2012年12月30日日曜日

蓼科だより・272号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月29日(土)★
★テーマ:今年最後の,腐葉土仕込み,大前氏原発論,ダイオキシン,みこしは軽くてパーがいい
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 松井の球界引退の記者会見にわいた昨夜から今朝にかけて,我家で積雪が15センチになりました。4回目の雪になりますが,積もったのは初めてで,除雪機の初出動となりました。
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 今年最後の「蓼科便り」になりました。一年って早い,年令の所為ですね!
 唯臥独尊,分を弁えぬ独り言に今年も一年間おつきあい頂きましてありがとうございました。失敗だらけの農楽や,定見を持たない論評に失笑を禁じ得なかったと思いますが,「良くも悪くもあるがまま」を心情として書いておりますので,他山の石にして頂ければ幸いです。
 貴重なコメントを頂いた皆様には特に御礼申し上げます。ありがとうございました。
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 今週は,落葉集めをして腐葉土を仕込みました。昔であれば,今頃とてもこんな作業はできませんが,近年はだいたい年末まで大丈夫です。12月に入って一旦は冷え込んでも必ず緩み雨もあるのが通例です。
 畑の土は凍っていますが,落葉が布団のように地面を覆っている山の地面はフカフカです。寝雪が積もると,雪は断熱材ですからやはり山の地面は凍りません。里山の大地は一年中暖かいのです。様々な微生物や菌が温々と生き続けているのだろうと思います。
 なんとも言えぬふくよかな山の匂いを嗅ぎながら落葉を集めているといろんなことを思います。
 もし,落葉がなかったら,雪がなかったら,山の大地は凍てついてしまうな,もしかしたら,木が葉を落とすのは自己防衛なのかな,それを剥がして集めて持ち去るのは反自然的な行為なのかな,などとしょうもないことを考えます。落葉を剥がされた地面が「寒いよ!」と言っているような気もします。

 ともかく,軽トラの荷台に換算して10台分程集めました。畑に添って続く里山の小径が落葉の収集場所です。落葉のことだけではありませんが,本当に恵まれていると思います。こんなステキな場所に家を建てた両親に感謝です。

 今年は,新アイデアで発酵材をつくりました。落葉を集めながら,「自然はどうやって腐葉土を作るんだろう」と。答えは簡単でした。落ちた所にいるだけです。だけどそこには過去の落葉が分解した腐葉土と腐蝕があります。
 閃きました。「似たような状況を人工的に作れば良いんだ」と。必要なのは落葉を分解する微生物と微生物が働くための餌だと。そこで,今年の落葉の下にある腐葉土と腐蝕をかき集めスコップで袋にとり,それを同量の米糠と半々に混ぜ合わせ発酵材とすることにしました。
 踏込んで7m3ほどの落葉に約100kgほどのその発酵材を使いました。そして落葉の湿り具合(含水比約60%と教わった)の調節は微生物の働きを促進させるためにEM活性液の100倍液を使いました。
 この方法には失敗はないと思いますが,問題が残るとすれば所定日数です。そこは来年のお楽しみです。
 一日4〜5時間やって,都合4日程かかりましたが,寝雪が来る前に終らすことができてラッキーでした。これで今年の農楽作業は全て終了しました。来春まで,残るは土室とバイオマス温室の管理だけです。

下記Youtubeにこの様子をアップロードしました。

時期遅れになってしまいましたが,10月の体験農園もアップロードしました。

ーーーーー前回の大前研一氏の原発論についてコメントを頂きました。

(安中氏)最後の大前研一氏の原発論ですが、概ね妥当な意見だと思います。
 大前氏は、元日立製作所の原子力技術者でしたから、専門知識も豊富です。私の能力や経歴など及びもつかない人です。
 活断層のことは、私も「気にする必要はない」と思っています。記憶で申し訳ありませんが、建家の設計において活断層の存在は「想定」されていました。地面が崩れても原子炉を守る設計になっていたと記憶しています。

 規制委員会は「大衆迎合」気味の見解を出しています。それが委員会の存在意義を示し、自分たちの延命になるからです。でも、私は、規制委員会の批判を言いたいわけではありません。今の委員会の構成では、(自分の過去を覆い隠そうと大衆迎合に傾くのは)当然ということを言いたいだけです。
 再稼働の是非は、最終的には国家(国会、内閣、首相)が判断することです。
規制委員会は、その判断材料の一つを作っているだけです。政府に代わって結論・命令を出す機関ではありません。マスコミは騷ぎすぎ(それも悪意の・・)です。
 大前氏は、アメリカにシンパシーを感じていたとしても、少なくともアメリカの手先ではないでしょう。また、東芝の技術を高く評価していますが、客観的に見て、ウェスティングハウスを傘下に収めた東芝の原子力技術力は世界一でしょう。大前氏が手先になる必要もないと思います。

(私)しかし,原子力規制委員会の田中俊一委員長は3.11事故の原因を作った方ではないのでしょうか。経歴を見ると,原子力村でぬくぬくを暮らしてきた人のように思えます。
 何故こういう人が何時までも居座っているのか,居座らせておくのか,不思議に思っていますが,私の感性がおかしいのでしょうか?日本には他に原子力学者はいないのでしょうか?

