2014年10月5日日曜日

蓼科だより・364号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年10月4日(土)★
★テーマ:御岳山、稲刈り、農業は、運命の分れ目、

   蚊と良寛さん、ニッポン景観論、NHKの大罪、
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 御岳山で非業の死を遂げられた大勢の犠牲者の皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 その瞬間まで、晴天・紅葉の大自然の中で、夫婦や親子や恋人や仲間達が幸せを満喫していた筈なのに、何の前触れも覚悟も無いままに一瞬にして命を奪われる。
 このようなことが有り得ることを記憶に留めたいと思いますが、考えてみれば、一歩家から外に出れば交通事故の危険は常にあります。やはり一瞬です。現在でも、毎日10人以上が車で命を落としています。しかし、何故か普段そんなことは忘れています。
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 このメルマガ、読み直してみると誤字脱字が多くて、お恥ずかしい次第ですが、前後の文脈からご賢察下さい。それにしても迂闊すぎたのは「無情頼み難し」でした。「無常たのみ難し」です。パソコンが勝手に変えてしまうのです。(笑)

 明日5日の稲刈りイベントに備えてこの数日少しづつ稲刈りの準備をしてきましたが、意地の悪いことに940ヘクトパスカルという大型台風が接近してきて、この長野県でも朝から雨予報になっています。
それでも、東京から若夫婦家族が既に地元旅館に来ていらっしゃいますので、できる限りやる予定です。もし雨だったら、みんなでコモ編み(槌の子編み=つちのこあみ)でもやろうかなと考えています。

 嬉しいのは、田んぼで準備をしていると近所の人が来て、「安江さん、最初は米が採れるのかと心配していたが、すばらしい稲になったね。大したもんだ!」とお褒めを頂いたことです。
 私は、「全くの無農薬と無化学肥料で作ったんです」と胸を張りましたが、「できが良いのは偶然ですよ」(もちろん、本音は別)と付け加えるのも忘れませんでした。(笑)

 今年3回目になる春菊と水菜がとてもできが良く、今週は毎日収穫でき、少しづつですが、息子や妹や近い友人に分けてあげました。採りたてのお浸しの味は格別で、晩酌も美味しくなります。

「田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書」を更新しました。
是非、お読み下さい。

 月刊『ザ・フナイ』10月号も読んで頂けると幸いです。

ーーーーー農業は、全ての学問が必要!

 数年前から、横浜市から住宅と試験工場を佐久市に移転したIターンの実践者K様から前回のメルマガの記事に貴重なコメントを頂きました。
 K様は、私より数年先輩で、元日立の研究所に勤務された超音波の専門家です。現在は地域のボランティア活動にも参加しながら研究も続けていらっしゃいます。
 以前にお伺いした時に、参考に、Iターンした理由をお尋ねしましたら次のようなお答えを頂戴しました。1東京への時間距離が横浜より佐久市の方が近い。(新幹線が大きな要素)2家賃が4分の1になった。3空気,水,ソバがウマイ。都市の皆さん、これを良くご理解下さい!
 コメントをご紹介させて頂きます。

<・・今回の「萩原紀行様の農業の話」は大切なお話でございました。農業は生物学・生化学・地質学・物理学・統計学等のすべての学問をもって学ぶべき分野で、そのことが従来「経験」として受け継がれてきた詳細な技術の伝承に裏付けられたものだったのでしょうね。
今、農学部で集成して「農学」と言う分野で一言で表現しても、大変広い分野の学際的研究を必要とするものと考えられます。大変広く難しい技術分野で総合科学ですね。

それから、もう一つ注目した事象として、安江さんが最初に取り上げられた「御嶽山噴火のニュース」ですが、9月10日頃に微振動が検出されて居りましたが基準値に達していなかったために警報が発せられず惨事になりました。

9月10日頃の微振動に注目して、空振りでも入山規制を出しておけば軽微なもので済んだものと考えられます。自然現象は微細な兆候も見逃してはならないものと考えられます。
小職の経験で約50年位前の話になりますが、伊豆地方を震源とする海底直下地震があり、海上実験中に船底を大型ハンマーで叩かれた現象を経験致しました。

その時の震源は大島付近の海底でしたが、地元漁師の話では、その1週間位前から捕れる魚の種類が急変して、普段は大島近海で捕れる魚が真鶴海岸で大量に捕れた話を聞いた事があります。自然を対象とする農業をはじめすべての生活に対して自然現象の僅かな変動にも注意深く気遣う必要があるものと改めて痛感致しました。・・>

(私)コメントに、「農業は生物学・生化学・地質学・物理学・統計学等のすべての学問をもって学ぶべき分野」とありますが、その通りだと思います。
 つい最近、月刊『ザ・フナイ』の縁で知ることになった「超高熱細菌と活性炭を活用した有機農法」開発した神谷成章先生は、これからの農業は電子工学が重要だと仰っていました。
 「新時代の食と農業へのいざない」の著者大下伸悦先生のご案内で知多半島まで見学に行ってきましたが、現場を見て本当に驚きました。常識をぶち破ることが起こっていて、農業に革命が起こると感じました.印象的だったのは「農水省もついに認めたよ」と仰られていたことです。
 この農法については、もう少し勉強させてもらってから、改めて書きます。

ーーーーー運命の分かれ目!

