2015年8月23日日曜日

蓼科だより・408号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月15日(土)★
★テーマ:誕生日、慰霊碑、稲の育ち、戦後70年、住宅のこと、
     「スマート・テロワール」、アメリカの原爆投下、
     皇族たちの真実、
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今日は私の誕生日、72才になりました。名古屋に住んでる次男の長男中学2年生が同じ誕生日なので、毎年、ついでに私の誕生祝いもやってもらっています。二人の息子から銘酒が2本届きます。忘れられずに、ありがたいことです。
 この辺りでは、8月1日に墓掃除をして、13日に迎え盆といって、お参りしてから墓でワラ1把焚き、家に帰って、家の前で又ワラを焚きます。煙りに乗って先祖の仏様が家に帰るのです。そして、明日、その逆をして先祖を墓に送るのです。

 今年は、名古屋の一家の都合で、昨日昼にバーベキューとアイスのケーキで誕生祝いをやり、夜8時過ぎにワゴン車に米や野菜を満載して帰っていきました。盆中は、佐久市に住む長男一家も一緒ですが、孫と共に2家族が去ってしまうと、急に静かになってちょっと寂しいです。

 facebookで、たくさん誕生日祝いを頂戴致しましたが、凄いエールを頂きました。「70〜80ははなたれ小僧!」だそうです。「よ〜し!」ていう感じになりますよね。

 毎年のことですが、15日の朝5:30より、当町の戦没者慰霊碑の環境整備を行います。慰霊碑を囲む庭木の手入れが主ですが、十数人で約1時間ばかりです。ですが、直属の遺族はほとんどいなくて、関係傍系者がほとんどです。年も80才前後であり、戦後も遠のくかな、という実感です。
 戦争犠牲者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
ーー
 明らかに今年の稲の育ちが悪いです。収量で30%位落ちるのではと予想しています。ただ、今年から作付け面積で30%増やしたので、全体収量では昨年並みは大丈夫と思います。いろいろ原因を考えていますが、苗の発芽と成長が悪かったことに原因があると推測しています。

 不耕起栽培の園原先生が最近のニュースレターで、ハイポニカトマトで有名な野沢重雄先生の言葉を書いていました。「初期芽を出した種が十分栄養があることを教えてやると安心して木が成長してくれる。種の中にはその力が秘められている。我々はそれを引き出してやれば良い。」と。私は、野沢博士の本を読んでいるのですが、このことを忘れていました。

 野沢先生は、昭和60年のつくば万博会場で、1本のトマトの木から1万個以上の実をならせ話題を呼んだ方です。ガイアシンフォニー第一番にも登場します。生命の不思議に挑戦した方です。
 私自身、1本の稲苗が107本になったことを体験しました。孫娘にリンゴ箱に植えさせた苗でした。その時与えたのは田んぼの土とEM活性液だけでした。本当に驚きました。これを田んぼで再現したいものです。もう一度野沢さんの本「ハイポニカの不思議」を読み返してみます。
ーー
 テレビが終戦関連番組で持ちきりです。戦後70年談話も大きな話題になっていますが、どこか気になるのは、情緒的反戦番組が多いことです。普通の人間であれば反戦平和は当たり前のことです。重要なのはどうやったらどうやったら反戦平和が実現できるかではないでしょうか。
 「戦争は嫌だ、平和が大切」と叫んでいれば戦争をやらずにすむのであれば、こんな簡単なことはありません。日本中で、計画的に、毎日デモをやって衛星中継で世界に発信すればいいのです。ですが、嫌戦・厭戦はむしろ戦争を誘発するような気がします。戦争を防ぐのは、外交と軍備だと思います。

 マスメディアが反戦平和を国民に訴えたいのであれば、太平洋戦争時の外交がどうだったのか、軍備がどうなっているか、日米安保はどうなっているか、これらの内容を、歴史の経過と世界との比較を踏まえて、判り易く明らかにするべきだと思います。こういう裏づけがないので、問題の本質が見えず、集団的自衛権の問題も判りづらいのだと思います。
 戦争の悲劇を報道することも必要ですが、それだけでは又道を誤ると思います。戦争が無いのが普通という認識は、何だか原発神話に通じている気がしてなりません。

ーーー住宅のことをお考えの皆様にお薦めです!

 長年”まちづくり”のご指導を頂いている住宅生産性研究会(HICPM)の戸谷英世理事長が、先週、長年の研究の結果をまとめた本を出版されました。「フローの住宅・ストックの住宅」日本・アメリカ・オランダの住宅比較論という題名ですが、判りやすく表現すれば、「豊さを生む住宅とは何か!」を教えていただけます。

 次の書き出しで本文が始まっています。
「日本では、国民のほとんどすべてが住宅を取得することで資産を失っている。一方、欧米先進国では、住宅を取得することで、国民が資産を形成することが普通である。・・・・」

 これは本当です。以前に何回か引用したことのある「人間を幸福にしない日本というシステム」(ウォルフレン著)の代表的なシステムのひとつだと思います。個人の資産の総和が国の資産だとすれば、個人最大の財産である家の価値の問題は極めて重要だと思います。日本の本当の近代化はこの辺から始まるのではないでしょうか。
 やはり、豊かでないと良い文化・文明は育たないと思います。お金の有る無しと豊かさは違うと思っています。日本人は世界一貯金を持っているそうですが、残念ながら豊かさという点ではかなり劣っているように思います。

ーーー『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)を読みましょう!

