2015年8月9日日曜日

蓼科だより・407号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月8日(土)★
★テーマ:えんでこ祭、居間にきたキリギリス、農家統計、
     モアークグループ、食糧自給率、長岡式酵素玄米
     原爆投下搭乗員
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 今日は、我が町立科町のえんでこ祭でした。私の家がある旧中山道芦田宿が祭の舞台ですので、朝からラウドスピーカーのたてしな音頭が聞こえ、午後4時頃からは太鼓の音が響きわたり、夜9時頃の最後の打ち上げ花火まで賑やかな一日でした。私も1時間ばかり、街中を歩いてお酒を頂戴し歓談して参りました。

 この地区にほとんどの公共施設があり、立科町の歴史的、政治的中心地になっています。私の父も努力して、平成2年に始まった祭ですが、早いものでもう四半世紀も経ってしまいました。当時、会社で神輿を造って参加したものです。
 一応、定着しているように見えますが、どことなく元気がないように思えます。日本創生会議の発表で将来の人口減少の試算において、本町も消滅可能性都市と位置づけられていますので、先行きを考えると不安が先にたちます。平成元年から今年まで27年間に約1000人減少して、現在7,550人、このままで良い筈がありません。

 「スマート・テロワール:美しく強靭な農村自給圏」構築への取組みは待ったなしだと思います。しかし、これは簡単ではありません。地域をあげて、官民一体となって取組まなければできるものではないと思います。信州まちづくり研究会では、東信スマート・テロワール研究会を立ち上げる準備を進めております。
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 相変わらずの暑い日が続いていますが、昨日今日と珍客が我家の食堂兼居間を訪れてくれて、素敵な鳴声を聞かせてくれました。キリギリスです。 
 すぐそばで聞こえるのですが、どこにいるのか判りませんでしたが、目の前のソリストを聞くようでした。2日目の夜やっと居場所をつきとめて、優しく外に出してあげましたが、飲まず食わずでよく2日間がんばってくれたものです。
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 素敵な出来事を書き落としていました。先月中旬でしたが70才以上になると適用される運転免許証書換のための特別講習を受けた時のことです。運動能力、身体と眼の反射神経能力、運転実技能力等が検査されるのですが、何と、免許証を採った時から続いていた眼鏡使用条件が解除されたのです。

 珍しいと言ってました。とは言っても、両目で0.5ですから、眼鏡は使います。実は、数十年来軽い鼻炎があったのですが、今春軽い風邪から回復した時に多量の鼻汁が出た後、直ってしまいました。
 私が何を言いたいか、皆さんもう察しがついたと思いますが、無農薬玄米食の影響かな、と考えました。我田引水の推論ですが、他に考えられません。私はこの20〜30年、常備薬もサプリメントも使ったことがありません。

ーーー農家数の不思議

 何だかあら探しをしているみたいでこちらの気分も優れないのですが、農水省の統計データに全く意味のない数字がることに気がつきました。
 立科町の農業センサスのデータを見ていたら、主業農家数が116戸なのに、専業農家数が230戸あるのです。何で主業農家より専業農家の方が多いのか、おかしいと思い、農水省のホームページ見ました。次のようにありました。
 「主業農家」とは、農業所得が主で、自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいう。「専業農家」とは、世帯員のなかに兼業従事者が1人もいない農家をいう。

 この説明によれば、専業の方が格が上だと思いませんか?ところがとんでもない農家が入っていたのです。正真正銘の専業もいることは確かですが、兼業だった人が退職すると、農業をやっているかいないかに関係なく、農地を持っていると専業にカウントされてしまうのです。上記の定義によるとそうなってしまいます。

 団塊世代がどんどん退職している近年、毎年専業農家が増える訳が判りました。しかし、兼業だった皆さんがやっているのはせいぜい家庭菜園です。農家数というのは統計全体のごく一部分でしょうが、農家の数というのは、農業政策の基本なのではないでしょうか。この統計にいったい何の意味があるのでしょう。

ーーー日本にはすばらしい人がいる!モアーク代表西村松夫氏

 ユシカフェさんからいつもエクセレントな情報を頂きます。久しぶりにコーヒーを飲みに寄ると、マスターは私が欲しい情報を知っていて、「安江さん、立科町にも有機栽培のすてきなグループがいますよ」と、モアーク農産株式会社の社員H氏を教えてくれました。
 名刺をメモさせてもらって、早速、ホームページを探しました。グループ総帥西村氏は日米の大企業で活躍した企業戦士でした。H氏は、有機栽培で経営しているモアークグループの一部門であるモアーク農産株式会社の社員でした。社員が長野県にも数人派遣されているようです。

 何と、つい最近息子さんがNPOに入ってくれた角田牧場のある美上下(びじょうげ)という高原野菜産地に彼の「長野たてしな農場」がありました。社員2人、パート2人でやってると言ってました。ケイタイすると出てくれて、若い感じでしたが、いかにもしっかりした口調で対応してくれました。今は忙しのでというので、盆過ぎに会う約束ができました。

