2013年5月5日日曜日

蓼科だより・290号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年5月4日(土)★
★テーマ:苗作り,手植えの目的,田植助っ人,
     おかしな農政,靖国問題
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 自分で作った苗代(なわしろ)に,4月7日に種籾を蒔き,14日に発芽,19日に第2葉が展開,そして5月1日には80%が2.5葉になったのでトンネルを外し,3日には水を床上2センチまで入れました。
 2葉の展開から2.5葉までが寒かったせいか10日程かかりました。

 この様子を,Youtubeにアップロードしましたのでご覧下さい。
『水苗代:第2葉~水入れ』
http://www.youtube.com/watch?v=aDZ_It4JSno

 不耕起移植栽培の苗作りはここまでが手がかかりますが,水に入れてしまえばしめたものです。後は水深の管理だけして自然に任せます。
 苗は寒さや霜に会うことによって強くなるのだそうです。

 私の場合は,手植え用の作り方をしているので,最初から水苗代ですが,2.5葉になるまでは水位を下げてあって苗を水に浸けません。2.5葉になって初めて床上2センチまで水を溜めます。
 機械植えの苗作りは,苗箱を使い,2.5葉まではハウスの中で陸稲として育て,その後は田んぼの水の中か浅いプールで育てます。そして水稲になるのです。
ーー
 以前に少し書きましたが,私のやってる稲作りについて詳しく書いてみます。
 私は,”田舎暮らし”をこれから始めようとされる皆さんや,自給自足を始めようとする皆さんが参考にできるモデル稲作を極めようとやっています。
 できるだけ機械を使わず,つまり経費と油を使わず,楽しみながら,適度な運動にしながら,少ない労力でお米を確保することです。

 今の日本人一人当り平均年間お米消費量は約1俵(60kg)です。この量は普通に作って1アール(10m四角)あればできる量です。
 この位の面積であれば,不耕起栽培でやれば,田起こしも代掻きも不要で,かつ手植えをすれば,機械力無しで自分のお米を確保することができます。

 田植は,33センチメッシュの1本植えです。計算すると900本の苗で足ります。この苗の量は巾40センチ,長さ60センチ,深さ10センチ程のコンテナ一つで育てることができます。
 夫婦お二人であれば,この倍ですから,2アール(200m2=60坪)あれば良いのです。

 私の田んぼは1600m2ありますから,一人での手植えは大変ですが,上記のシステム開発のためにやっていますので,助っ人をお願いしております。
ーー田植助っ人の応募が,まだゼロです!

 蓼科便り287号で,田植の助っ人を3人募集させてもらいましたが,現在応募者ゼロです。手植えだというので皆さんに敬遠されちゃったのでしょうか?

 
 一人で腰を屈めて一日植えっぱなしはとても無理ですから,3人で交代しながら植えていく方法をとります。宮下式手植え法です。植えているのは常に一人です。一回やると他の二人が植えている間はお休みです。従って実働時間は3分の1です。
 私の場合,8家族分程ありますので,一人ではちょっとシンドイので是非お手伝いをお願いいたします。

 田植日は,6月2日(日),8時30分現地集合です。

 9時に作業開始で,終るまで。終らなくとも最終は夕方5時とします。
 長い長靴と泥に汚れても良い服装でお出かけ下さい。
 着替えもご持参下さい。
 昼食はバーベキューを召し上がって頂き,
 秋にはこの田んぼから収穫したお米5kgを送らせて頂きます。
 雨天決行です。

 ご家族連れを歓迎致しますが,田植をするご本人以外は昼食代(バーベキュウ1500円,500円/10才以下,無料/3才以下)をご負担下さい。体験もできます。

 このメルマガの返信で結構ですから,〒,住所,お名前,性別,年齢,ケイタイを書いてお申し込み下さい。

 尚,私の農家民宿の小屋に,田植につき特別,素泊まりお一人2000円でお泊まり頂くことができます。相部屋で,3名様までです。2段ベットとタタミです。
 但し,寝具と洗面用具はご持参下さい。
 お風呂は車で数分の町営温泉「権現の湯」(400円)をご利用下さい。

 現地集合場所は,下記URLをご覧下さい。
 R142沿いにあるセーブオンの斜向いを南側に下る農道を100mほど下った左側,ビニールハウスがある所です。セーブオンから見えています。

 楽しくやりたいと思っています。
 お申し込みをお待ちしております。

ーーーーー狂ってる日本の農政

 今春,私の親しい仲間が農業投資資金借入のことで二人から嘆きを聞かされました。数年前にも類似の事を書いたことがありましたが,相変わらずだなと,怒りを通り越してバカバカしくなってきます。

 私と同じ不耕起栽培に取組むひとりは私の農楽と違い,専業農家の息子と組んで,昨年から準備を始め,今春から本格的に大規模稲作に取組みはじめたのです。

 5反(50アール)百姓を20町歩(20ヘクタール)ほどにするという計画です。しかも,無農薬栽培です。この彼は7年前に稲作りを始めたのですが,最初から無農薬でしたが,うまく行ってませんでした。
 ところが昨年,不耕起移植栽培の勉強をしながら栽培したところすばらしい稲ができたのです。私も何度か見せてもらいましたが実に見事なできでした。周囲の農家もびっくりしていました。

