2012年12月15日土曜日

蓼科だより・270号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月15日(土)★
★テーマ:大地と水のパワー,豆の脱穀,班の常会,

   島田動画へのコメント,BEAUTIFUL CANADA
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 今さらながらの話しですが,地熱と水の保温力には驚きました。前号でトマトハウスと土室のことを書きましたが,一昨日朝8時の温度測定では,外気がマイナス9℃,ハウス内がマイナス4℃でした。地熱と水の保温効果は5℃あることになります。
 ハウス内がマイナス4℃であるにもかかわらず,2段に積んだペットボトルの上段の一部が凍っていただけでした。ということは地熱の影響も受けていると思いますが,まだ余力を持っているということです。

 土を器に採って,水を含ませて外気中に置けば,マイナス1℃でも間違いなくコチコチになりますが,土が大地にあれば,マイナス5℃でも,表面は白くなっても土は凍りません。これが地熱のパワーです。
 この大地をビニールで囲うことによって,風当たりを防ぐので,地熱の散逸を減らし,太陽熱で昼間10℃くらいに温められたペットボトル200本の水が放熱することと相俟って5℃の保温効果が生まれているのではないかと推測しています。

 しかし,昨年の最低気温はマイナス12℃でしたから,水の量を倍にしようと思います。
一昨日のニュースで,菅平スキー場では過去最低のマイナス20.2℃を記録したそうです。
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 豆の脱穀が終りました。いずれも少量ですが,アオマメ,クロマメ,タンバノクロマメ,小粒クロマメの4種類です。干すために樹を引き抜く時から,できが悪いなと思っていましたが,現実に脱穀してみると,本当にできの悪い豆でした。

 脱穀は一番原始的なやり方,棒で叩く方法でやりました。少量ならこの方法で十分だよ,と先輩から言われているのですが,叩き方をいろいろ工夫してみても,どうしても20~30%残ってしまうので指で割って出しました。他人に見せられない様子です。

 こんなバカげたことをやりながら,先輩が「豆は熟して,一定の乾燥をすれば自分ではじけてくるんだよ」と言っていたことを思い出しました。そうであれば,少しの衝撃で豆は鞘から落ちる筈です。
 叩いても落ちずに残った鞘を割って出した豆は変なものが大半でした。それで気がついたのです。作り方に問題があるから豆が病気か虫かにより異常を来しているのだと。
 
 米作りも野菜作りも,又しても良いものを作るには相当の勉強と現場の試行錯誤が必要だと痛感させられました。
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 私は今,地元町区第5班で公民館の役を務めています。その常会を開催するに当って,新しく班内にできた町営子育アパートの住民との会話です。このアパートに住んでいるのは20代〜30代ばかりです。
 常会の回覧板を届けに行くと,「常会には是非でなくちゃいけないですか?」との質問がありました。その場では「義務ではないですが,是非都合して出て下さい」と返事しました。
 常会の折,そのことに触れて次のように話しました。
「この常会は,地方自治の最末端の会議です。この会議に出席して意見を述べ決定に参加するのは,ここに住む住民全員の権利なんです。義務などではありません。間違えないでほしいのです。
 もし皆さん,『子育住宅の住人は常会に参加させない』と言われたらどうしますか?『人を馬鹿にするな,差別だ!』ということになりませんか?選挙も同じです。投票には行きましょうね。」

 いったいどんな教育を受けてきたのでしょう。私はこれが日本の民主主義の現状だと思いました。
 政治家にとっては御しやすくて都合いいのかも知れませんが,とても世界のリーダーにはなれないと思います。日本の民主主義も道半ばですね。

ーーーーー島田先生動画へのコメント!

 号外でお知らせした島田先生の動画への反応はたくさん頂きました。皆さん全員納得のコメントでしたが,原発に関して福島第一原発建設に携わった安中さんが下記コメントをくれました。

<島田晴男先生の講演記録動画を先ほど見終えました。さすがに疲れましたが、非常に興味深く拝見しました。原発問題などは、やや乱暴な断定と思いましたが、素人への分かりやすさを考えれば、やむを得ないのかなと思いました。

「原発マフィア」ですか。
 私の「もんじゅ」設計での体験話は、原発コーナーでも書きました。我々の「今の技術では、高速増殖炉は造れない」との結論を無視した背景に「原発マフィア」がいたことは承知していました。
 なにしろ、2兆5000億円の予算がついた「金のなる木」を捨てよと言うのですから、聞くわけはありませんね。でも、いきなりチーム全員が外されるとは思いませんでした。彼らの利権に対する執着のすごさですね。

 福島第一の1号炉は、私が仕事をしていた時代から、一番の問題炉でした。1号炉は、100% GEの設計で、全体がブラックボックスでした。全ての炉、全ての箇所に「立ち入り自由」の絶対権限を有していた我々でさえ入れない、触れない箇所だらけでした。
 格納容器の中は、配管のジャングルでした。体格の良いメンバーは体が入らないので、細身の私がいつも上のほうまでよじ登っていました。まさにジャングルですが、その詳細が誰にも解明できないのです。そんな危険な炉を昨年まで40年以上も動かしてきたのです。
 島田先生の仰っていることは95%以上、真実だと思います。

福島第一原発での経験は、今でも鮮明な記憶として残っています。圧力容器の蓋が徐々に開いていく光景。真上からその中を覗いている我々の目に、チェレンコフ光の真っ青な光にふちどられた燃料棒が冷却水の中に整然と並ぶ光景が飛び込んできます。
 原子力エネルギーの凄さを体いっぱいに感じて(実際に、強烈な放射線が我々の体を貫いていたわけですが)、体は硬直し、思考は停止していました。昨日のことのように、瞼の裏に焼きついています。>

話題の動画は下記です。

(私)投票所にいくのが嫌になるような政党の混迷の中で,このようなことを知るにつけ,国という巨大な組織を変えることの難しさをつくづくと感じます。
 ましてや,中国のようなとてつもなく巨大な国家を変えるのはもっと大変なことだと思います。
 島田先生が動画の中で,チャーチルの言葉として,次の言葉を紹介していました。
「民主主義は最低だ。しかし,他の制度はもっと最低だ!」
 でも,私は変化を求めて投票には行きます。

ーーーーーー”BEAUTIFUL CANADA”

 毎年年末になると,松本市の(株)林友の穂苅会長さんが”BEAUTIFUL CANADA”と題した素敵なカレンダーを送って下さいます。筆字の添え文には次のように書いてありました。

「本年も環境と人をテーマにしてカレンダーを発刊させて頂きました。カナダの国営公園内では,動物が主人公で人は客であるという考え方に徹しています。現今の環境問題の問われている中ですが・・・・」

 これを読んで,十数年前のことですが,会長さんの仲間と一緒にカナダへ行った時のことを思い出しました。
 雄大で美しいカナディアン・ロッキーの山中の高速道をバスで走っていると,先方にエルクという牛程もある大鹿の群が道を渡ろうとしていました。すると,バスは静かに止まったのです。他の車も・・。
 通訳が話しました。「カナダでは動物が主人公で人間は動物達からこの大地を借りていると考えています。だから,彼等が渡り終わるまで車はじっと待つのです」
 ホテルの庭にも,ゴルフ場にも彼等は我が庭のごとく現れました。カレンダーの添え文から美しいカナダの大自然とエルクのことを思い出しました。
 
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
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http://jp.youtube.com/user/takasukey

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