2017年8月26日土曜日

蓼科だより・514号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年8月26日(土)★
★テーマ:長雨と稲、世界の地方創生、外国人の「日本酒」爆買い、
     バブル期日本人の「蛮行」、韓国の歴史認識、特攻隊教官一家の自決、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 東京の長雨が報じられていましたが、立科町も同じです。土が湿ったままなので、耕
運できず、大根蒔きの準備ができません。テレビのニュースで、畑作農家がトマトが病気
になって困っているのをリポートしていましたが、畑作専業農家さんはご苦労が多いこ
と思います。

 結局、今年の稲の生育はよくありません。以前に書きましたように、苗はとても良か
ったのですが分げつが進まず、標準と比較すると30%くらい落ちる気がします。昨年は
20%落ちでしたがそれを下回りそうです。

 原因はいろいろ考えられますが、一口で言えば私の手抜きです。言い訳はいっぱいあ
ります。天候不順、切藁の散布が遅れたこと、深水除草の時私が不在だったこと等。感
覚的ですが、結果として水草が昨年の倍ある感じです。かなり手で取りましたが取りき
れませんでした。

 こんなことを書いていると、「それごらん。除草剤を使わなきゃ無理だよ」という声
が聞こえてくる気がします。ですが、私は「この農法はちゃんとやれば、慣行農法の8
掛けにはいける」と思っています。現状はNPOの活動を優先させて農楽が手抜きになっ
ているからです。

 更に、究極の言い訳は、この農法なら半分採れれば良いということです。答えは簡単
です。価格が慣行農法の米の3〜4倍しているからです。半分採れれば良いと割り切れ
ば、草もそれほど気にすることはありません。

 私が無農薬・有機栽培に拘っているのは、子供と孫のためです。今のところ通常の野
菜作りには支障をきたしてはいません。近所の農家さんから野菜をいただくことがあり
ますが、やはり味が違います。一般的には殺虫剤と病気予防の消毒を定期的に行なって
いるからです。習慣になっています。

 ただ私は無農薬偏執者ではありません。一定の制約があり節度が必要なのは当然です
が安定した食料供給のためには農薬使用は止むを得ないと考えています。

ーーー再掲:「東信自給圏を考える会」in 豊殿(通算18回)

 次回は、8月29日、上田市の豊殿地域自治センターで行います。私がプレゼンさせて
頂きます。一度は聞いてみてください。必ず、今後の参考になると思います。

『自給圏は農業・農家の問題ではありません。食産業と地域経済の問題であり、全市民
の問題です!』。この訳は、下記URLをお読みいただくとお解りいただけると思います。


ーーー世界の地方創生はこんなに進んでいる

 WEDGE Infinityから本の紹介です。スローフードやガストロノミニーが出てきます。
<・・・『まちづくりの新潮流』では、コンパクトシティやアーバンヴィレッジなどま
ちづくりの最先端の手法を視察した事例を交えながら紹介した他に、イタリア・ピエモ
ンテ州のブラという街が発祥のスローフードについても紹介しました。こうした食に関
するガストロノミーと言われる分野は、今回紹介した辺境では特に重要になっています。

また、数十年前は団体で名所や旧跡をまわるような旅行が流行しましたが、現在はその
他に語学研修やアート鑑賞、スポーツ体験など体験型のツーリズムが主流です。今回訪
れた辺境と言われる地域には森林資源が豊富ですから環境共生も重要なポイントとなり
ます。・・・>
世界の地方創生はこんなに進んでいる
http://miu.ismedia.jp/r/c.do?K8x_D5y_1fT_sds
(私)捉え方が違っていると思いますが、自給圏(スマート・テロワール)そのもので
はないでしょうか。松尾さんはガストロノミニーを美食革命と訳しています。この文章
の中には書かれていませんが、こういうことが起こる背景には、地域の食関連産業の連
携がある筈と思います。そうでなければ地域を挙げての動きにはならないでしょう。

 ジェイン・ジェイコブズがいうところのインプロビゼーション(内発的活性化)がお
きていると思います。

ーーー
外国人の「日本酒」爆買いが止まらない。
 まぐまぐニュースから嬉しいニュースです。私も日本酒は好きです。美味しい。難点は
欧米の酒とくらべると個性とエンターテインメント性にかけることだと思います。美味
しいことは重要なことですが、それだけだと飽きられるような気がします。顔立ちが良
いだけの美人のように。

<寿司やラーメンなどをはじめとした世界的な日本食ブームが起きていることもあり、
海外でも日本酒は、”Japanese Sake” として知名度が高まっています。
昨年度の日本酒輸出額は約 430 億円(対前年比 110.2%)となり、5年連続で過去最高
を記録。中でも、日本酒の2016年度の売り上げは156億円と7年連続で過去最高を記録し、
この10年間で3倍にアップしています。>
外国人の「日本酒」爆買いが止まらない。
http://jimococo.mag2.com/zenkoku/166923

ーーーバブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイ

 DIAMOND onlineからです。

<今、中国人を始めとした外国人観光客に辟易しはじめている日本だが、バブル期を振
り返ってみれば、円高を背景に世界中に旅行をして蛮行を繰り返し、ハワイでは「もう
来るな」と言われた時代だった。観光業のメリットとデメリットを、われわれはどう考
えればいいのだろうか?(ノンフィクションライター 窪田順生)>

バブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイに見る観光業の未来
http://diamond.jp/articles/-/139645?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

(私)日本と欧米の違いは、私たちが後ろ指を指されているのを知らないだけで、たく
さんあるような気がします。単純に西欧が正しくて日本や東洋が間違っていると決めつ
けるのは間違いだと思いますが、以前に2度ほどご紹介した「まちづくり」の失敗によ
る住宅価値の毀損の問題はその象徴だと思います。豊かさに直結するだけに深刻だと思
うのですがそのことを問題にする先生方はいらっしゃいません。不思議でなりません。
 下にもう一度添付します。

 我々の日常の風景に、表通りに面して洗濯物や布団を干す習慣がありますが、どうみ
ても格好良くないし、景観を汚してしまいます。太陽光に晒すことは良いことに違いあ
りませんが、ちょっと工夫すれば人目につかない干し方はある筈です。ファション性と
か美意識というのは、文明の高い方のバロメーターなのでしょうか。


ーーー前回の韓国の歴史認識の話にコメント

 Fさんから次のようなコメントを頂きました。こういうのを読むと、教育って恐ろしい
ですね。

<私が二十歳の時、あちらでちょっと上の世代数人と口論になったとき、通訳をしてく
れた日本の統治時代を経験している方が、別室に連れ出して戻って来てから彼らの態度
がガラリと変わりました。

具体的な根拠無しの会話で知識不足を否めなかったので、その方が居なければ殺されて
たかな?
そして、理由を聞いたときに、「本当に若い者は知らないんだよ。そうには教わってな
いんだ、もう、論争はしないほうがいいよ」と、さとされた。
それから、一度も韓国に行かないし、在日とも論争を避けている。

彼らのアイデンティイを責めたところで何もないし、在日のまともな人は語らない。
改めて、韓国得意の捏造話も終わりだね!と、想う。本当に信じ混んでいる国民のこと
を思うと気の毒だという気持ちになる。

小泉元総理が文化交流の道を作ったから今のビザ無しの時代になったが、これまでの韓
国の教育チェックをするべきだったし、日本国民にもその事を開示する必要がありまし
たね。しかしながら、今回のことも含めて日本や日本人に対して幾らなんでもやりすぎ
だよ。>

(私)捏造する人は、自国のために良かれと思ってやるのでしょうが、結果は悲惨でし
かありませんね。嘘も100回繰り返せば真実になるなどと仰る人もいますが、それはな
いと思います。日本も80年前は似たようなことをやって、廃燼に帰しました。

 どこの国にも立派な歴史学者や哲学者がいると思うのですが、なぜ、こういう不幸を
止められないのでしょうか。こんな時アインシュタインの言葉を思い出します。

無限なものは二つあります。宇宙と人間の愚かさです。前者は断言できませんが。

ーーー特攻隊教官一家の自決は教え子との約束だった!

 この種の悲劇はたくさんあったのでしょうね。身近なところにもこんな事実があった
ことを知りませんでした。外圧と政治と謀略とメディアの報道と世論等が絡み合って、
時代の流れは純粋で善意の人間にまでとんでもないことをさせてしまう。

 いずれも根っこにあるのは悪意ではないと思います。だから始末が悪い。中でも一番
始末に悪いのが世論のような気がします。私自身もその一人だと思っていますが、こと
の本質を知らぬまま付和雷同してしまいます。それを察知して数の原理で動く政治が迎
合していく。民主主義の最大の欠陥だと思います。

<・・・遊佐准尉は飛行練習生に「君たちの命が終えるときは自分の命も終える」とか
ねて伝えており、自決は特攻に送り出した生徒たちを追った「約束の死」でした。
・・・遊佐准尉は熊谷陸軍飛行学校が上田市の上田飛行場に設けた上田教育隊で1945
(昭和20)年8月の終戦まで他の10人近い教官・助教官らとともに九五式練習機などに
よる飛行訓練の指導に当たりました。同隊からは特攻に10数人送り出したとされます。

昭和天皇の玉音放送で敗戦が国民に知らされたのは815日。その3日後の同月18日早朝、
遊佐准尉は妻の秀子さん(当時22歳)、長女久子さん(生後27日)を伴って現在の同市
富士山(ふじやま)にある小さな山「猫山」の東斜面で自決しました。一家の自決現場
は翌日、地元の中学生らによって発見されました。・・・>

https://thepage.jp/detail/20150704-00000004-wordleaf

(私)日本人の大部分が遊佐准尉のように純粋で真面目だったと思います。似たような
悲劇がたくさんあったのではないでしょうか。どうしてここまで追い詰めてしまったの
か、解き明かされているのでしょうか。私にはそう思えません。

 太平洋戦争開戦前の日本のメディアは好戦色一色だったと確かな人達から聞いていま
す。戦争責任と称してスケープゴートを作って首をはねれば済むという問題だとは思えま
せん。そうしてしまったことが問題の本質を見えなくしてしまい、また過ちが繰り返さ
れるという悪循環になるような気がします。福澤諭吉がいう文明国とはこうならない国
のことだと思います。

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