2012年9月16日日曜日

蓼科だより・256号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月8日(土)★
★テーマ:獣にやられたトウモロコシ,(株)地元カンパニー,

     サンフランシスコ講和条約,「農協の大罪」
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 獣の農作物被害の話しはよく聞かされていましたが,一昨日からその現実に晒されました。
 昨日の朝,下を向いてミョウガを採っていたら,トウモロコシが皮を剥かれ,実が見事にかじられた食べかすが目に入りました。一瞬,意味が判りませんでした。「何だ,こりゃ!」です!

 ですが,すぐに覚りました。やられた!と。
 ミョウガの隣がトウモロコシです。立ち上がって,柵を巡らしネットを張った中にある60本ばかりのトウモロコシを見ると,無惨!の一言でした。半数ほどは茎も折られ,整然と並んでいた畝もメチャクチャ。
 実を見るとほとんど着いていません。下には食べがらが散乱。後で気がついたのですが,少し離れたミョウガの畝間にも食べがらが散乱していました。数匹の獣に襲われたのでしょう。何度も襲われた経験のある隣の畑の主は「たぶん,ハクビシンだよ」と言ってました。

 やられたのは,トウモロコシシリーズ3作目で,特に出来が良く,皆から誉められるのを期待していたのに,残念無念!
 実は,一昨日の夕方,孫に送るため,ちょっと早いかなと言いながら8本ばかり採りました。孫に送れたのがせめてもの慰めでした。
 昨日の朝,それでも5本残っていましたが,ネットを点検し強化したにも関わらず,今朝見ると1本しか残っていませんでした。4作目がもう1週間で収穫期に入るので緊急対策が必要です。どうするべきか悩んでます。
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 不耕起栽培勉強会の仲間から,稲がイノシシにやられて後始末が大変だったという話しもありました。実りはじめた穂を食べまくるので辺りがメチャクチャになり,猪の酷い匂いが稲についてしまうので,食われたところは全部刈り取って外に出すのだそうです。
 彼は今年から,松本市の山沿いの田んぼを借りて米作りを始めたのです。最初からお気の毒です。
 幸い私の田んぼは山から少し離れているのでそういうことはありませんでしたが,長野県は山国なので,獣被害の話しは山沿いの農地ではどこにでもあります。
 よく耳にするのは,鹿,猪,狸,ハクビシンです。農家にとっては深刻な問題です。どなたか良い方法をご存知でしたらご教授ください。
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 一方で,実りの秋です,美味しいトマト,ナス,ピーマン類,葉物類が順調に育ち,毎日食しています。量が余る時は近所の仲良しに差し上げたりして楽しんでいます。手前味噌ですが,EMボカシと活性液をかなり使っているので,味が良いように思います。

ーーーーー産直新聞74号より「地元カンパニー」紹介を抜粋

<上田市武石のアスパラ農家出身の児玉光史さんが素敵な会社を始めました。
 首都圏と地元を繋いで,地元を振興させようというすばらしい取組み!

 地元をいい感じにするための事業をつくって実行する。今のところの事業は、地元の物産を都内で販売し、都内にいる人材を地元に連れて帰ること。それが地元カンパニー。
 (ミッション)地元を地元の子どもが住みたい地元にする
 この会社のきっかけは、2007年にはじめた、「セガレ」という活動で、農家のセガレやセガールが、「ちょっと東京で実家の野菜でも販売してみるか」が、この会社の設立につながっています。2012年の4月設立。拠点は渋谷で、資本金は300万です。 >

ホームページ:http://www.facebook.com/jimotocompany

(私)信州せいしゅん村も武石ですが,すばらしいですね!
是非,成功してください!私もfacebookでコンタクトしました。

ーーーーー今日はサンフランシスコ講和条約締結の日

 NHKが「負けて,勝つ~戦後を創った男・吉田茂~」5回シリーズを今日から始めました。
昭和26年9月8日にこの条約が締結されたのはどなたもご存知ですが,私は次のことを知りませんでした。

<この条約によって正式に、連合国は日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認した。なお、国際法上ではこの条約の発効により、正式に日本と連合国との間の「戦争状態」は終結したものとされ、ポツダム宣言の受諾を表明した昭和20年8月14日や国民向けラジオ放送を実施した8月15日、降伏文書に署名した昭和20年9月2日以降にも戦争状態は継続していたものとして扱われている。>

