2013年3月30日土曜日

蓼科だより・285号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年3月30日(土)★
★テーマ:苗代づくり,大前氏のTPP,日米安保は不平等条約!

     預金封鎖の報道管制!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 苗代(なわしろ:稲の苗を作る田)の床作りがようやく完成しました。
 ミニバックホーで,砕石とコンクリートが埋まっていた場所の掘削を始めてから丁度2週間,予定の倍かかってしまいました。実は良い土があると思っていました。とんだ見込み違いでした。
 一番難航したのは粘土を粉すことでした。土壌改良材としてキノコ培地の完熟堆肥を入れて6回も耕運機で耕しましたが土粒が1~2センチ位にしかなりませんでした。

 全部で4坪ほどの小さな苗代ですので,覚悟を決めて水を入れ,手作業足作業でこなしました。粘土が水に溶けると今度は足が取られて思うように動けません。粘土は美味しい作物はできますが,扱うには始末の悪い土です。

 土づくりは冬の寒さを利用するのが最良だということがよく判りました。冬前に土を起こして,それが凍結して,春になって融解すると粉々になるのです。

 今日は,昨秋確保しておいた赤土(培土にする)を篩って,床土の上に敷き込みました。この作業をするためにいろんな工夫が必要でした。作業足場を作ったり,均等に敷き込むために木材で定規を作ったりと,如何に楽に早く正確にできるか考えながら,です。これが楽しいのです。バッチリ,キレイに仕上がりました。

 土のpH(ペーハー)調整をしました。教科書には4.5~5.5にしなさいとありますが,搬入した床土のpHは6.0,堆肥は6.0,赤土(培土)は6.5でした。教科書には氷酢酸を使うのが良いとありました。薄め方が判らなかったので先輩に聞いたのですが,「判らない。試験しながらやるしかないよ」とのことでした。

 一昨夜,土と氷酢酸と器具を家に持込み,氷酢酸液をだんだん濃くしながらpH測定を重ね,100分の1の濃度でpHが約0.5下がるのを確かめました。
 昨日それを現場で床土に実行し,今朝測定したらpH5.5になっていました。今日は更にpHを5にしようと思い,床土の上に2センチ敷き込んだ培土に50倍液を散布しました。そうしたら,pHは5.0マイナスになったのです。成功しました。

 種蒔き前にやる最期の仕事は温度管理の資材の準備ですが,それも今日は終了したので,いよいよ明日は籾を蒔ける状態にする催芽(さいが:芽の部分を膨らませる)という作業に入ります。恐らく2〜3日後には蒔ける筈です。

 種蒔きが終了しましたら,一連の作業をYoutubeにアップロードします。

ーーーーー大前研一ニュースより抜粋

<・・発効1周年を迎えた米韓自由貿易協定(FTA)ですが、韓国では関税引き下げの恩恵を受けた工業品の対米輸出が伸びる一方、懸念された輸入急増による国内農業への打撃は限定的だったとする
統計を公表しています。

 韓国でも日本と似たような懸念が強くありましたが、結局、国内農業への影響は大きくなかったのです。
 日本でも、かつて市場開放されたピーナッツ、さくらんぼ、牛肉、オレンジなどを見ると全く同じだと分かります。千葉県のピーナッツ、山形県のさくらんぼなどは、米国から輸入品が入ってきて、むしろ値段が高くなったほどです。

 またコメについては、再びミニマム・アクセスを適用する可能性が高いでしょうが、これは全く無駄なことです。
 コメの国内生産量と消費量の推移を見ると、この50年間で日本人の消費量は約半分に減少しています。高い関税を課して、見代わりに食べもしないコメを輸入するとは馬鹿げていると思います。・・>
(私)日本の現代経済史は,貿易摩擦と自由化の歴史ともいえると思います。貿易自由化に伴う恩恵と打撃の事例は山ほどある筈です。20年ほど前に大騒ぎした牛肉・オレンジはどうなったのでしょうか?何故かこういう報道はありません。それを知られると都合の悪い何かがあるように思われます。

ーーーーー日米安保は不平等条約!!

HAL通信(安中氏)に,はっとさせられる記述がありました。対話の形で記します。

(安中)
<☆同盟国☆
 68年前、米国は日本にとって戦争相手国でした。それが今では、日本にとって唯一の同盟国となっています。しかし、この「同盟国」という言葉、国際政治的には重い言葉ですが、日本人の意識はかなり鈍い??
 朝鮮半島や尖閣で戦火の匂いすらしてきた昨今、もう少し関心を持つべきと思うのです。そこで、復習がてら、日米同盟を考えてみました。

 日米を「同盟国関係」と呼ぶのは、日米安保条約を締結しているからです。そして、日米安保条約は軍事同盟です。本来、軍事同盟とは、他方が戦争になった場合、同盟国は一体となって戦うという義務条約です。
 ということは、同盟に加盟する各国は、「集団的自衛権」を有していなければならないわけです。それがなくては、「共に戦えない」からです。

 ここで、誤解のないように言っておきたいことがあります。私は、「共に戦え」と言っているのではありません。同盟という「国際的な約束事」の解釈をしているのです。私の個人的な意見や見解ではないことを断っておきます。

