2014年3月30日日曜日

蓼科だより・337号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年3月29日(土)★
★テーマ:野火、国家戦略特区の農業、家庭菜園、

     韓国問題
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今日は、本当に肝を冷やしました。運良く近くに消火栓があり、知合いもいて事なきを得ましたが、もう少しで消防の出動を仰ぐところでした。田んぼの畦草の野焼きをしたのです。春の枯れ草と火を甘く見ていました。深く反省しています。
 笑われそうですが、一昨日は金槌で手元を過って親指を叩いてしまい、幸い骨には異常はありませんでしたが、爪が真っ黒になっています。原因は加齢ですと言われるのが一番癪に障りますが、やはり年のせいでしょうか!
 急に暖かくなったので少し焦りがあります。落ちついてやれ、と自分に言い聞かせています。

ーーーーー国家戦略特区で農業はどうなる?

 最近の一番の関心事である表題の内容が明らかになったので、長い文章になってしまいましたが、農業に絞って考えてみます。

 28日、政府は新潟市など全国で6ヶ所を岩盤規制突破拠点として指定しました。私は、「大規模農業の改革拠点」として指定された農業特区新潟県に着目してみました。

 下記は新潟日報のWebページから引用しました。
<・・・新潟市では、農業委員会の一部権限を自治体の首長に移して農地を集約しやすくするとしたほか、農業生産法人の役員要件を緩めて企業の参入を促す。食品の高付加価値化や農業分野での起業支援にも取り組む。
 指定を受け新潟市の篠田昭市長は「大変ありがたい。今後は経済界や意欲のある農家と連携し早期に区域計画をつくっていきたい」と抱負を述べた。泉田裕彦知事は「農業の6次産業化や食関連産業全体の発展に向けて意義がある」とのコメントを出した。・・・>


 これを読んだだけでは詳細は判りませんが、大筋は判ります。市民農園法と同じ発想ではないでしょうか。緩和方向であることは間違いないと思うのですが、条件付きで緩和するので、法律が増え所管庁の仕事が増えます。
 市民農園法が何故あるかと言えば、農家以外の人は農地を持つことも借りることもできない農地法という法律がある中で一般人にも農業をできるようにするためです。もっとも、一般人も一度に5000m2以上の農地を買うか借りるか、それとも組み合わせで手に入れれば、農家になることはできます。
 しかし、家庭菜園を目的とすれば、そんな大きな面積は必要ないことは誰でも判ります。そこで、頭の良い官僚が考え出したのが市民農園法です。表看板は「一般人への住民サービスです」と、非常にカッコ良いです。そして、政府から市町村に至るまで、農水関係部門の仕事と予算は増えるという仕組みです。

 食糧・農業・農村基本法(平成11年に「農業基本法」がこれに変わった)と農地法を部分的に緩和するための法律はたくさんありますが、皆おなじ性格をもっています。
 私は、それでも良いと思うのです。結果として農業が栄え、農村が豊かになってきたのであれば、です。しかし、現実は真逆です。下のURLを開いて見てください。一目瞭然です。

農業生産と農業所得の金額推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0510.html

 部分的規制緩和は、面倒です。屋上屋を重ねるからです。結局、安倍さんのドリルは岩盤を砕けないのですね。農業特区では農地の取引も事業化も、法人・個人を問わず自由ということを期待していましたががっかりです。緩和と撤廃は似ているように見えますが、全く異質だと思います。
 住宅地はもちろん、工業用地も商業用地も誰でも自由に売買・貸借できます。何故、農地だけできないのでしょうか。
 その理由として、「農業は国民の命を守る最重要産業だから特別」という答えが返ってきます。又、 私が農家になる前の話ですが、農地の取得のことで役所に相談に行くと、次のような言葉が返ってきました。「一般人に農地を持たせると転用(他の用途に変えること。例えば宅地に)される恐れがあるから規制している」と。

 これって、一見もっともに思えるのですが、それを理由に取引を否定しているだけです。守らなければならないのは、農地から他の用途への転用だけです。上記の文章からお判りのように、転用を認めなければ良いだけで、農地が農業のために使われているのであれば、誰が所有しようと問題ない筈です。

 6時産業化は誰がやるのでしょうか。農水省の役人が補助金を使って指導・誘導するのでは。
 ホンダやソニーや京セラは、そして日本中に山とある中小企業は誰がつくったのでしょうか。経産省(昔の通産省)は方向性を打ち出し、環境整備は行いましたが、直接手を出していないと思います。誰にも参入させ、自由にやらせ、自由貿易を推し進めることで発展させてきたのではないでしょうか。


 新潟日報の記事を読む限りでは、農地の集約は自治体の首長がやり、農業生産法人も役員要件を緩和するだけで残すようです。つまり、農地取引は相変わらず規制され、一般企業は農業参入はできないようです。市長が「ありがたい」と言ったのは補助金を当て込んでのことでしょう。
 つまり、特区の農政にも自由はなく、全てが官製になるのではと推測します。補助金とセットで農水系所管庁の監督下で進められるように感じます。ドリルが半分にも届いていないと想像します。