(私)NHKがどこまで史実に忠実にドラマを作ったか,現代史であるだけに,「アメリカの鏡・日本」が話題になってきているだけに展開が楽しみですが,私などに検証できるわけがありませんので,どうかご教授ください。

ーーーーー本「農協の大罪」を読んで

メル友からの紹介で,「農協の大罪」(2008年,山下一仁著)というスゴイ題名の本を読みました。
副題は,「農政トライアングルが招く日本の食料不安」。
 著者は,1955年生まれの,東大法,農林省,ミシガン大学修士号,東大農学博士,農水省ガット室長,等々を進んだ農政エリート官僚,08年に退職し民間シンクタンクに。

 ご紹介頂く本が皆すごくて困っちゃいます。自分が無知なことの証明なのかも知れませんが・・。自分で書評を書こうかと思いましたが,思った通りのものがWebにありましたので,拝借しました。全体の一部分を<>内に抜粋しました。

 続きは本を読むか,下記URLをどうぞ。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2009/09/post-2baa.html

<農政アナリストの山下一仁さんは、昨年までだったか、私が毎朝聴くNHKラジオで決まった枠をもって農政関連の話をしていた。その切れ味の鋭さから氏の意見をその後もおりに触れて傾聴してきたが、今年の年頭、本書「農協の大罪」(参照)が出て少し驚いた。
 著作は専門的な内容に限定されるとなんとなく思っていたのに、一般向けの書籍でわかりやすうえ、過激であったことだ。

 「過激」という表現は正確ではない。高校生でもわかることが普通に理路整然と書かれているに過ぎない。農協がいかに日本の農業を滅ぼしたか、すっきりわかる。つまり、それが「過激」であると言うことになる。
 フォーサイト9月号記事「どこへ言った民主党『農政の理念』」で知ったのだが、本書は全国農業協同組合中央会(全中:JA)の「禁書」に指定されたらしい。妙に納得した。
 日本という国の空気を多少なり知った大人なら、農協批判が逆鱗に触れる話題であることはわかる。以前の山下さんのラジオの話でも概要はわかったが、ここまではずばりと踏み込んでいなかった。
 本書を読みながら「山下さん、農水省を辞められてからずいぶん腹を括ったものだな」というのと、いわゆる愛国者を標榜する人とはまったく異なり、「こういう人こそ本当の国士なんだろう」と感慨深かった。>

(私)この本を読んでみて,私が日頃日本の農政・農協について持っていた所感が正しかったことが確認できました。日本には,農業を振興し国民の食料安全保障を考え推進する政策も農協もないことがよく判ります。それが現下のTPP問題につながっていることも。
 著者は,柳田国男(民俗学者,農商務省高等官僚)から始まる戦前の農業改革から説き起こし,マッカーサーによる農地解放を経て,様々な経過を辿って現在に至るまでの日本農業の流れを書いています。
 著者が言いたい本音が「おわりに」に書いてありました。「筆者はべつに農協を潰そうといっているのではない。農業で生きていこうとするまともな農業者が努力するのを妨害しないでほしいと,お願いしているだけである」と。

 農協から見ればこれは侮辱ですよね。ここまで侮辱されれば「禁書」にされるのも無理ないとは思いますが,ふと,本国政府を無視して満州戦線を拡大させた関東軍と同じではないかと思いました。誰も止められないところも,国民と新聞がそれを認めて煽っているところもそっくりです。
 農業基本法制定の根源には全うな理念があったのに,それが作られていく過程で様々な社会的圧力によって捩じ曲げられていってしまう状況がよく解析されています。
 つくづく政治って難しいものだと思います。結局は我々のレベルの問題に帰結するのでしょうか。そして,それを変えられるのは教育しかない,と。中国,韓国を反面教師にすればいいのではないでしょうか。
 農政を知ることは自国と食の安全保障を理解する上で重要です。田舎に住んでいれば尚更です。

ーーーーー地元のイベント

 9月30日(日)「第7回蓼科山麓音楽会~日本の美しい歌」が白樺高原・蓼科牧場で開催されます。
ピアノ伴奏によるコーラスです。
美しい高原の秋を楽しみながらお出かけ下さい。
詳細は下記URLからイベント情報をご覧下さい。
http://www.2530m.net/

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

ケイタイ 090-3148-0217
Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)
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