 ワイン用ぶどう栽培を始めたI氏に続く嬉しい出会いに、何だか気持ちが高揚してきます。「スマート・テロワール」(「美しく強靭な農村自給圏」構想)と重ね合わせると大きな可能性を感じます。佐久市のY君といい、農村を知らない都会の若者が田舎を変えてくれるのかも知れません。この現象をどう理解したらいいのか、課題ができました。

 下に引用したのは、下段に添付したURLに掲載されているモアークグループ西村総帥の挨拶文の一部です。すばらしいです。これらの人々に共通していることは、彼らの関心事と目的は、農作業でも農家でもなく、農業経営だということです。

<・・・私が農業に関心を持ったのは、遠く1970年代前半ごろ、私がまだ大学生であったころに遡る。当時、西アフリカを中心に干ばつが到来、何百万人もの餓死者が出たことがあり、子ども心に何とか食料を世界中の恵まれない人に届けたい、そのためには、将来農業関連企業に就職しようと思ったことから始まる。
そのため、受験勉強も兼ねて多くの農業書を読み、卒業後は、思いがかない、穀物メジャー、カーギル社に入社、北米を中心に油脂原料、主に大豆を担当、南米、ヨーロッパの穀物も多数取引、世界中に配給した。
しかし、入社後は学生時代の高貴な思いとは裏腹に、いつのまにか、ただの企業戦士に成り下がり、「干ばつ」をむしろ絶好のチャンスと思う自分に嫌悪感を感じたものである。
その後、カーギルでは、金融派生取引部門を担当して先物オプション取引に奔走、食料部門からはなれ、最終的には入社十四年目で辞め、金融機関に転職した。その後は、外資系、法人系証券会社であいも変わらずデリバティプス取引に明け暮れていた。

農業関連事業へのモチベーションが再燃したのは、1992年ごろ野村のニューヨークに在籍していたころ、私の恩師であるバークレーの客員教授リチャード・サンドア博士の公害輩出権取引に関する市場創設趣意書をいただいたときである。・・・

http://www.yukiyasai.com/group.html

ーーー食料自給率とトウモロコシ国産化の寄与度

 農業の話ばかりになってしまいましたが、これは我々の税金の使い道のお話ですので、是非興味を持って下さい。税金の使い道への無関心さが無駄遣いを生むのだと思います。
 下の引用は、農業技術通信社のメルマガから20158月号の記事です。

<飼料米に対する水田転作の交付金額はあまりにも法外であり、やがて国民的理解を得られなくなるだろう・・・
・・・食料自給率
1%向上に要する財政需要は、標準単収で4,210億円、多収性品種で4,920億円もかかると試算している。さらに、それをトウモロコシで行えば転作助成は1,030億円であり、標準単収飼料用米の4分の1、多収性品種飼料用米の5分の1で済むと試算している。・・・>

(私)この問題は自給圏構想の最も重要な部分である農地の有効利用と耕畜連携に直結します。税金の無駄遣いをなくして、地域産業を創造する考え方の一つです。下段のURLから全文を読むことができます。
 メルマガの申込みは、下記URL右サイドバーにあるメルマガ登録からできます。無料です。
http://www.farm-biz.co.jp/

 本文を開くには、無料登録でもかなり読ませてくれますが、年間1万円払うと全部読ませてくれます。農業問題に関心のある方にはお勧めです。

食料自給率とトウモロコシ国産化の寄与度
http://agri-biz.jp/item/detail/4034
ーーー長岡式酵素玄米の講習会のお知らせ

 長野県内の講習会日程ですが、全部書き切れません。もっと情報の欲しい方は、川越の本部「太陽の家」049-245-0050までお問い合せ下さい。全国でやっています。
 関心のある方は、直接電話してお聞き下さい。
8/31諏訪市八幡様090-6193-8021
9/3松本市小松様0263-58-9379
9/5長野市鈴木様090-4389-7343
9/25上田市早津様0268-72-3657
9/25小諸市稲葉様0267-22-5071

ーーー原爆投下爆撃機最後の搭乗員とのインタビュー

 8/6日の日本経済新聞記事からです。アメリカ側の論理がよく判ります。

< 70年前の1945年8月6日、人類初の原爆が広島市上空でさく裂した。投下した米爆撃機B29「エノラ・ゲイ」の搭乗員12人のうち、最後の生存者だったセオドア・バンカーク氏が昨年、93歳で死去。上空から惨状を目撃した証人はいなくなった。当時24歳で原爆投下機の航空士を務めた同氏は戦後、原爆と戦争について何を考え、どう生きたのか。生前のインタビューに遺(のこ)した言葉をもとに振り返った。>

エノラ・ゲイ元航空士が遺した、原爆の「過ち」と誓い 
広島に原爆投下のB29に搭乗
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90168730V00C15A8000000/

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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