 江戸時代の日本の米取引は自由経済原則が働いていたようです。「二宮金次郎はなぜ薪を背負ってしるのか?」(猪瀬直樹著)によれば次のように書かれています。

 <すでに江戸時代に大阪の米相場では先物取り引きが行われていた。堂島米会所の蔵屋敷に運び込まれた米を販売する実物市場とは別に、一定の期限をもうけ先行きが高いとみれば買い、安いと売る、実際の米の受け渡しは行われず取引は帳面上であった。
 アメリカで開発された金融商品ディリバティブの手法も先物取り引きを複雑な数式に高度化したにすぎない。いまシカゴのボード・オブ・トレード(シカゴ先物取引所)を見学すると「この取引所のルーツは日本の先物取引所であり、大阪が発祥の地である。
 「私たちの市場は世界で最初に整備された日本の市場を参考に開設されました」と英語の解説テープで耳にするはずだ。>


 これって、凄いことですね。アメリカ最古の商品取引所にこのように記録されているとは!農水省の皆さんはこれを聞いて恥ずかしくないでしょうか。

 ある面識を頂いた他省の高級官僚の方が「今の農水省は要らないんだよ」と呟いたことがあり、ビックリした記憶があります。100%否定するような言い方を好みませんが、農水省とJAが農業から手を引き、経産省と商社が管轄すれば農業は復活するのではないでしょうか。
 上記URLにあるグラフで農業の実態を見る限りどうしょうもない結論のような気がします。

 但し、農家による環境保全だけは、産業としてではなく、別次元で考えるべきと思っています。

 農地取引と農業参入を自由にすれば、市民農園法も特区も必要ありません。一番の問題は、安倍さんはこのことを判っていてもできないのではないかということです。その原因を知りたいものです。どなたかご教授頂けないでしょうか。
 もしかして、勝てないと判ってしまったアメリカとの戦争を続行した原因も同じでしょうか。これも併せてご教授お願い申し上げます。
 
ーーーーー家庭菜園を考える

 最近、機会があれば、兼業農家の(だった)方には「もし、米の値段が半分になったら米づくりを止めますか」とお聞きしています。
 今までにまだ数人ですが、皆さん「いくらになっても自分の分は作るよ」というのがご返事でした。年齢で動けなくなってしまった人は別です。

 これが家庭菜園の本質だと思います。コストは関係ないのです。先祖伝来の土地を守る、安全で美味しいお米を食べたい、適度の運動になる、これです。これが、90%以上の農家の実態です。
 農家はこれで良いのだと思います。しかし、どう考えても農「業」ではありません。

 この季節になると、お伝馬といって共同作業による水路や農道の手入れがあります。小さな農家が大勢集まるので、1時間もやるとかなり広範の整備が終ります。因に私が参加している圃場は約10ヘクタールほどです。
 しかし、この範囲を一人の大規模農業者がやろうとしたら、大変な労力を必要とします。恐らく現状の環境維持は難しいと想像します。
 ここに、農家の価値があり、環境保全を担うことができる訳があります。このように考えると農業地帯の理想の形は、大規模農家と家庭菜園的な農家がうまく混在することのように感じます。

ーーーーー韓国問題-歴史編 第2部 朝鮮近代化に尽くした日本人

 国際派日本人養成講座のメルマガの引用です。歴史の勉強をしていないので、この主張が100%正しいかどうかは私には判断できませんが、データが間違っていないとすれば、こちらを信じたい気持ちです。
< 日帝(日本帝国主義)の支配下で、わが民族はとくに経済的な収奪によってひどい苦痛を受けるようになった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と、韓国の歴史教科書は日本統治時代を批判するが、当時の朝鮮経済の発展を定量的に調べてみると、そこに浮かんでくるのは、この文章にはそぐわない逞しい発展の姿である。

 朝鮮半島の人口は1906年(明治39年)の980万人から、1938年の2,400万人と、約30年間で2.45倍に急増した。その原因は、医療制度の確立と、米の大増産だった。後者については併合当初の生産量約1千万石が、20年後には2千万石へと倍増した。
 韓国の歴史学界でも経済史分野では、日本統治を再評価する研究者が3分の1を占めるというが、反日イデオロギーにとらわれない実証的研究の進展を期待したい。
朝鮮殖産銀行の「一視同仁」経営
http://blog.jog-net.jp/200108/article_1.html >


(私)つい最近ですが、終戦直前、現在の韓国で軍需工場で訓練を受けていたというお年寄りのお話を聞く機会がありました。慰安婦について聞いてみました。「女を田舎からどんどん連れてきたが、やっていたのは皆朝鮮人ブローカーだった」、同時に「酷いことをする日本兵もいた」とのことでした。
 一部の日本の悪軍人がかなりの悪事をしたでろうことは十分考えられますが、それは沖縄の米軍でも同じだと思います。だからと言って米軍の犯罪とは言わないですね。

フッターーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
ーーーーーーーーーーー

0 件のコメント:

コメントを投稿