2013年3月17日日曜日

蓼科だより・283号〜田舎暮らし情報


★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年3月16日(土)★
★テーマ:啓蟄,剪定枝焼,ほっとステイ親睦会,
     TPPとカリフォルニア米,ワークショップとは
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 3月6日が啓蟄でした。Wikipediaで見ると次のように書かれていました。
「大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されている。柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。」

 私のためにこの記述があるのではと思うくらいこの通りになりました。翌朝,毎日一巡する畑の通路にモグラの活動の跡がボコボコと5ヶ所程あり,夕食には妻が散歩道で採ったというフキノトウの味噌と天ぷらを食しました。ガイア理論のラブロック博士の「地球は生きている」を実感です!

 余談ですが,ラブロック博士は,地球温暖化を指摘したようですが,下記のようなことも言っており「え~!」と思っちゃいました。やはりWikipediaより。

「彼が原子力支持を公に表明したのは最近だが、その考え方は長年持っていた。1988年の著書 The Ages Of Gaia で、彼は次のように書いている。
『私は常に放射性崩壊や原子力を、正常で必然的な環境の一部としか見ていない。我々の原核生物の先祖は、超新星による様々な元素の合成で生まれた惑星規模の放射性降下物の塊り上で進化したのだ』」
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 昨日は,冬中に貯まった庭の剪定枝と,先週開伐した隣との大きな土手から出た薮ゴミを焼きましたが,松や栂の類は余りにも煙りが酷いので消防署に届けました。カーボンニュートラルとはいえ,田舎だから許される行為だなと思いながら・・・。

 ただ,プラスがありました。稲の苗床に使う赤土の殺菌ができました。12月に凍みに合わせるため畑の隅に広げておいた赤土の上で焼いたのです。約5時間,3m2程の広がりに灰が10センチ積もる程燃やしましたので,完全に殺菌と雑草種子退治ができたと思います。新技術の開発ができました。

 今日から,叔父のミニバックホーを借りてきて,約7坪の苗代づくりをはじめましたが,積年の粗大ゴミを片付ける方が大仕事です。
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 12日には,町営温泉「権現の湯」で,立科町のほっとステイ家族の懇親会があり,創始者である信州せいしゅん村の小林村長(むらおさ)も来賓出席され盛り上がりました。
 昨年実績は,ほっとステイ(日帰り農村体験コース)が2500人,ホームステイ(宿泊)が中国・台湾から9台ということでした。年々増加しているようで今後が楽しみです。
 長野県下では約2万人,海外からも1450人がきてくれたと報告がありました。

 我々が楽しいだけではなく,来た子供たちにとっても有意義だと思いますし,前後泊が近隣ホテル・旅館であるので地域経済にも大きな貢献をしていると思います。
 この事業のすばらしいのは,よく言われる三方良しを実現しているところだと思います。
 今年も5月から始まります。
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 前々回のメルマガで記載ミスがありました。お詫びして訂正致します。
 塩水選の塩水の比重のことです。

「人により,籾の種類や出来により塩水の比重は多少変わるようですが,標準は1.13と教わりました。」
を,「不耕起栽培では1.15ですが,一般的には1.13と教わりました。」と訂正致します。

 私の苗作りは,現在浸種中,一時沢水の温度が5℃まで行きましたが今朝は4℃でした。
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 3日に,蓼科牧場で初体験したスノーシューハイキングをアップロードしました。
http://www.youtube.com/watch?v=gmM2uQfscII 

ーーーーーTPPとカリフォルニア米

農業ビジネス・ブログより。山下氏「内外価格差は直接支払いで補償」

<私は,日本がTPPに参加するなら内外価格差については直接支払いで補えばいいという主張ですが,反対派は、過剰な予算が必要になるという意見です。

 しかし,それも嘘だよね。過剰な予算が必要になるという主張だが、その算出方法を見ました? 国産の米価を1俵1万4000円、外国産を3000円で比較しているんだから。実際のところはカリフォルニア米なら8000円でしょ。

