2012年5月13日日曜日

蓼科だより・239号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年5月12日(土)★
★テーマ:天然ミツバ,辛い訃報,松本市の同志訪問,

     農業と農協,サッチャーとフランス革命
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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  夜一人の時間の始まりに,香を焚いて,enyaの歌声を聞くと不思議なほど気持ちが落ち着きます。気取って書いている訳ではなく,本当にスムーズ気分になるのです。
だいたい,仏壇以外で香を焚くことなど知りませんでした。偶然家の古い引き出しから茶筒1本分くらいの香が出てきたからです。すばらしい発見でした。
ーーお詫び
前号の書き出しで間違いがありました。「4月2日以来・・」とありますが,「4月29日以来・・」が正しいです。申し訳ありませんでした。

ーー天然ミツバ
やはり春は農楽に忙しいです。先の7日以来,236号にいわれを書いた天然ミツバを採取し地元の直売所で販売しています。野菜の初販売です。
ほんの僅かな数で僅かなお金ですが,わたしの貴重な小遣い稼ぎです。そして今日は初めて全部売れました。土曜日だったからでしょう。やはりお客さんの出が違います。
無肥料,もちろん無農薬です。手前味噌ですが,自然の香り,すばらしい味です!(笑)たくさんはないですが,ご希望があればお申し付けください。
中サイズの菓子箱ほどの箱に,ミツバと山ウドの詰め合わせで,送料込みで1500円で如何でしょう。数箱しか出せないかもしれません。「中身はおまかせ」という勝手をご了承ください。
いろんな食べ方はありますが,定番は,ミツバはおひたし,山ウドは天ぷらです。このところ,毎晩のようにこれで晩酌ですが,最高です。

ーー訃報
 悲しいできごとを書かなければなりません。去る5月4日,不耕起移植栽培の開発者である岩澤信夫先生がご逝去されました。享年80才。死因は肺炎とのことでした。最後の最後までこの農法の普及活動をなされていました。
1980年から不耕起移植栽培に取組まれ,鋭い観察を基に実証を積み重ね,科学的解明にも注力し,この農法を完成されました。
わたしはこの農法に関心を持って3年目,昨年から実践していますが,この農法は少し大げさに言えば,人類を救う農法になると確信しています。
現在の大量の石油・化学肥料・農薬消費型の米作りからの脱却です。不耕起ですから,トラクターが要りません。このメルマガでは説明しきれませんが,化学肥料も使わず,無農薬ですばらしい美味しいお米ができるのです。
諸先輩の話しの受け売りではありますが,主食であるお米が無農薬になれば,非常に多い子供たちのアレルギーやアトピーは大幅に減ると考えています。いろんな実証例に基づいた推測です。

だからと言って特殊な作り方をする訳ではなく,田植機で植えて,コンバインで刈り取ります。今,着実に全国に広がり初めていますが,遠くない将来,日本に米作り革命を起こすと思います。
自然耕塾@高山村の園原塾長は「痛恨の極み」と悲嘆にくれていましたが,岩澤先生にはその結果を見て頂きたかったというのが塾生一同の想いです。
農協はこの農法については,農業指導員に聞いても「知らぬ存ぜぬ」で通しています。NHKが何回か全国放送していますから知らない筈はないのですが,農機具・化学肥料・農薬の販売で食っている農協にとっては,絶対に認められない一線なんでしょうね。
誰のため,何のためかは言わずと知れたこと。以前にご紹介したことがありますが,国連のOECDの統計(下記URL)によると,日本の農薬使用量はダントツ世界一,アメリカがベストなのです。

下記URLに先生の略歴が記載されています。「この項目は亡くなったばかりの人物について扱っています。」というWikipediaです。

こういう方にこそ,最高位の勲章を授与すべきだと思います。

ーー松本市の不耕起移植栽培の同志を訪ねる
先週,園原塾長から電話があり,松本の同志の田植を私にやってくれというのです。私とてよちよちの不耕起2年生,しかし松本は初年生だというのでお請けすることにしました。
今日は,その現地確認に行ってきました。自宅は村井駅の近くでしたが,借りてるという田畑はそこから車で20分ほど西方の山の麓でした。
驚いたことに,奥様共々東京で会社経営をしており,毎土日,電車でこちらに来て,農業を楽しんでいらっしゃる。「それじゃあ,何時休むの?」とお聞きしたいところですが,去年春からそれを続けているというのです。
更に,松本出身と思いきや,ご出身は和歌山県熊野,奥様は大阪とか!仕事の関係で長野に来て滞在したら,気に入ってしまい,こういうことになったと言います。そして今年から不耕起で米作りを始めるのです。本当に,自然と農楽が好きなんですね!

