2014年9月7日日曜日

蓼科だより・360号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年9月6日(土)★
★テーマ:悪天候、土作り、稲刈り、モンスターペアレント

     アマゾン、明治憲法草案、中国・開き過ぎた格差
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 それにしても酷い気候ですね。西日本は連日のように大雨注意報が出ていて、本当にお気の毒です。今夜の天気予報でも、時間30ミリから50ミリの雨が予想されると言ってました。先の山口の大災害では一度に1000ミリとかでしたね。信州では想像できない雨です。
 立科町のある東信地区は全国的にも寡雨地帯であり、年間で1000ミリ前後です。その当地でも、台風11号以来、量は少ないですが毎日のように雨があります。明日も雨予報です。
 この影響でしょうが野菜不足と値上がりがニュースになっていますね。今春、1mもの大雪でビニールハウスが大量に潰されたことも影響していると思います。幸い我家では野菜がまあまあに育っているので、子供達に送り続けています。

 雨が多い影響で困ることがもう一つあります。草刈りです。草の成長は日照よりも水の影響の方が大きいようです。とにかくよく伸びます。昨日も1日中腰廻しのトレーニングである草刈りでした。
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 畑の土作りに初めての手法を使いました。種が付いた雑草を半乾きにしたものを押し切りで刻むと、良い草の匂いがするしっとりとした草堆肥の素材ができます。予めガレージの中に集めた草を雨降りに刻むのです。100kg作るのに2時間位でした。

 その素材に、EMボカシで処理した生ごみと、サイオン式EMボカシ(コヌカにEM活性液を混ぜて作る)とコヌカを混ぜ込んでよく撹拌し、山にしてシートで空気を遮断して寝かせます。そして、程よく発酵中のものを畑の土に混ぜ込んで、黒マルチで保温し、1ヶ月以上置きます。

 この方法は、吉田式生ごみ土作り造りと、自然農の人達がやっている草堆肥作りを合体した手法です。専門家に相談したら、「大丈夫でしょう」というのでやってみましたが、結果が判るのは10月です。
 吉田式生ごみ土作りは、野菜づくりでやってみましたが、とても良い野菜ができています。
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 今日、稲の籾を潰してみると真っ白な胚乳(はいにゅう:白米の部分)が出てきました。満杯にはもう少しという感じです。このところの悪天候で登熟が遅れているのでしょう。
 稲刈りの日程を決めました。10月5日(日)にします。体験なさりたい方はご参加ください。前日、当日が雨天でしたら延期します。
 お子様連れでも結構です。お気軽にご参加ください。
 詳細は私の下記ブログ「稲刈り体験イベントご案内」をご覧ください。


ーーーーーモンスターペアレント

 前回の「傲慢な小学生」についてSNS仲間Tさんからコメントを頂きました。

< 小学生の横断の方法や道路の通行の仕方には私も何度かぞっとしたことがありますよ。「危ないじゃないか!!」とよく注意するような方もいるかもしれませんが、注意されている子供をそっちのけで大騒ぎしているのがモンスターペアレント化している保護者の存在です。
「あなたの運転が危ないんじゃないんですか!?」なんて逆にこっちが怒られてしまったり・・・。
後でごたごたに巻き込まれるのは嫌なので結局のところは我慢するという選択肢になってしまいます。>

(私)何時の世でも全て良しとはいかないと思いますが、戦後半世紀かけて排斥して来た徳育の結果なのだと思います。日の丸、君が代、道徳を口にすると、軍国主義だと批判する人々がいますが、非常に短絡的で本質を理解していない批判だと思います。

 包丁が人を殺すことがあったとしても、それは包丁が悪い訳ではないことは当然です。道徳も軍隊も同じだと思います。使い方、運用の仕方、統治の仕方の問題ではないでしょうか。文民統治のシステムをシッカリつくることだと思います。
 勝てないと判っていた太平洋戦争に突入してしまったのは、このシステムが脆弱だったことが大きな原因だったということは大方の理解のようです。

ーーーーーアマゾン熱帯雨林の誤解

 最近読んだ雑誌に「地球の酸素の1/3を供給する」という記述があり、オヤッと思い、Wikipediaを読むと下記のようでした。詳細は下段のURLからご覧ください。

< アマゾン熱帯雨林(Amazon Rainforest)とは、南アメリカ・アマゾン川流域に大きく広がる、世界最大面積を誇る熱帯雨林である。面積は550万平方kmに及び、700万平方kmのアマゾン盆地の大部分を占め、地球上の熱帯雨林の半分に相当する。省略してアマゾンとも呼ばれる。7カ国が含まれ、60%はブラジルにある。

植物はエネルギーを得るために二酸化炭素を利用して光合成を行い、炭素を固定するとともに酸素を放出しているが、アマゾンは二酸化炭素を吸収する量が多いため「地球の肺」、「地球の酸素の1/3を供給する」と思われている。