 そして,この後に及んで大衆迎合の見解を出すようなら,そんな委員会など要らないのではないでしょうか。国家・国民のための見解ではなく延命のための見解なんですね。それとも,国民のレベルに合わせた政治的な見解ということなんでしょうか。

(安中氏)その通りです。安江さんの感性は正常です。
 全てとは言いませんが,日本の学術の世界は腐敗臭で満ちています。「学者」とは哀れな存在だと思います。私のサラリーマン時代の最後は、部長として特殊建築物の営業をしていました。
 ターゲットは、国立大学の研究施設です。ゆえに、大学教授たちを抱き込むための工作に明け暮れていました。お決まりの、カネ、酒、オンナ(中にはオトコも・・)の攻勢です。
 私の成績は良かったほうだと思います。ですが、私の能力ではなく、学術の世界の歪さを上手く利用しただけです。学者先生方は、簡単な仕掛けで、いとも簡単に我々の軍門に下っていくのです。
 そんな哀れな存在なのです。
 と、ここまで書いて、自分で吐き気がしてきました。自分も酷い人間だったことを思い出したからです。私のような人間が、彼ら学者先生たちを腐らせていったのです。

(私)いやはや,スゴイ世界ですね。このような現実と言うのはどの業界も同じなんでしょうね。これらの日本的システム(政官業複合態=村態)はかつての自民党が作り上げたものであり,今も生きているんですね。
 安倍首相は,「自民党は変わった。変えていく」と言ってますが,どのように変わるのかしっかり見守らなければなりません。

(安中氏)そんな学術世界の中にも、IPS細胞でノーベル賞を受けた山中教授のような方もいらっしゃるのです。そのような先生に出会えた時には、本当に尊敬の念を持ちました。

ーーーーーダイオキシンについてもコメントを頂きました

(Yさん)Euの農薬規制について,国会図書館の海外立法情報調査室の植月献二さんの調査報告書(下記URL)を紹介します。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/02470001.pdf

 一部分を紹介します。
<一例として、農薬の有効成分のひとつであるクロチアニジンという物質の残留農薬基準値を比較してみると、レタスについては、わが国では20ppmであるのに対し、EU では0.1ppm、トマトについては、同様に3ppm に対し0.05ppmとなっている。
・・中略。
水環境や飲料水、自然保護区域、一般公衆や社会的弱者を農薬の影響から保護することなどが義務付けられ、農薬の空中散布も原則的に禁止された。>


(私)EU諸国では、ミツバチ大量死事件を受けて、その主要原因物質と考えられるネオニコチノイド系農薬を使用禁止にするなどの対策が講じられている。迅速な対応を行ったのはフランス。(Wikipediaより)。やはり,日本にはかなり問題がありそうです。
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(唯臥独村さん)大前さんについてアメリカや東芝の手先という見方をしている人がいるのでしょうか。私は大前さんについて詳しいことを知っている訳ではありませんが、そんな人ではないと思います。

 東大大学院医学系研究科の水口教授らが自閉症の主症状である社会性相互交流障害がラパマイシンという薬によって改善することを、実験によって明らかにしたそうです。

 見方によっては放射線よりもダイオキシンの方がよほど恐ろしいですが、マスコミがなぜ騒がないのか不思議です。“原子力村”があったように、化学会社による“ダイオキシン村”でもあるのでしょうか。

(私)ラパマイシンが効いてくれると良いですね。子どもたちの7%もの数が脳に異常があるなんて民族の存亡に関わるのではないでしょうか?
 マスコミは何故騒がないのか本当に不思議です。

ーーーーーfacebookの友達より「シェアハウスの提案」

小諸在住の眞木 美津恵さんの提案です。合理的で人間的なこれからの住まい方です。
ーーーーーー政界の「みこし構造」と丸山真男論

 上武大学教授の池田 信夫氏が「まぐジャーナル」に下記のようなブログ記事を載せていました。丸山眞男の名前は知っていましたが,論評しか読んだことがありませんでした。このブログ記事を読んで,日本の天皇制について,なるほど〜と理解を深めました。

<リクルート事件で竹下首相が辞任し、その後任の宇野首相が女性問題で辞任したあと、混乱状態の自民党で総裁にかつがれたのが海部俊樹氏でした。弱小派閥でほとんど党内的な力は無に等しい彼を選んだとき、当時の小沢一郎幹事長が言ったと伝えられるのが「みこしは軽くてパーがいい」という名言です。
 この「みこし構造」は彼が新生党の代表幹事になって細川首相をかついだときも、その後の羽田首相のときも続き、最近では日本未来の党の嘉田由紀子氏をかついだのも同じでしょう。
 このように形式的な権威と実質的な権力をわける統治構造は、天皇制からずっと続いているものですが、日本以外には見られない特殊なシステムです。それを指摘したのが、丸山眞男の1985年の論文、「政事(まつりごと)の構造」でした。
・・中略。
 ここ(丸山の論文)では「まつられる」だけで実質的な政治を行なわない天皇と、それをまつり上げて意思決定を行なう実務者が明確に分化し、正統性の源泉と意思決定する主体の異なる二重統治がみられます。
 逆にいうと「まつり上げる」構造は、この二重統治を支えるためのルールと考えることもできます。>


(私)なるほどね,ですね。「形式的な権威と実質的な権力をわける統治構造」という見方は初めてでした(無知の証明ですが・)。こんな考え方が,東京裁判の天皇の戦争責任にも影響したのでしょうか?

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無農薬で有機肥料だけで作った「たかすけのお米」の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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