変死の50%を自殺に集計している。変死者は15万人だから、3+15÷2=10.5万人という。この式が真であるとすれば、人口比率で異常なダントツ。高齢化社会を引いてもダントツ異常値。

住宅ローンでも個人が保証をしなければならないのは、日本だけのようです。韓国でもノンリコースといって、住宅を担保にとって債務者は返せなくなったら住宅をてばなせば、それで終わり。欧米では常識ですよね。

企業の借入でも代表取締役が連帯保証するのは日本だけのようです。連帯保証するから、企業倒産=個人破産⇒再起ほぼ不可能⇒自殺という関係もあるようです。日本の金融秩序はある意味人の命で維持されている。

ある意味日本は怖い国ですね。この個人の連帯保証制度は、日本では敗者復活が効かない背景になっており、日本の閉塞間のひとつの原因かもしれません。>

(私)次のようなコメントも頂きました。

< 命を担保にローンを組ませるとは、ある意味よく考えたものですね。社会は完全に病んでいます。人の命を何と思っているのかと、怒りを通り越して呆れてしまいますが、私の見た精神科でさえ、患者さんをモノ扱いしているのですよ。
人権なんてありゃしない。苦しんで苦しんで行き着いた所にも彼らの居場所は無いのです。薬漬けにされて、身体の自由が利かなくなるとなおさらです。諦めて失望して…。酷い話です。

(私)たくさんのコメントをありがとうございました。
「人間を幸福にしない日本というシステム」の問題ですね!

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世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”-1
http://www.youtube.com/my_videos?o=U&pi=1

農楽のすすめ!
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