2012年12月9日日曜日

蓼科だより・269号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月8日(土)★
★テーマ:農楽記録,クラインガルテン利用者募集,農薬,

  大阪府メルマガ,「戦後レジームからの脱却」,選挙について
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 今朝もマイナス6℃でした。まだ,来年に向けての畑作業が終っていないものですから,土の凍み具合が気になりますが,この位の温度だと軽い霜柱が立つ程度でまだ土そのものは凍っていません。
 もちろん,バケツに入った水は氷になっていますが,大地が持つエネルギーは偉大です。
 土室作りが今日完了しました。トマトの雨よけハウスの真中に縦長に作りました。毎年,スコップで掘っていたのですが,今年は叔父のミニバックホーを借りることができたので余裕で掘ることができました。
このメルマガには写真を添付できないのが残念ですが,5m長の雨よけハウスの両側からバックホーの腕を入れて60センチ巾,深さ40㎝程の溝を掘りました。このメルマガのアーカイブスにしている下記ブログには写真を載せますのでご覧下さい。

 今年は保存野菜が多いので,今までの倍位の収容を考えると,5mのハウスから1mばかり外にはみ出してしまいました。上ふちには厚手の板を廻し杭で固定し土が崩れてこないようにしました。
 昨日,ダイコン3種類(あじまろみ,総太り,青首),ヤーコン,ネギ2種類,ヤーコンの種根,ダリヤの塊根を収容しました。上掛けは今年の2〜3月に自分で編み上げたムシロです。
 雨よけハウスも,冬はビニールを下まで降ろし,出入り口も塞いで完全に密閉しました。しかし,ビニールの断熱性は低いので,外より多少良い程度でしっかり気温が下がりますが,「ムシロを2枚かければ,マイナス20℃まで大丈夫」という教えてくれた先輩の言葉を信じています。
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 初めて作ったヤーコンでしたが,サツマイモのような形の芋が鈴なりになっていて驚きました。このところ,スティックかセンギリにして毎日食べていますが,甘くてシャキシャキと爽やかでとても美味しいです。
 妻は,これを食べてるとお腹の調子が良いと言いながら私よりたくさん食べています。Wikipediaでヤーコンを見ると次のようにありました。

<食用としての伝統は日本では浅いため、食材そのものとしてよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖が乳酸菌の増殖に寄与する、プロバイオティクスの整腸作用や、作用メカニズム不明の血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目され、一種の機能性食品と扱われる傾向が強い。>

 上記のフラクオリゴ糖は人間の健康に良い効能がたくさんあるようです。また赤ワインに多く含まれるポリフェノールも多いとありました。
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 今春,大勢の方からすばらしいとお褒めを頂いたミョウガの手入れもやっと完了しました。昨年末仕込んだ腐葉土をたっぷりかけ,その上に籾殻をかけ,来年も良い花穂をつけてくれよと祈りました。食べる部分は中に蕾みをたくさん持った花穂だそうです。

ーーーーー人気のクラインガルテン:利用者募集

立科町クラインガルテンの1区画が,契約満了のため利用者募集が行われます。
募集期間H24年12月14日〜H25年1月31日
募集区画数は1区画(約250m2,内農園100m2)です。
人気が高いので,たぶん抽選になります。
詳細は下記立科町ホームページをご覧下さい。
但し,募集については12/14以降掲示されるようです。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/koukyo/agriculture/nonki_Kleingarten.html

ーーーーー(前号の)農薬についてのコメント

 信州せいしゅん村小林村長さんから下記<>内を頂きました。

<一方的に農薬使用量が単位面積当たり多いと書くことで、読む人にとっては安江さんの論調だけでは誤解が生じ過ぎると思われます。
それぞれの立場の考え方を平等に扱っても良いのではないでしょうか。
 使わなくては生きていかれない農業生産者の立場を理解してあげないといけないし、従来型農産物を求める一般的な消費者のあり方も問い掛けなくてはいけないと思います。

 単純に農薬の使用量を全耕作面積で割った比較では、確かに日本における使用量はアメリカに比べ多いことになります。過去には7倍、最近のOECDの統計資料においてもアメリカの約8倍という数字が残っています。ところが、作物ごとの農薬の単位面積当たりの使用量を比較すると、ぶどう(殺菌剤のみの使用量)では日本はアメリカの3分の2、大豆では約2倍と作物ごとに異なり、一概に日本での農薬使用が過剰と言う訳ではありません。
・・中略。
 単純に単位面積当たりの農薬使用量の多寡でもって環境負荷にまで言及すべきではないことです。農産物の安定生産に必要な農薬使用量は病害虫の発生量、品種による病害虫に対する抵抗性の違い、農耕・栽培形態の違い、農薬の性能や残留性などの違いから変わってきますし、気候や生物循環のスピードも環境負荷に大きな影響を与えるからです。
・・中略。
アメリカのように全栽培面積のなかで、農薬の使用量の少ない作物の占める割合が大きい国ほど、全使用量を全耕作面積で割った数字は、当然、少なく算出されてくるのです。>

(私)小林さん,ありがとうございました。確かに平均値でものを語ると問題が残ります。相手の立場を理解することも必要です。それを理った上でものをいう必要がありますね。良い勉強になりました。
 そして,「一般的な消費者のあり方(見た目,形を重要視する)も問い掛けなくてはいけないと思います。」も重要だと思います。下記は小林さんが下さったデータです。