 それ以上におかしいのは、コメの年間生産量を900万tで計算していること。コメの生産量は800万tしかないのに、なぜ900万tになるのか。そうやって意図的に数字をいじっているから、おかしな金額が出てくるんだ。
 800tには農家が個人でやっている縁故米や自家飯米もある。それらまで直接支払いをするんですかと。戸別所得補償の対象量は600万tもないでしょう。


 それに、さっき話したように減反を廃止すればコストは下がって収益も上がるから、直接支払いの額もそれほど大きくはならない(前回参照)。事実無根のTPPおばけには気をつけないと。

 いま、トウモロコシは関税ゼロで輸入している。だけど、デンプン用のトウモロコシが餌用に横流れするのを防ぐために圧片しているので、コストが高くなって日本の市場に流されているんだ。

 もしデンプン用のトウモロコシを含めて、全てのトウモロコシの関税をゼロにすれば、横流れ防止策が必要なくなる。これで国内の餌の価格はぐっと下がってくる。だから牛肉の関税は38・5%ですか、これを下げられても、トウモロコシの価格が安くなることと不足払いの増額で対処できる。>

(私)カリフォルニア米について,インターネットで調べてみましたが,上記は合っていました。最近の円安で計算すればもっと高くなります。
 何故,このような嘘が許されるのでしょうか?嘘の情報を流すことは,プロパガンダを通り越して明確な詐欺行為ではないでしょうか。もし,一民間企業がこのようなことをしたら許されるでしょうか。JAという世界は治外法権なんですね。

 今夜初めて気がついたのですが,山下氏が所属している「キャノングローバル研究所」のホームページはすばらしいと思いました。宮家 邦彦氏なども所属しています。ですが,こういうグループをアメリカの手先と言うのでしょうか。しかし,妙に胸に落ちます。洗脳されているのでしょうか。
 ちょっと覗いてみてください。懸案が全部載っていました。

ーーーーー”ワークショップ” とは?

 高速バスで東京に行くと,本が一冊読めるのが楽しみです。
 先の東日本大震災チャリティコンサートでは,木下勇著「ワークショップ(住民主体のまちづくり方法論 学芸出版社)」を読むことができました。
 ”ワークショップ”という言葉は,”まちづくり”と同様,どこかマニアックで手垢がついた感じがありますが,この本を読むと真の意味が判ります。誤解と誤用が多いことも判ります。

 ワークショップについて,その歴史,思想・哲学,心理学的な考証から,自らの実践体験とその後の経過まで含めて判りやすく書かれていました。これはコミュニティの科学であり,人間生存のための科学でもあることが判ります。素人でも読めるように書かれたすばらしい本だと思います。
 今のところプレミアムがついていて高くてだめですが,中古本が下がるのを待って蔵書にしようと思っています。町の図書館でも買ってもらいました。

 ほんのサワリですが,下記のような記述もありました。

<今日,誰もが昔よりは民主的で自由な社会になていると胸を張って言うだろう。しかし,その豊かさに潜む影の部分にも目を見張る必要がある。我々は,物質的に豊かな社会にどっぷりつかっているうちに,与えられた牧草地の中を牧人に誘導されるままに動く羊の群れになってしまう。現代はそういう危機にある。

・生活が豊かで便利になると,人間は一人でも生きて行けるという錯覚がおきる。

・アメリカの言語学者チョルムスキーは,アメリカの体制を批判したが,一方でアメリカの救いは異議申し立て文化が存在する点であると言う。反対の意見を述べる自由が保障されている。
 わが国にも,本来ならそれは保障されているはずであるが,メディアによってある発言が誇張されると,一斉にバッシングが起こり,反対意見は黙殺される。イラクの人質となった若者たちへのバッシングがその象徴でもあった。

・初めてフィリピンから日本に来たPETAの友人が都心の電車に乗った時に,「なぜ,皆の目に輝きがないのか,空虚な目だ」と言ったことを印象強く覚えて記憶している。我々は皆,健全だと思っているだろうが,異なる文化圏から見ると異常に映る。

・結果そのものよりもプロセスに重要な意味をみ出すのは,ワークショップの根本の精神であり,モレノの方法論はワークショップの原点とも言える。>

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

「街並づくり」の理念にご興味のある方は
http://www.youtube.com/watch?v=nn5OVYAwJnQ

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