昨年の画像ですが,長野県に1台しかないというイセキの不耕起用6条田植機の実働映像をご紹介致します。

ーーーーー月刊『農業経営者』メールマガジン・5月9日号
下記の書き出しで始まる栗田義夫氏の記事「農業法人を中心に農業が活性化すれば疲弊した地方は必ず復活できる!」という記事がありました。私は,月刊『農業経営者』のTPP賛成の論調が正しいと思っています。
<>内に抜粋します。続きは,http://agri-biz.jp/item/detail/16335 からどうぞ。

<コメ減反は世界に対する不義行為
2011年、世界の人口はついに70億人に達しました。しかし、その中で腹を満たせるだけの食料をとれる人はわずか10億人ほどしかいないということはあまり知られていないのではないでしょうか。そんな状況にもかかわらず日本はコメの減反政策で4割もの優良な農地を遊ばせています。これは地球規模の視点で見れば罪と言っていい話です。しかも生産高1兆9000億円のコメを保護するために毎年8000億円もの税金を使っている。TPPが施行されれば間違いなく日本の減反政策は転換するでしょうし、この税金を農業事業者の大規模化や有望な作物の輸出奨励などに有効利用できます。それだけでも私がTPPに賛成する理由としては十分です。>

(私)今,元農水省官僚山下一仁氏の書いた「農協の大罪」を読んでいますが,『農業経営者』の主張と符合しています。本来の使命から大きく逸脱した実態が克明に書かれています。
きっといろんな側面があるのでしょうが,私は農水省と農協は一心同体と思っていたのですが,実態は,農水省も農協には手を焼いているようです。TPP反対論にもかなりのプロパガンダを感じます。

ーーーーーフランス革命は,ただの虐殺!?
234号で,マーガレット・サッチャーのことをチョコッとかきましたが,最近,加瀬英明先生のメルマガ2012.0501を読んで,イギリスのサッチャー元首相が「フランス革命は大虐殺にすぎなかった」として,1989年のフランス政府による革命200年祭の招待を断ったという意味が判りました。
メルマガの一部分を<>内に引用します。

<私は30代になった時に、はじめてノートルダム大寺院を訪れた。戦慄が走った。私は一瞬目を閉じて、1793年を想った。フランス革命だ。
 1789年にパリの民衆がバスティーユ監獄を襲撃したことは、よく知られている。その3年後に王制が廃止され、共和暦が採用された。
 共和暦2年の1792年1月にルイ16世が処刑されると、翌年、恐怖政治が吹き荒れた。この年だけで30万人以上が逮捕され、1万7千人がギロチン台へ送られて処刑された。そのうえに、おびただしい数の国民が裁判なしに殺されるか、獄死した。
 自由、平等、博愛は公を失った 
 科学的合理主義をかざして、「自由、平等、博愛」の標語のもとで、全土にわたって恐怖政治が行われた。革命政権は神と伝統文化を否定した。神もギロチンにかけられた。>

(私)それにしても,エレサレムを聖地とする宗教はよく人を殺しますね。フランス革命,数多くの内戦,2度の大戦,共産革命,自爆テロ,等々を数え上げると億単位の殺戮が行われています。
彼らは血を見ないと生きていかれないのでしょうか,信じられません。愛の宗教,右のほほを打たれたら,云々,これはどこの言葉でしょう?左手に聖書,右手に機関銃,の方が合っています。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本
http://jp.youtube.com/user/takasukey

炭,籾殻燻炭,コモのことなら
デーランボーhttp://daylanbo.blogspot.com/

Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)


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