2012年12月23日日曜日

蓼科だより・271号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月22日(土)★
★テーマ:バイオマス温室の修復,農村ツーリズムシンポジウム終了,

     発達障害の原因,大前さんの原発論
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 今週は,昨秋作ったバイオマス温室の修復を行いました。
 いったん温室をどかしてからバイオマス(竹チップ)を掘り出し,温度と炭酸ガスを排出する配管をやりかえ,消耗した竹チップを補充して復旧しなければなりませんでした。

 温室は,巾2.7m,奥行き2.2m,高さ2.5mの床のない壁と天井だけの小屋ですが,壁の半分と天井は内外ともビニールシートですから軽くできています。しかし,軽いとはいっても200kg以上はあります。
 設計上は解体して移動できるようにボルト締めになっているのですが,もし小型の機械でそっくり吊り上げることができれば楽にできます。幸い近所に住んでいる叔父が機械を持っているので吊り上げることにしました。

 ユニックのクレーンで吊り上げようか,それともミニバックホーでやろうかと迷ったあげく,ミニバックホーでやってみることにしましたが,果たして吊り上げることができるかどうかはやってみなければ判りません。
 軟弱な造りなので,悪い吊り方をすれば温室が壊れてしまいます。建築工事で使う頑丈なパイプを小屋の下に通し,それにクレモナロープをかけて吊ることにしました。
 いざ始めてみるとロープの縛り方・止め方が判りません。一般的な結び方をすると解けなくなってしまいます。このことも叔父はプロなので教わりに行き,2種類の結び方を伝授してもらいました。どんな強い力で絞めても解ける方法です。これを知っているととても便利です。

 仕掛けをして,ロープを架けて,慎重に慎重に吊り上げてみると静かに持ち上がりました。その嬉しかったこと,思わず「やったぞ!」と声を出してしまいました。単純なもんです!
 そのまま旋回して反対側に温室を仮置きしました。

 後は楽なものです。配管を直し,この1年間で分解消耗した竹チップを発酵鶏糞を混ぜながら踏込み補充し,水平器で傾きを直し,全体をすっぽり覆うビニールシートを掛け,温室を元に位置に戻して終了しました。

 このバイオマス温室はエネルギーゼロで,バイオマスの発酵熱だけで中がマイナスになりません。昨年はアンモニアガスに悩まされましたが,今年はそんなに出ないと想定していますし,仮にアンモニアガスが出ても除去する方法を教わっていますので大丈夫と思います。

 この温室づくりは,御代田町の東信花木さんが開発した技術ですが,廃棄物利用と省エネの両面からすばらしいと思います。
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 先週,ヒマワリ油ができ上がって我家に届きました。今年はヒマワリ500本で38kgの収穫,それを絞ったら8.1kgのヒマワリ油になりました。率にすると,21.3%でした。目標は30%ですから71%び搾油率でした。全体的に実が小さかったので仕方ないという感じでした。
 パンにつけると香ばしいヒマワリの匂いがして美味しいです。

ーーーーー農村ツーリズムシンポジウム終了!

 去る19日,長野市のホクト文化ホールでかねてより告知していました表記のシンポジウムが成功裏に行われました。基調講演は,銀座のビル屋上で行われた田植が縁となってお呼びすることができた大島順子先生でしたが,皆さんが新鮮な驚きを感じているのがよく判りました。
 先生のお話の冒頭部分をご紹介します。

<学生時代,フランス語を学ぶために夏休みを過ごしたブルゴーニュ地方で,カルチャーショックを受けました。フランスは,ファッションの国でも,気取った文化が支配する国でもない。国土の半分が農地という農業大国で,農村のすばらしさを最大限に享受する文化がある国だったのです

 本当の豊かさとは何か? 東京育ちで,田舎もなかった私には,それを初めて考える機会になりました。
 オイルショックの後,日本は産業重視の経済大国であり続けることを推し進めてきたのに対して,フランスは農村への回帰の方向へ進みました。それが近年はエスカレートしてきたために,大都市では少しでも農村の良さを取り込んで,都市住民も人間らしい生活ができるようにと知恵を絞って政策を進めています。>

 パワーポイントを見せながらの講演でしたが,その写真の美しさにため息が出ていました。日本では,立科町のような田舎でさえ田舎らしい集落の景観がなくなってしまっています。
 話しは,子供達に命の大切さと喜びを与えている教育ファームにも触れました。
 農村体験のもたらす効果として,都市と農村の共存を可能にする,ストレスを貯めている人間へのセラピー効果がある,何よりも農村の価値を高める等々の分析がありました。

