2013年3月3日日曜日

蓼科だより・281号〜田舎暮らし情報

ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年3月2日(土)★
★テーマ:塩水選と浸種,TPP1&2,勇気ある日本人,
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 暦の上では春になりました。昨日は,立科町でも今年初めての雨が降り,最低温度は今年最高となりマイナス2℃でした。
 先週はじめに降った20センチの雪も,陽当たり部分は数日前にほとんどなく,昨日の雨で日陰の畑も一部で土が顔を出しました。名実共に春の訪れを感じさせます。

 先週書きました塩水選と浸種を26日にやりました。私の初苗作りの開始であり,今年の初農楽作業でした。
 塩水選というのは,種籾の選別作業で,籾を塩水に入れ,浮いた不良の籾を除去し,沈んだ良い籾だけを種にしようという作業です。一般的には,農家の皆さんは塩水選を済ませて且つ消毒済の種籾をJAから買っています。

浮いた籾をすくい上げています
塩水の作り方が案外難しいのです。初めてでしたので,インターネットでいろいろ調べ,求める比重を作るための塩の量の計算方程式を作りました。久しぶりにこんな計算をやってみたら,学生時代を思い出し懐かしい気持ちになりました。

 人により,籾の種類や出来により塩水の比重は多少変わるようですが,標準は1.13と教わりました。塩についていろいろ覚えました。見かけ比重は1.2ほどですが,真比重は2.16もあること,お湯でないと融けないこと,塩水はなかなか冷めないこと等です。 因に海水の比重は,15℃で1.0263とありました。

 厳密に考えると,水温によって比重が変わってしまうので,塩水を一定の比重に作るのはすごく難しいのですが,要は籾を善し悪しのバランスよく分ければ良い訳ですから,あまり神経質になる必要もないようです。
 私もやってみたら,最初全部浮いてしまったので,少しづつ水を足していって善:悪=7:3程の感じで分けました。

 浸種は,前回書きました装置(小さな沢水を引いた50リットルのポリオケ)に漬け込むだけです。現在の水温は2℃です。浸種日数は,積算温度で100日度が目標です。日度とは,その日の水温かける日数です。稲の生理に基づき計算されています。


動画:沢水を桶の中に注入してます
私の場合,予想では,2℃で10日,3℃で10日,5℃で10日で,合計30日で100日度となります。

 そもそも,何のための浸種かについては次回,私の勉強の成果を披露致します。全ての種子に共通の生理のようですから面白いです。ブログの方には写真を掲載します。

 明日は,蓼科山麓で行われるスノーシューハイキングツアーに参加します。天気も良さそうなので楽しみにしています。ハイビジョンの映像が楽しみです。

ーーーーーTPPー1

「農業ビジネス」メルマガより

< TPPは「農業問題」ではなく「農協問題」という、キヤノングローグローバル戦略研究所・研究主幹の山下一仁氏(東大卒,元農水官僚)。農協はなぜTPP参加に強く反対するのか。それは本当に農家のためなのか。国内有数の農政通である同氏に話を聞いた。

(山下)これから日本の国内マーケットが縮小することも想定しなければいけない。輸出をしなければ日本の農業は生き残れないし、食の安全保障に必要な農地などの農業資源を維持できない。つまり、人口減少時代では自由貿易こそが食の安全保障の基礎になる。
 その時にコメのように高い価格、高い関税で守るという保護を続けては、海外市場に打っていけない。そうじゃなくて、直接支払いというアメリカやEUがやっているような政策に転換すべきだ。

 JAグループが1000万人以上の反対署名を集められたのは,何より、『日本農業新聞』の大洗脳能力だよね。
 彼らは時々、嘘を書く。例えばTPP反対キャンペーンを見ていると、野菜農家を登場させて、「TPPに参加すると、小さな野菜農家は壊滅的な打撃を受ける」と言わせている。でも、野菜の関税はおおよそ数%と非常に低い。

 花農家にも反対と言わせているけれど、花は関税がゼロでしょ。TPPに参加してもゼロはゼロのままなわけで、それがなぜ壊滅的になるのと。不思議で仕方ないよね。日本の農家のかなりの人は、『日本農業新聞』がJAの機関紙だということを知らないんじゃないの?
 あれだけ報道している新聞はほかにないから、あそこに書いているのが全て真実だと思っているんじゃないかな。 >

(私)インターネットで「日本農業新聞」を検索すると,
『日本農業新聞は1928年「市況通報」として発行を開始、2002年8月には、農業協同組合法に基づく「農協組織」から、オールJAを結ぶ株式会社となりました。80余年、日本で唯一の日刊農業専門紙、食と農の総合情報メディアとして現在に至っています。』とありました。

 役員は全員全国農協中央会の会長さん方です。「唯一の」ですから対抗社はなく,農業情報独占体制ということになります。近くの国を見ても判るように,独裁とか独占というのはダメですね。

 こういう組織を容認している日本というシステムの問題ではないでしょうか。いつもの癖で,ウォルフレンの「人間を幸福にしない日本というシステム」を思い出しますが,当事者に問題があるのか,それともやらせておく社会の方に問題があるのかどちらなんでしょう?

ーーーーーTPPー2

 3/1,産経に岡本行夫(MITシニアフェロー)さんも書いています。
TPP交渉参加は怖くない
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130301/plc13030103320003-n1.htm

<不思議なのは、TPPが日本にもたらす利益についての議論が少ないことだ。日本の貿易開放度は高い。各国が関税を原則的に撤廃すれば、もともと保護水準の低かった日本は大きく得をする。>
ーーーーーアメリカで,嬉しくなる日本人発見!

 2/22でしたが,まぐジャーナルで見つけました。尾中泰さん,50才。グッと惹きつけられたのでメルマガを申込みました。下記は抜粋です。
<シアトルに来てから就労ビザのない状況下での就職活動も経験。
 崖っぷちに立った人生で一番の賭けに出たのは40歳半ばを過ぎていました。
 そして、永住権の取得を切欠に50歳の誕生日に独立し、今日に至っています。
・・・
 日本は建国記念日の週でした。建国とか日の丸というと戦後教育のせいか右翼と捉える人がまだいるのは否定できない気がします。海外にいると国旗、国歌に敬意を感じ、祖国を思わない人は相手にされません。 祖国嫌いの根無し草がグローバルな人には決してなれない。
・・・
 デルの上場廃止は、企業の在り方を問いかける大きな試金石になると思います。以前から常に違和感を持っていたのが、会社は「株主のもの」という考え方です。
 以前「三方よし」で触れましたが、会社の存在意義は、従業員、顧客そして社会に対して求められるもの。株主は会社を支える点では従業員と同じであり、同時に顧客、社会です。
 顧客満足(CS)、従業員満足(ES)のバランスを保ちながら社会貢献もする。 善因善果で当然株主も結果的に喜ぶ。 それで「よし」ではないでしょうか? >

(私)勇気ある行動と発言をするグローバルに通用する人物だと思いました。TPPに関しては慎重論を展開しています。こんな青年が増えて欲しいですね。
尾中泰氏のブログ

ーーーーーNPO法人信州まちづくり研究会のブログを更新!


家造り建設業とは何か?
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/02/blog-post_2715.html

ーーーーーYoutubeを更新!

二十三夜講・田舎暮らし便り330号

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

「街並づくり」の理念にご興味のある方は
http://www.youtube.com/watch?v=nn5OVYAwJnQ

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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