しかしこれは間違いであり、実際にはアマゾンの熱帯雨林は極相状態にあり、酸素や二酸化炭素の消費と放出が均衡しているため、大気成分に影響を与えない。この「アマゾン地球の肺」説は、アマゾン研究の第一人者にインタビューを行ったジャーナリストの勝手な誤解が広まったと言われる。>


http://ja.wikipedia.org/wiki/アマゾン熱帯雨林

(私)「地球の酸素の1/3を供給する」という説は、今までさんざん聞かされてきました。自然保護団体が大合唱していた言葉です。間違いだったんですね。それとも嘘だったのでしょうか。驚きました。

 キーワードは「極相状態」という言葉でした。上記の説明にありますように、極相状態では「酸素や二酸化炭素の消費と放出が均衡している」ということです。元気な植物が吸収するCO2量と、枯れたり倒れたりした植物が朽ちて放出するCO2量が吊り合っている、ということのようです。

 但し、森林が無くなることによって、炭酸ガスの吸収が減るので、結果としてその分だけCO2が減らない(増える)ことになります。Wikipediaには次のようにあります。
<・・世界自然保護基金(WWF)は、2030年までに、最大でアマゾン熱帯雨林の60%が破壊され、この影響で二酸化炭素の排出量が555億トンから969億トンに増える可能性があることを報告した。>

(私)日本全体のCO2排出量は、環境省のデータによると約12億トンだとありますので、アマゾンの熱帯雨林破壊の影響の甚大さが判るというものです。凄いことですね。
 日本と世界の異常気象と、先のNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER」の内容や、このアマゾンの話を組み合わせると、地球の温暖化は深刻さを増すばかりという気がします。

 もっと、真剣に取り組む必要がありますね。私が仲間とやっている無農薬、無化学肥料の不耕起栽培はCO2の削減に大きく貢献することが判っています。農薬や化学肥料による環境汚染の重大さも判っています。
 石破さんの「地方創成」政策の中で、農家の役割として環境保全型農業を強力に打出して欲しいものです。農水省は自己保身で手一杯のようですから。

ーーーーー40数カ所で憲法草案が作られていた!

 月刊『ザ・フナイ』5月号の記事の中に、このことが書かれていて驚きました。改めて、明治維新を断行した明治人の凄さを認識しました。徳川の治世が良かったということでしょうか。
 下記は、昨年の皇后陛下お誕生日(1020日)に際し、宮内記者会の質問へのご回答文書です。前段で東日本大震災と原発事故に触れられた後、憲法草案について触れています。その部分だけ引用します。下段URLから全文を読むことができます。素敵なお言葉です。

<・・5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れながら,かつて,あきる野市の五日市を訪れた時,郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。

明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。

当時これに類する民間の憲法草案が,日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。

長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。・・>

皇后陛下お誕生日に際し(平成25年)
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h25sk.html

(私)明治憲法制定に当って、40もの草案が作られていたとは、何という明治人の民意の高さでしょう。昭和人、平成人はもっと明治に学ぶべきという気がします。
 皇后陛下は、この歴史的事実を示すことによって、憲法論議に対して「自主憲法を制定すべき」と言いたかったのではないかと感じました。私の考え過ぎでしょうか。

ーーーーー中国:開き過ぎた格差

日経ビジネスオンライン9/5より引用します。

< 食肉偽装で中国に漂う無力感・・開き過ぎた格差
 食の安全を脅かす事件が再び集中して起こり始めた裏で軋みをあげているのは何なのか。私は、持つ者と持たざる者の差があまりにも開き過ぎてしまったことが、大きく関係しているのではないかと思っている。

 私は今年の5月、上海の都心部内で引っ越しをしたのだが、1年前まで住んでいたエリアに戻ろうかと、かつてのアパートの家賃を調べたところ、わずか1年の間に1.52倍に高騰していて驚いた。
 近年の物価上昇のペースを見て、都心部に住むのを断念せざるを得ない日がそう遠くない将来にやって来るだろうとは思っていたが、それにしても値上がりのペースが速過ぎる。

 不動産を所有する人たちにしても、物価の上昇は生活を直撃するわけだから、値上がりを望む半面、このままのペースで走り続けるのはそろそろ限界だということに気付き始めてもいる。
 しかし、経済成長が年率7%を割り込めばたちまちハードランディングの懸念が高まるという現状下、走り続けないわけにはいかないというジレンマも感じている。一方で、現時点で不動産を持っていない人たちにとって、不動産を持つ人たちの間に絶望的な距離ができはじめている。・・>



(私)1990年頃の日本のバブル期でも1年の間に1.5〜2倍ということは無かったので、相当のインフレということができます。きっと世界のヘッジファンドが殺到しているんでしょうね。

フッターーーーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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