 終ってみて思うことは,社会が病んでいる現今の日本で,今後の食料生産を含めた農村のあり方が大きな意味を持つだろうということです。都会の子供達を受入れてみて判った発達障害という恐ろしい病気も農村のあり方にかかっています。

 大島先生はもう20年もブルゴーニュ地方にお住まいですから,お話に生活感と現実味があります。農村の今後をお考えになるなら,この先生をお招きしてください。きっと何かが掴めると思います。
 先生のホームページは下記です。

ーーーーー「ミツバチを救え」の御園さんより
 発達障害の原因について二つ情報を頂きました。


1.マイナビニュース12/14より抜粋
<東京大学(東大)は12月13日、微量のダイオキシンを投与した母マウスから生まれたマウスを用い、独自開発の行動試験を行った結果、仔マウスが成長後に、脳の柔軟性の低下と集団行動の異常が生じること、そしてその背景に脳活動のアンバランスがあることを解明したと発表した。
・・中略。
 ダイオキシンは、環境・食品中に広く存在しており、国際的に環境対策が合意されている残留性有機汚染物質(POPs)の一種。ダイオキシンの母胎への取り込みが、生まれてきた子どもの学習・記憶に影響を及ぼすことが疫学研究により示唆されているが、そのメカニズムは十分に解明されているとは言えない状況であった。>

2.女性自身より抜粋
15人に1人!発達障害児急増のウラに「農薬汚染の食品」より抜粋

<12月5日、文部科学省は春に実施した調査の結果を発表した。そのデータによれば、発達障害の可能性のある公立の小中学校生が、全国で推定61万3千人もいるという。これは全体の6.5%にあたり、40人学級であれば2~3人在籍している計算だ。

「発達障害は脳の機能不全です。主なものには知的能力には問題がないのに、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する力のうち、特定なものを苦手とする『学習障害(LD)』。多動性、不注意、衝動性が特徴となる『注意欠陥多動性障害(ADHD)』。そして、社会性、興味、コミュニケーションについて特異性が認められる『アスペルガー症候群』や『自閉症』などがあります」(文部科学省中央教育審議会専門委員で教育ジャーナリストの品 川裕香さん)>

詳細は,下記URLをご覧下さい。女性自身 12月19日配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121219-00000301-jisin-soci


(私)以前に,ほっとステイの子供達に異常を感じると書きましたが,上記のことは十分考えられる気がします。その学会の先生にお聞きしたら約7%ということでしたが,私の実感ではその倍はあるように感じます。
 脳に欠陥が生じる訳ですから,普通でいられなくなる恐ろしい障害です。原発に勝るとも劣らない害ではないでしょうか。直る病気であれば良いが・・・,と祈る気持ちです。
 子供達の異常の現実を知った時,背筋が寒くなるような恐怖を感じました。

ーーーーーー大前さんのメルマガ12/21より

 大前さんは原子力改革監視委員会の一員なんですね。12/14発表の東京電力発表の改革案についてごく一部を引用します。

<改めて調べあげて分かったことは、当時は誰もが「嘘をついていた」ということです。
 東電、保安院、官房長官はもちろん、真実を伝える役割を担うはずの大手マスコミも同様です。
 3月11日の大地震の後、2日後には炉心溶融していたのに、3ヶ月経過しても燃料ピンの損傷などと報道していました。
・・中略。

 柏崎刈羽原発沖には活断層が確認されていて、新潟県中越沖地震が 発生しました。原子炉の耐震設計は600ガル、制御棒は300ガルに対し、圧力容器に1200ガル、その上のクレーンには3000ガルの加速度が観測された巨大地震でした。

 しかし、無事制御棒が挿入され原発は安全停止しました。後は私が提案している冷源と電源が確保されていれば、冷温停止に持ち込むことが可能です。つまり、活断層がどんなものであっても原子炉を停止させることが出来るのです。
 こうした事実を無視して、「活断層=危険=原子炉は止める」というのはお粗末に過ぎると思います。原子炉に関する理解不足です。


(私)「嘘」については統治システムの問題だと思います。不正が働けない仕組みにしない限り永遠にこの問題はなくならないと思います。これって,当たり前のことですよね??
 わたしに警察権を与えたようなもので,何をするか判りません。

 大勢からヒンシュクを買いそうですが,後半の原発論に同調します。しかし,大前さんはアメリカの手先とか,東芝の手先とかという見方もあるのでしょうか?どなたかご教授ください。

 一週遅れですが,下記URLから大前さんのメルマガ(ブログ)を読むことができます。
http://www.lt-empower.com/koblog/
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無農薬で有機肥料だけで作った「たかすけのお米」の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

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