 しつこくて嫌われそうですが、本音です。約30年ばかり”まちづくり”に関心を傾け、会社をおかしくするほど入れ込み、勉強もしてきましたが、このような”まちづくり”論は初めてです。
 静岡県知事の川勝平太さんが「美しく強靭な農村自給圏」と意訳されましたが、ずばり言い当てていると思います。そして、松尾さんは「日本で最も美しい村」連合を立ち上げ副会長をお務めです。

 何が初めてか。まず田んぼの畑地転換です。瑞穂の国・日本では、この言葉はタブーでした。半世紀かけて莫大な税金を投入して作り続けてきた田んぼを潰すなんて誰も言えなかったのではないでしょうか。
 45年前から米が余っているにも係らず、何故不要になった田んぼを造り続けたのでしょう。本には、「瑞穂の国神話」だったと書かれていますが、今さら、間違いでしたと、誰が言えばいいのか悩んじゃいます。
 「日本という国は、一旦官僚が方針を決めると、それは絶対に止めることはできない国だ。」、とウォルフレンは書いていますが、どうもその通りのようです。

 次は、「発展する地域、衰退する地域」(地域が自立するための経済学)という考え方の採用です。これはジェイン・ジェイコブスというアメリカの都市研究家の本ですが、非常に判りやすいです。他所から買っている物で、地域内で造れる物は作りなさい、というシンプルなものです。例えば、バイオマスエネルギーの活用とか家畜飼料の生産です。
 コストの問題がつきまとうのですが、地域内のお金の循環が高まるので、活性化するという考え方です。私もまだ理解しきれていませんが、少し勉強してこの方程式を解こうと思っています。

 ともかく、今地方がどうしょうもなく衰退を続けています。地方がダメでも、東京だけで日本がやっていけるならそれも結構でしょうが、それはありえないでしょう。であるなら、首都圏の皆さんも、この本読んで一緒に考えて欲しいのです。藻谷浩介さんの「里山資本主義」と併せて読んで頂ければ最高です。

ーーー★ロシア、アメリカの原爆投下を批判

 ロシアで活動している北野氏のロシア政治経済ジャーナルのメルマガは、歴史を裏側から見ているようで興味深いです。こういう見方もあるのかと!

< プーチン大統領の側近でもあるナルイシキン氏は5日、自身が主催した原爆問題についての専門家らによる会議で「広島、長崎への原爆投下はまだ国際法廷で裁かれていない。しかし、人道に対する罪に時効はない」と指摘した。
ナルイシキン氏は昨年来、今からでも米国の原爆投下についての責任を問うべきだという発言を繰り返している。昨年12月には「来年は(ドイツによる第2次大戦の戦争犯罪を裁いた)ニュルンベルク裁判と広島・長崎への原爆投下が70年を迎える」と、原爆投下とナチスの戦争犯罪を並べて言及。

日本がアメリカに「原爆投下を謝罪せよ!」といえば、喜ぶのは中国でしょう。しかし、ロシアがアメリカを非難するのは、「どんどんやってくれ!」と思います。
客観的にみれば、原爆投下は、「人類史上空前絶後の残虐行為」であること、間違いないのですから。

PSいろいろな国をまわって思いますが、日本人は世界一善良です。しかし、善良な羊が、悪いオオカミに食べられてしまうケースもあるので要注意。
「奇跡の国」日本を守りたいなら、この世の「ダークサイド」も知っておく必要があります。>


(私)下記URLからメルマガ配信を申込めます。
http://archive.mag2.com/0000012950/index.html

ーーー「語られなかった皇族たちの真実」

 旧竹田宮家の著作「語られなかった皇族たちの真実」なので頭から批判的な人が多いのかも知れませんね。しかし、それでも、書かれていることの真偽は自分で考えるとして、読んでおくべき本だと思います。アマゾンで、中古本を注文しました。一部を国際派日本人養成講座のメルマガから引用(p172)しました。

<・・・終戦をつつがなく行なうために、一番心配なのは現に敵と向かい合っている我が第一線の軍隊が本当にここで戈(ほこ)を収めてくれるという事だ。蓋(けだ)し現に敵と相対している者が武器を捨てて戦いを止めるという事は本当に難かしいことだと思う。しかし、ここで軽挙盲動されたら終戦は水の泡となる。
自分が自ら第一線を廻って自分の気持をよく将兵に伝えたいが、それは不可能だ。ご苦労だが君たちが夫々手分けして第一線に行って自分に代わって自分の心中をよく第一線の将兵に伝え、終戦を徹底させてほしい。急ぐ事だから飛行機の準備は既に命じてある。ご苦労だがあした早朝発ってくれ。

 当時、陸海軍合わせて789万人の将兵がおり、特攻に使える航空機も6千機は残っていた[b]。特に中国大陸では、陸軍が国府軍を圧倒しており、突然、降伏を命ぜらたからと言って素直に従ってくれるかどうかは、まったく不明だった。

 もし、前線や日本本土で降伏を潔しとしない陸海軍将兵が戦い続けたら、終戦は有名無実となる。イタリアのように内乱状態になるか、ドイツのように全土占領されるまで戦いが続くことになるか、のどちらかだった。いずれにせよ、民の苦難は続く。・・・>
(私)下記URLから全文を読めます。
http://blog.jog-net.jp/201508/article_3.html

フッターーーーーーーーーーーーー
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
ーーーーーーーーーーーーー

0 件のコメント:

コメントを投稿