 自信を得た彼は上記の経営改革を立て,昨秋から土地を集めだしました。たった2ヶ月の間で、田んぼは4町歩の手当てができたそうです。農業を止める農家(業ではない)がたくさんいるので,やる気のある人にはチャンスです。
 当然のことながら,大型機械や苗作りハウス,肥料製造装置等の設備投資が必要です。行政や農協を通して農林系の制度融資をお願いし,数ヶ月足を運びました。

 しかし,本人が言うには,「不耕起栽培や無農薬栽培が納得してもらえない」らしく,農林系の融資はダメとなり,商工会を通して日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)から資金を借りたと言います。

 日本政策金融公庫はすぐ出してくれたそうです。
 同じ政府系なのに,何故農林系は出せないのでしょう!?

 本人は,「話しにならない。日本の工業は「また陽が昇る」のが期待できるのに対して、日本の農業に未来はないのを、そんなところにかいま見た思いです。」と憤っていました。

 又,「日本政策金融公庫では、融資決定から融資まで数日、同じ国の機関でありながら取り巻きが居ると居ないのとでは、文字通り雲泥の差です。」と意味深なことも。
 この言葉の意味するところは重大です。日本政策金融公庫は政府と直結しているが,農林系金融はその下に取り付いている組織と政治があります。これが癌細胞なのです。

 この彼は,元は優秀な士業をしていた男で,勉強家で研究家でチャレンジ精神旺盛な人物です。私もいろいろ教わっています。
 特別な事故でも発生しない限り成功すると見ています。

 もう一人の人物は未だ50代ですが,建設業から農業にチャレンジしています。従業員も数人使いハウスで果樹を栽培しています。もう5年以上の実績があります。
 この彼も今春数百万の農業投資をしようとしたが,どうしても農林系資金は貸してもらえなかったと言ってました。

 片や,農水省と農協と政治が組んで第三セクター的に取組んだ数億円から数十億円の大型農業施設投資が,全国でたくさん破綻しています。長野県でも少し前に20数億円投資したトマトハウスが倒産しました。

 省庁と農協と政治が絡んで無責任な第三セクターにはいくらでも金を出すが,自分の家屋敷を担保にして命がけで取組んでいる本物の農業者には貸さないという今の農政は本当に狂っていると言わざるを得ません。

 更に,私や兼業農家のように,自給自足しかやる気がなく,大きくする意志もない農家(農業ではない)に対して,農業振興や国際競争力増強という意味では全く意味のないお金をバラマキ続けているのです。もらっているからよく判るのです。

 こんなことを書いていると腹が立ってきます。
 バカバカしい!

 阿部首相はこの実態を判っているのでしょうか。
 為替操作のマネーゲームでお金をいくら稼いでも,日本の縁の下の力持ちであり,日本の自然を守っている農村と農業を根本的に正常化,活性化させないかぎり日本の再生はありえないと思っています。

 かっかして,大上段なことを書いてしまいましたが,ご批判をお願い申し上げます。

ーーーーー上海(の高田氏)から見た靖国問題

アクアビジネスコンサルティングのメルマガより

 ・・前略。靖国を参拝する日本人の気持ちは、純粋な戦没者への供養の気持ちと、戦前の日本に対する戦勝国からの悪玉論、中国からの軍国主義批判と米国からの専制国家批判に対する反発の気持ちであるのではないでしょうか。(政治家は更に集票の為のパフォーマンス。)。

 戦没者への供養の気持ちに対しては、誰も文句のつけようがありません。問題になっているのは、後者の批判に対する反発の問題であると思います。これは、A級戦犯に対する扱いも関わってくる問題です。
 私は、この両国の批判の根は近いところにあり、過去から相互に影響されながら、現在まで続いているものと見ています。
 靖国問題というと、日本対中国の構造ばかりが注目されますが、実は、米国も、靖国神社の資料館にある記述については、内内に日本側をけん制した事もあったという話を最近聞きました。
 しかしながら、自民党政権及び日本の主要メディアは、中国からの批判には敏感に反応する半面、米国からの専制国家批判に対しては、無反応で、むしろ同調すらしているようにも感じられます。


 実は、この辺は中国側もよくわかっていて、日本の反発は中途半端な腹の据わっていないものであることをよく認識していると思います。ですから、表面的には大いに反発しても、本質的には見くびっているのだと感じていますが、如何でしょうか。
 ですから、自民党も、いつまでも「戦没者への供養」という一面だけを大義名分として唱えていないで、日本悪玉論に対する批判なり、牽制も同時にして行かないと、中国との関係もより成熟したものにはなって行かないと思っています。

(私)仰っていることに賛成です。本質論を避けてるのは,厭戦平和論と同じではないでしょうか。

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「サッチャー首相と住宅政策」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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