 おなじみの安中さんから下記のメールを頂きました。彼は真から山が好きで、常に山の話がついて廻ります。
 
<・・27日(土)は、御嶽山の隣の乗鞍岳に登っていました。12時まで山頂にいましたが、目の前に見えるはずの御嶽山は雲に隠れていました。でも、ちょうど御嶽山が噴火した時間に、雲の上にさらに盛り上がる雲が見えました。
「季節外れの入道雲?」と思いましたが、あれは噴煙だったのですね。乗鞍岳の山頂には大勢の登山者がいましたが、だれも気がついてはいませんでした。下山して、登山センターのTVを見て、びっくりしました。

実は、今回は御嶽山に登る予定でいました。でも、前日の仕事の関係で早い時間に出発出来なかったので、東京からの距離で乗鞍岳にしました。
御嶽山に登っていたらと思うと、複雑な心境です。
多くの方が亡くなっておられす。ご冥福を祈るしかありません。・・>

(私)の中全て塞翁が馬ですね!彼は、福島原発造りの現場や登山で何度も命の危機に遭遇したようですが、奇跡的に助かっています。強運の方ですが、仏の顔も3度までと言いますからね!

ーーーーー片足出して寝た良寛さん!

 蚊について唯臥独村さんよりコメントを頂戴しました

< 人類にとって一番厄介な蚊が、その一方では人類にとって無くてはならない水質浄化や受粉の役割を担っているとは驚きです。私たちは、その生物が人間にとって意味があるかどうかによって益虫だとか害虫だとか言っているに過ぎないように思います。

一見して害虫にしか見えなくても、どんな取るに足らない生物でも、それは人間にとってそう見えるだけであって、たとえどんな生物であっても、それぞれがそれぞれの意味や役割を以ってこの地球上に生まれたきているのでしょうね。それを考えれば、蚊だからと言って、徒や疎かにはできません。
ところで、デング熱の人間への感染拡大を防ごうと、デングウイルスを媒介しない蚊を自然界に増やす試みがブラジルで始まったそうです。
・・・
成功を祈るばかりですが、そのことによって新たな問題が発生しないか、心配でもあります。
その点、1匹の蚊の生命も奪わない日本の蚊帳や蚊取り線香は実に素晴らしい発明ですが、越後の良寛さんは、蚊が1滴の血も飲めなくては可哀想だと、毎晩、蚊帳から片足だけ出して寝たそうです。現代にはこの精神が必要なのかもしれませんね。・・>

(私)とても良寛さんの真似はできませんが、「
デングウイルスを媒介しない蚊」も心配ですね。

ーーーーー哀れな日本の”街づくり”の実態

 10/4日付日経の「春秋」欄で、
アレックス・カーの近著「ニッポン景観論」を引き合いにだして、日本のまちづくり・景観づくりのゴソマツさを指摘しています。

 アレックス・カーは、ベストセラーになった「美しき日本の残像」(新潮社、1993年)と「犬と鬼 – 知られざる日本の肖像--」(講談社、2002年)の著者です。
Alex Arthur Kerr1952616日 -は、アメリカ合衆国出身の東洋文化研究者、著述家。日本を愛してる62才)
 私もたまにこの問題に触れますが、いい加減に気がつくべきです。日本人が韓国人や中国人のモラルの低さを蔑む場面が多々ありますが、欧米人が日本の「街づくり」を見た時に同じ感覚になっているように思えてなりません。

 折角のすばらしい過去の遺産を台無しにしている場面が多過ぎます。最近、物議をかもしている’20年の東京オリンピックのための国立競技場の建替え問題も同じ範疇に入るのではないでしょうか。卑近な例では、新幹線開業時に善光寺を象った旧駅舎を壊してしまったことです。

 都市は、国家(=民族)が造りだす最大の創造物であり、その民族の持つ文化と人間性の全てが集約されていると思います。だから大事なのだと思います。下記URLをお読み下さい。

春秋(2014/10/4付)
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO77958140U4A001C1MM8000/

ーーーーーNHKに朝日を叩く資格なし!

 Jbpressのメルマガ10/3からですが、この教授の仰ること、凄く説得力があります。下段のURLから全文をどうぞ。要点を抜粋しました。



<・・官僚の天下りについて言えば、僕は前から指摘していますが、官僚というのは優秀で頭がいいんだから、どんどん民間企業に再就職させればいいと思うんです。・・・
安倍政権は、女性活用としきりに言っています。女性を家庭から外に出し、働かせようとしています。しかし、これは少子化対策と矛盾しているじゃないですか。子供を産む、育てるには、家庭にお母さんがいて、温かい家庭の雰囲気を守っていくことが基本だと思います。
もちろん、外に出て働きたい人もいるでしょう。その人のために環境を整備するというのはいいですが、扶養控除も配偶者控除もなくして外で働かざるを得ないようにしていくというのはおかしい。
・・・
メディアがいまいっせいに朝日新聞を叩いていて、NHKも一緒になって叩いていますが、NHKにその資格はないと私は思います。慰安婦問題について、朝日新聞の「虚報」の片棒を担いでいたのがNHKです。どちらが罪深いかといえば、NHKのほうです。
・・・
そのNHKが何をやってきたか。慰安婦問題では、悪徳業者が女性をだまして連れてくる例があるから、軍と官憲が協力してこういう悪徳業者を取り締まろうというのが、いわゆる「陸支密大日記」と言われる軍の通牒文です。
NHKはこれを、日本軍が勧誘の際に誘拐に等しいことをやってもいいから連れてこいと命令した証拠だとして放送したんです。トンデモないですよ。僕がNHKに電話して批判したところ、相手は間違いだったと認めたんです。それで修正番組を流さなければ、僕は受信料を払いませんと言って、実際払っていません。・・>


慰安婦虚報の片棒担ぐNHKに朝日を叩く資格なし
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41867

フッターーーーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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