ーーーーー12/5付 大阪府メルマガより

<松井一郎の「再生と挑戦」
■全国初!「地方税ゼロ」特区を実現

 ヒト・モノ・カネが集まる「稼げる都市」。そんな都市をめざし、大阪府では、「関西イノベーション国際戦略総合特区」に内外から広く企業を呼び込むため、新たな優遇税制を創設しました。
 ライフサイエンスや新エネルギー等の事業者が、特区内に新たに進出する場合、法人二税(法人府民税・法人事業税)を5年間ゼロ、続く5年間は2分の1に軽減するものです。不動産取得税は、事業計画認定後3年以内に取得した不動産についてゼロとする、全国でも類を見ない取組みです。
 そして、大阪市においても、固定資産税等の税目について、府の取組みとあわせて「地方税ゼロ」となる軽減措置を実施します。>

(私)大阪都構想が具体的に動いていますね。行政の仕組みを変えるとは,こういうことを言っているのではないでしょうか。NHKのテレビニュースは毎日見ていますが,このことはニュースにならなかったようです?(見落としているかも知れませんが)

ーーーーー安倍総裁の「戦後レジームからの脱却」?

 解釈の難しい「戦後レジームからの脱却」という言葉を探ってみました。Googleで検索して,俗にいう右より,左より両方を拾いだしてみました。
 この両方を読むと,左右両方の主張がかなり鮮明になります。
 左寄りの主張は,安倍総裁のいう「戦後レジームからの脱却」は新憲法制定時以前に戻ること,つまり明治憲法に戻ることを意味していると結論づけていますが,安倍総裁はそんなことは言っていないと思いますが・・・?
 この問題は難しいですね。我々は近現代史の教育をほとんど受けていません。ですから,何となく左右の論者から聞きかじった情報を元に,どちらかと言えば情緒的な判断をしているだけに思えます。
 私はどちらかと問われたら右寄りですが,確信を持った主張はできません。素人が原発問題を単純な感情・情緒論で判断するのが無謀なように,「戦後レジームからの脱却」のことも近現代史を勉強せずに判断するのは危ういと思うからです。


 右寄りから,「戦後レジームからの脱却」(産経「正論」稲田朋美衆議院銀より)
http://ameblo.jp/sankeiouen/entry-11225360109.html

 左寄りから,「第42回戦後レジームからの脱却」(法学館憲法研究所/中学生のための憲法教室より)
http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/42.html

 もう一つ関心を持っているのが,前号でご紹介した高田勝巳氏の日中関係論です。NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載しましたが,特に「今後の日中関係について(その1)」です。
 上記の左右両方と違う見解を展開していますが,わたしは現実的で次元の高い主張だと感じています。
 その中で,日中国交回復時に周恩来首相が言ったという「日本人民と中国人民はともに日本の軍国主義の被害者である」という言葉が重要な意味を持っているように思います。
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

(その2)に,高田氏の友人である中国人の分析として,下記の記述がありましたが,いかにも中国人らしい。
<9.なお、釣魚島の問題については、中国のネットでも騒がれているが、人民日報1953年1月8日版に中国が尖閣諸島を日本の領土として認めている記事がある。これは毛沢東時代のもので、毛沢東は尖閣列島を日本のものと認めていたということになる。
 こういうことであれば、中国共産党は、釣魚島の主権を主張するべきでないと考える。中国は、こういう場当たり的なことをするから、国際的な尊敬が得られないのだと思う。
 ただ、中華民国を継承する台湾は認めていないので、主張する権利があると思う。中国にとって賢いやり方は、台湾に主張をさえておいて、台湾を支持するという立場をとればいいのだと思う。これであれば国際的にもメンツが立つと思う。>

ーーーーー選挙について

 過去20年程,「変える,変える」と叫びながら選挙が行われたように思っていますが,いったい,何が変ったんだろうというのが実感です。敢えて言うなら,日本が悪い方向に変わっている。
 猪瀬直樹さんや緒方貞子さんが太平洋戦争や満州事変を顧みて,その原因は誰が何かを言ったとかやったとかということではなく,統治システムの問題だったと結論づけています。

 今の日本も同じではないでしょうか。統治システムを変えるとは,国のパラダイムを変える,行政の仕組みを変える,ということではないでしょうか。これらをどのように変えていくのか,それを争点にして欲しかった。
 今,争点と言われている原発,消費税,TPPの問題はその新しい仕組みの中で考えて決めていけばいいと思うのです。

 そもそも,今の日本で選挙民が大きく間違わない判断ができるとは思えません。卑近なれいですが,JAが全国農家に配布している月刊誌を読んでいる限りでは(私は<一応>農家なので)できるとは思えません。
 TPPに関して,農業者に判断できる情報は与えられていません。米を語るなら,世界中の米生産状況と米価に関する情報開示をするべきですが,JAの主張に都合の良い情報だけ示して「農業が壊滅する」を叫んでいるだけです。

 「蓼科便り248号」に書いたギャラップ社の調査によれば,
<「2011年度世界メディア報道自由度調査」の報告書によれば、台湾は世界17位で、アジアではトップだった。香港が19位で台湾に次ぐ。韓国は87位。シンガポールは96位で、89位の中国を下回った。
 日本は64位で、回答者の66%が報道の自由が守られていると答え、守られていないと答えた人は26%だった。>

 この数字を信じる限りでは,国民はマインドコントロールされているとしか思えません。
 正しい情報が与えられていれば適正な判断ができますが,プロパガンダ的な情報に踊らされていては,行く先には悲劇しかないと思います。少なくとも私が知る農業はそうなっています。
 不勉強なわたしにこういう主張は似合わないと思いながら書いてしまいました。ご批判ください。
 長くなり過ぎました。申し訳ありません。
 
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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