 日米安保条約は、世界史上、非常に特異な軍事同盟です。「集団的自衛権」に対する国民の意識統一がなされていない日本では、米国の戦争に「共に戦えません」。一方、日本が他国より軍事侵略を受けた場合、米国は、日本を守るために、その他国と戦う義務を負っています。


 だから、今でも、米国の一部世論は「不平等条約」だと批判しています。それに対し、米国政府は、日本を守ることは「米国の国益」だと答弁しています。
 そうです。軍事同盟の義務を果たすために戦うのではなく、米国の国益を守るために戦うのだと言っているのです。つまり、日本を、同盟を結んでいる対等な国家とは見ていないのです。

 米国の権益の下にある国家と見ているのです。しかし、このことは、米国の立場から考えれば当然のことです。・・・>

(私)
<日米安保は不平等条約なんですね!そういうふうに見たことがありませんでしたが,確かにそうですね。「日本を、同盟を結んでいる対等な国家とは見ていない」のもシカリですね。
 しかし不思議ですね,国家の屈辱であるのに,マスコミ等で立派なことを言ってる先生方は何故これを語らないのでしょう。>
(安中)
<・・中国の高官の一人が、「日本は敗戦国なんだから、武力を持ってはいけないのだ」と発言しました。
こんなことを言われるのも”国家の屈辱”ですね。このような発言に対し、何らの抗議もしない外務省。
「沈黙は美徳」とでも言うのでしょうか。


 私が、若き日に米国の職場で学んだのは、「沈黙は無能の証明」でしたが。重要な問題に関しては、無口(?)な評論家先生の中にあって、西部邁(にしべ すすむ)は、良いと思っています。

 もともとは、東大全共闘の執行委員までやったのに、左翼と決別し、今では右翼思想家と呼ばれているようです。でも、TVでの発言などを聞くと、理路整然とした語り口に感心させられます。
 マスコミは、すぐに右、左と色分けしたがりますが、その主張の論旨が通っているかどうかが大切と思っています。>

(私)
<敗戦国だからといって,ここまでの屈辱を看過したら,
世界の日本への眼は蔑視しかないのではないでしょうか。
 西部さんは読んでいます。筋が通っているなと感じていました。
 進歩的とかリベラルとか言われる一連の人々が,アメリカを敵視し,真の民主主義者を標榜する傍ら,自ら自立を放棄し,結果としてアメリカに隷属するという皮肉な構造になっているように思います。アメリカに隷属している自覚さえもないのでは・・。>

(安中)
<私たちも、20代前半では、進歩的とかリベラルの傾向が強かったと思います。今から思えば、知識も経験も浅い時期の幼稚さ故でした。(それが「若さ」とも言えますが)

 しかし、世の中の辛酸をなめた今の年齢になって考えると、この種の言葉の持つ「甘たるい軽さ」が鼻に尽きます。結局、彼らが理想としている世界は、未だに「非武装」の「絶対的社会主義」なのです。
 でも、安江さんが仰っておられるように、強大な米国の武装に守られた「反米非武装」の社会が理想という矛盾です。

 学校の先生に、この思想の割合がとても高いことに危惧を憶えます。私の周りには、職業=教師の人も多いので、とても強く感じます。その理想主義の先生方の学校がどんなにヒドイことになっているかですね。・・>

ーーーーー「預金封鎖」の報道管制!

「高城未来研究所」がキプロス危機について下記のようなことを書いています。

<ニュースを知って、驚かれた方も多いと思います。今週、突如欧州の小国キプロスで、事実上の「預金封鎖」がなされました。
 日本の報道を見ると、「預金封鎖」という言葉は自主規制して使わないようにしているようですが、世界中の報道では、「預金封鎖」という言葉がヘッドラインを飾っています。なぜなら、実際「預金封鎖」は行なわれたからで、それはいまも続いているからです。・・>

(私)全員揃った自主規制って何でしょう!?これって,報道管制っていうのではないでしょうか。
 報道の自由を建て前とはしていますが,権利は主張するが義務を果たそうとしていないといったら言い過ぎでしょうか。
 いったいどこに,誰に気を使っているのでしょうか。どなたか教えて頂けないでしょうか。日本の報道の自主性と自由度が国力に見合っていないのは明白です。

 269号で書いたギャラップ社のデータでは「報道の自由度ランキング」が世界64位で,香港よりはるかに低く中国に近かったのですが,改めてジャーナリストによる非政府組織「国境なき記者団」の公表データを見ると,台湾や韓国よりも低くやはり53位でした。

 日本の報道の自由を操作している目に見えない秘密結社が存在するのでしょうか。上に書きましたが農業問題に対する報道もおかしいです。

 預金封鎖を徳政令とも言うのでしょうか,ご一新以降,日本でも二度あったと教わっていますが,その悪夢を我々に呼び起こさせまいとする崇高な思いやりなんでしょうか。ということは,その心は,「三度目がある」と言いたいのでは・・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/徳政令

ーーーーーーーーーーーーー
農村ツーリズムとは何か?
http://www.youtube.com/watch?v=fuQzkGU_CHA

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

ーーーーーーーーーーーー
Topに戻る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

0 件のコメント:

コメントを投稿